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ベースとギターの違い

いや、音を出す帯域もフレーズもアンサンブルの役割も違うやんか



そうではないですよ笑


今回は特にオーダーをする際に気をつけなければいけない事になります。


ベースとギターは似たような構造ですから、材木もほとんど同じかと思ったら、結構違いがあったりするので、そこがキーポイントになります。


まず、ベースの方が全体的な体積が大きいこと


次に、ベースではポピュラーな木材でも、ギターではあまり使われていない材がある


ということです。



理由は2つあります。

1、ベースとギターは木材の響き方が違う

当たり前のように聞こえますが、結構見落としがちです。というのも、「ベースでこんな感じの音になってるから、ギターに転用したらこんな感じになるやろ」という発想が通用しないからです。


ベースはギターに比べて弦が太いために、弦振動も大きいのです。

その大きな振動を受け切るために体積も大きくなりますし、弦のスケールも長くなります。


木材がより響くので、当然ローミッドの帯域も大きくなりますし、ボディ全体で鳴らす感じになります。

ギターの方が木材に与える振動が少ないので、響き方は軽くなる事を考慮に入れなければなりません。


2、響き方の違いに関連しますが、ベースの方がより深く木材に響きます。

つまり硬い木材でも、芯まで響くので、ベースで使って初めてよく響く材もあるのです。


端的な例が、ブビンガボディのベースですね。ギターではネック材や、薄いトップ材としては使われることは多いですが、ボディのメイン材にはほとんどなりません。

それは、あまりに硬すぎると音が硬質になりすぎてしまう傾向にあるため、ギターのボディ材は程よく柔らかい方が綺麗に鳴るということが言えます。



なので、ベーシストが考える木材の選び方とギタリストが考える木材の選び方は根本的に違うのです。

ということを考慮に入れてオリジナリティ溢れるギターを考えるのもまた醍醐味ですね。

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