年次大会、そしてオンラインとオンサイトの狭間

大会中なので簡単に。

RPK2022が始まり、僕の所属する近畿大学を「オンラインの発進基地」として提供することにした。運営委員の何名かが近大にやってきて、学内のWi-Fiを利用してオンライン大会を運営する。これでトラブルがあっても連絡がすぐ取れるし、通信量の問題も免れる。

この大会も2年連続でオンラインとなり、名物である懇親会のケータリングやワインを楽しむことから遠ざかっている。

オンライン大会は運営も参加も簡単だ。しかしこの「簡単さ」というのは「出入りの自由さ」に繋がっていく。

気軽に運営し、参加し、ログアウトする大会は、さほどの負担がない。毎年のように朝から晩まで死にそうになりながら運営していたことと比べると、本当に驚くほど体が楽だ。しかしその厳しさ、大変さゆえの、身体に刻み込まれるような学びとはどうしても質が異なる。そして朝から空間を共にすることで生じる「連帯」あるいは「共犯者」の意識が、大会を「自分事」する。

オンラインで画面を眺め、発表を試みる。振り向くと、運営委員の仲間たちがそれぞれPCの前に座っている。声がけ、休憩、昼食という当たり前の「身体性」は、PCの向こう側の学びとは違った意味で今日を印象付ける。オンラインに慣れた今、本格的な対面の大会が運営されたら、僕の意識はどうなるのだろう。多大な負荷と享楽が襲いかかり、身体と精神が引き裂かれそうな気がする。

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