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RASCAL CLAN 紘仲音羽生誕祭2022

開催概要

紘仲音羽生誕祭2022〜#おとの踊れるもんシリーズ 生誕祭ver.〜
2022/3/11 @ 渋谷 club asia
OPEN 19:00 START 19:30
出演 : RASCAL CLAN / ゲスト : SAE & MITSUKI (ミームトーキョー)

まとめ

2022/3/11 に開催された RASCAL CLAN 紘仲音羽さんの生誕祭。サブタイトルの踊ってみた生誕祭バージョンというのは伊達ではなく、ダンスという軸を一つ置きながら、出演の RASCAL CLAN メンバー、ゲストの SAE & MITSUKI さんやオリジナル曲の作家陣といった人たちの力を存分に生かして多彩かつ盛りだくさんな世界が構築されていた。

その中にはカバー曲あり、楽曲に合わせたダンスパフォーマンスあり、自ら振り付けを手がけたオリジナル曲ありと様々。カバーについてはもともと好きな曲と語っていた "レトロフューチャー(ミームトーキョー)" が選曲されており、他にはダンスのみのスタイルも多用されている。基本的に意外性のある選択がなされていて、様々な表現の形を取り入れていることがわかる。さらに RASCAL CLAN 持ち歌の演奏数としてはこれまで最少だった高梨莉子生誕を更新して最小になったのではないか(3曲→2曲で更新)。その点でも既存のスタイルにとらわれず本人のやりたい表現に徹した結果ということが言えるのではないかと思う。

今回のオリジナル曲について、楽曲としては下記のようなクレジットになっている。

"moon"
作詞:榎本りょう(@enmtcom)
作編曲:TJ♭(@TJ_BxAxG)
振付:紘仲音羽(@otoha_dspm) / 八木葉子(@yaggy0816)
歌唱:関根紬(@tumugi_dspm) / 高梨莉子(@riko_dspm)

特徴的なのはまず振り付けが自らの手によるものであること。そして歌唱をメンバー2人が担当して自らはダンスパフォーマンスのみを行っていること。また楽曲としてはこれまでにない R&B やジャズの要素を持つ洗練された格好良い曲で(榎本さんの新曲かと思った…)、歌唱担当の2人は上手くそれに合わせて歌いこなしている。RASCAL CLAN メンバーの歌唱力は高いが、中でも多様な歌い方に上手く対応できる人選として最適だったのではないか。

今回のイベントは基本的に本人自らのプロデュースによるものとのことだが、結果としてのこの内容を見るとその才能には底知れないものを感じる。好きなことを衒わず取り入れながら、トータルで最も良いもの、楽しいものを見せるという目的を実現していることはちょっと驚くべきことだと思う。そのすさまじい内容に終始圧倒されつつも雰囲気はアットホームな空間であり、見る側は楽しい時間を送ることができた。RASCAL CLAN としても1メンバーとしても、ひとつ良いライブを見せたというだけにとどまらず一段階表現のステージが上がったことを感じさせ、今後見せてくれる世界に大いに期待させるものであった(次の生誕誰だっけ…)。

セットリスト

トライアングル・ドリーマー(虹のコンキスタドール)
レトロフューチャー(ミームトーキョー)
No Border
阿修羅ちゃん(Ado)
Show me light
ICY(ITZY)
GOOD LUCKY!!!!!(グッキー)
ダーリンダンス(かいりきベア)
ライバル(松本梨香)
踊(Ado)

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