地域からウェブに繋がる

日曜は軽めに。

帰省のあいだは雪遊びをし、郷土文学館に行き、子供と弘前市民会館にコンサートを聴きに行った。

弘前市民会館は音響が良い。弘前大学在学中にカウント・ベイシー楽団を聴きにいって以来だろうか。

家族と弘前で時間を過ごしながら、ネットで仕事をしていた。実家にはWi-Fiがないが、携帯電話とテザリングで科研プロジェクトや学内業務を進めていく。Wi-Fiがない環境であっても、ぎりぎりの仕事が可能であり、ウェブによる世界の接続は未完成ながら可能である。

iPhoneで新日本プロレスの大阪大会の試合を観戦したが、大阪から青森に来て大阪の試合をネットで見るというのも面白い。

地域文化の上に、ウェブにより自分が生きている社会の文化が重ねられる。ウェブで告げられるオカダは鷹木と熱戦を繰り広げた。しかしNOAHの清宮海人との挑発には乗らず、試合の計画はなかなか進んでいかない。両者には文化の差異がある。実家で落ち着きながらウェブに繋いで仕事をする自分がいつも以上に疲れるように、二人のレスラーの文化は容易に重ならない。文化は体系を持つものであり、二つのシステムを同時に生きるのは困難が生じる。

飛行機で距離を超え、雪が降る空間で子供と遊びつつ、自分が身を置く社会をそこに繋ごうとすることで、明らかに僕は疲弊している。実家では仕事を捨て去るくらいの気持ちでちょうどいい。複文化はかくも難しい。

※追記:この後オカダが清宮を襲撃し、対戦が実現することになります。しかしこの瞬間が両文化を際立たせることになったと感じましたので、それはまた後日……

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