古代と神話をめぐる考察のメモ書き
昨日までのフランス語教育関係の話とはあまり関係がないのだが、古代・神話をキーワードとした企画ができないかと妄想している。
僕のフィールドの一つが飛鳥であり、定期的に通っている。飛鳥文化への気づきは飛鳥に詳しい友人を介してのものであったが、度重なる訪問が思わぬところで自分の専門と繋がった。
数年ほど、堀辰雄とプルーストの関係を探るアプローチをしている。堀の『大和路・信濃路』における奈良の探究が、緩やかに飛鳥と関連性を持っている。この事実は決して堀にとどまらず、僕の主たる研究対象であるプルーストにも繋がる。堀が古墳に向ける眼差しと、プルーストのいくつかの挿話が有機的な関係にあるように思うのだ。それについての考察はいくつかの論文にまとめている。そしてその両極をつなぐ軸がケルトの神話であった。
飛鳥での発見を軸として、少し日本とケルトの関係性について考えてみたい。むろんこの試みは非常に難しく、作業量も膨大だ。それゆえ、「勉強している過程」が何らかの企画に発展しないかと考えている。そんな計画をつらつらと立てながら、春の飛鳥に思いを馳せる。今年もいちご狩りに出かけたいのだが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?