出歩いてみる

少しずつ出歩く。

昨日はYouTube出演のために梅田へ。終了後は少しだけ街で食事をした。

今日は卒業生と『シン・ウルトラマン』の鑑賞へ。ウルトラマンが好きな卒業生の分析がとても興味深かった。

対面の基礎ゼミでは、学生のグループプレゼンの躍動が見られた。空間を移動し、他者に触れる。そのたびに、情報量の多さに圧倒される。

僕らはオンラインに慣れすぎた。そして以前は出歩くことに慣れすぎていた。オンラインでの簡素な接続と、対面での物理的な移動を交互に繰り返し、自分と他者を区分し、融合させていく。区分と融合、すなわち自分の世界を深め、他者とともに拡げる作業が必要だ。

オンライン期は、自分の関心に向き合う時間だった。結果的に新たな関心を渡り歩き、知見を深めることができた。しかしそれは区分された世界の中で完結する。だから、動く。それによって自分の世界が、他者を介して、別の要素へと繋がっていく。おそらくそれがConnecting the Dotsと呼ばれることなのだろう。

鉄道への関心が、他者との繋がりを経て、フランス文化研究に繋がる。世界が閉ざされている中で完結したエヴァンゲリオンへの関心は、卒業生を経て、『シン・ウルトラマン』へと接続され、視聴を重ねた他の映画と間映画性とも言えるような繋がりを見せる。これは地域サッカーやボッチャが新たな研究へと発展していく過程と酷似している。そして「閉ざし」と「開き」は国際文化学の重要な概念でもあった。

「対面」の世界は時間に侵食する。その中で研究課題に向かうことが、おそらく新たな展開のきっかけとなる。だからこそあえて動いてみる。

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