おそらく他者は真似のできない角度で
日曜は軽めに。
今日も近鉄ライナーズは負けた。
リーグワンのトップであるDivision 1はAとBの二つのカンファレンスに分かれている。パリーグとセリーグのようなものだ。ライナーズはBの最下位だが、現在の交流戦でAの最下位である静岡ブルーレヴズと試合をし、今日も負けた。
2022シーズン6月、FC大阪が花園ラグビー場第1スタジアムを使用したところ、一部ラグビーファンから批判の声が出た。それを見て「サッカーとラグビーが共存するように、我々FC大阪サポーターがライナーズを応援しましょう」と言い出し、今シーズンは花園のゲームにほぼ皆勤である。
すんなりラグビーを見ることができたのには理由がある。高校の頃に少しだけラグビーをやっていたのだ。だがそもそも上手くなかったし、押すことはそれなりにできたのだが、肩の怪我もあってすぐに退部をしてしまった。このことだけが原因でもないのだが、幼少期から思春期にかけてスポーツは僕にとって「馴染めないもの」であった。
そんな自分が何の縁か、スポーツ推薦生の基礎ゼミを担当し、触発されてランニングをゆるく継続している。5㎞程度しか走れないが、個人的には満足している。そしてなぜかFC大阪を応援するばかりか、会社と企画を進めることになり、今度はラグビーを熱心に観戦し、講義の話題として取り込もうとしている。
僕はスポーツができる「誰か」のようにはなれなかった。だがその「誰か」も僕のようにはなれない。人間の代替不可能性はここにある。
花園にはライナーズの元選手がカレーパンの店を出し、商品を提供に来ていた。選手にはリザーブがおり、引退したら同じポジションが補充される。だが、その人の代わりはいない。自分の代替不可能性は、プロ選手の代替不可能性と響き合う。スポーツへの関わり方は実に多様だ。
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