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はじめに〜noteを始める理由

こんにちは。高橋梓です。
教師をやっています。
学生からは「あずにゃん先生」と呼ばれることもあります。

これまでLINEブログを使い、日々の記録をつけていました。
しかし、大きく二つのことがあり、手法を変えるためにnoteに切り替えました。

一つ目は「内的」な問題です。
日常からピックアップした小ネタを発信するLINEブログは、自分という人間を語ることから様々な着想の源となり、仲間たちとのコミュニケーションの素材として考察を促進させていきました。その一方で「語り口の軽さ」と「ルーチン化した発信」のせいで、考察が平板となり、自分の思考が粗雑になっていったのです。結果、大きな感動を受けた出来事が「軽さ」に汚染されるという事態を迎えました。

二つ目は「外的」な要因です。
昨日、新型コロナウイルスに関連する政府の基本方針の発表により、大学などの施設に使用制限がかかり、学会・研究会など多くの行事が中止となっています。僕が運営事務局長を務めていた関西フランス語教育研究会(RPK2020)も中止とせざるを得なくなりました。コロナウイルスについて自分なりに情報収集をし、一定の根拠をもって「RPK2020は開催すべき」という信念を抱えていたために、この決定が無念でなりませんでした。

一つには「発信の軽さ」、二つには「世界に吹き荒れる情報の脅威」を目の当たりにし、「ルーチン化した軽い発信」の意味を改めて考え直すことにしました。その結果、LINEブログをやめ、noteを始めることにした次第です。

noteでは「日常の気づき」を引継ぎますが、一方で「速度」と「軽さ」を切り捨てます。

僕が所属するのは近畿大学であり、大阪・河内で暮らしています。青森県弘前市で生まれ育ち、弘前大学を卒業して、宮城県仙台市の東北大学大学院国際文化研究科に所属していました。研究対象はフランス文学(マルセル・プルースト)と日本文学(堀辰雄)ですが、「国際文化学」に則り「文化」を考察することを目的としております。
大学ではフランス語と基礎ゼミの担当教員です。研究・教育だけではなく、学内業務も大好きで、学外でも複数の学会で委員を務めています。趣味はギター、ランニング、筋トレ、ヨガ、俳句など色々です。空間としては大阪・東北そしてフランス、交友関係としては多分野の研究者仲間・学内外の学生・様々な趣味を持つ友人と繋がっています。

このように整理すると僕の日常は意外と「分厚い」ものであり、そもそも「日常化した軽い語り口」にはそぐわないのかもしれません。正確には「速度」「軽さ」が一定の意味を持っていた段階はありましたが、その限界に直面したのだと思います。そこで、自分のコミュニティ(すなわち読み手)を意識しながらも、「速度」と「軽さ」を切り捨て、真の意味で「日常からの気づき」を拾い上げていきます。そのため、矛盾を孕みますが「日常の分析」でありながら「日常化しない発信」をすることを選択します。

ウェブについてはこれから本格化しようとしているプロジェクトがあるため、そちらのサイトの充実化を図っています。その試論となるかもしれません。

2020年2月25日はウイルスに象徴される「感染速度」のパラダイムなのかもしれません。RPK2020の中止を受け、新たな一歩を踏み出します。よろしければお付き合いください。

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