キャッチボールをやめてA3Dを観ろ



作曲家とのやりとりギザタノシスと感じる夜、私はコミュニケーションについての比喩として「キャッチボール」って一度も使った記憶がないしこれからも自分の口から出ることはまずないだろうと突然思った。だって球技が嫌い。キャッチボールはしたくない。人生、頑張ればこれからもキャッチボールなんてしないで生きて死ねるだろうな。でもスターになるから始球式を頼まれたらどうしよう。お姉ちゃんが野球好きなのね、だからその場合は始球式は出よう。私に浜崎あゆみを教えてくれたのはお姉ちゃんだし。

磯野貴理子さんがテレビで離婚の報告をした頃に始球式に出てて、つばくろうたちとめっちゃ楽しそうにはしゃいでいる写真が綺麗だった。ツイートしてる人がいたから知っただけだけど、思い出した時に検索して何度も保存した。

今日は1ヶ月ぶりくらいの休みだった、たぶん。だから欲張って映画を2つ予約して、森美術館と国立新美術館にも行こうと画策した。12時ごろ森美に行くのは無理だった。昨日の自分は強な自分に期待をしがちだ。13:45上映開始のプロミシングヤングウーマン、この予告編終わりになんとか間に合った。

駅でセブンティーンアイスを食べたくなって、買ってみたけどピンクグレープフルーツのじゃなくて桃のアイスにすればよかったなーって思いつつ食べてたらすぐ電車が来て、志半ばでゴミ箱に捨てるしかなかった。無念、ごめん。あの自販機ずっとそこにあってほしいなあ。

みんな仕事とか何もしないとかあるじゃん、どうであれ、えーアイスあんじゃんwってなって、アイス食べてたら電車1本見送って、でもなんかその分頑張れるみたいな。逆に一面的な自販機解釈だがそういうものに私はなりてえ。

プロミシングヤングウーマンはみんな見た方がいいよ。見なくてもいいけど。親友ニーナが大学の同級生にレイプされて中退して亡くなった過去を抱えて男たちへの復讐に生きるキャシーの話。ラストと、パリスヒルトンの曲流れるシーンと、あとマンションの前でゴミ箱蹴ってるシーンもなんか泣けたわ。むごい問題を取り扱いながらもポップで痛快で、音楽も良くてTOXIC痺れたし、あとはとにかくキャリーマリガンの演技が良かったな。

描かれた男性像や想像力のない人物たちというのはステレオタイプではあるけど、ステレオタイプを片っ端から「お前もお前もお前もお前も典型的なんだよ!」と潰していく映画だよなと思った。こういう映画は逃さず観ていこうと決意した。

キャシーの姿勢や知性はペパーミントマガジンの最新号に登場する御影琉子とも通じるところがあって、観ていない映画のことは意識せずに作っていた(当たり前)のでなんかやばかった。

国立新美術館のチケットを忘れた。

六本木の松屋でビビン丼を頼んだら器が違うのか腹が減りすぎてるのか美味しすぎるのかわからないけど出てきた途端に今まで見たことがあるビビン丼の中で一番美味しそうだった。いややっぱり器が違った気がする。あれはただの松屋じゃない。六本木の松屋だった。



絢乃さんに誘われてプラダ青山店の展示のレセプションに行った。田舎者の魂が騒いだ。青学の学生は渋谷で何もかも済ませるので実は南青山のことはあまり知らない。私はアップルパイと岡本太郎記念館のことくらいしか青山のことを知らなかった。大学4年生とかになって初めて、熱心な者達は「これもったいねーな」と気づいて少し歩いて南青山でランチをしたりする。友達全然いなかったのでほぼ想像で言ってます。

そのあと全員絶賛してるアメリカンユートピアを観に行ったけど、私が演者のことを全く知らないのに観に来てしまったのとMX4Dの席の揺れがキモいのとで、途中退室した。DIVAしか愛せないのだと自覚して、これはたぶん物凄く素晴らしいものなのでしょうが私には何にも分からなくてすみませんすみませんという気持ちになった。朝だったら絶対全部観てるので、1日に2本観る体力ないんだなとも感じた。みんないつのまにトーキングヘッズとかコーネリアスとか聴いてたんだよって同世代の人にはずっと思ってる。俺はMステしか知らねえ。あと新宿スワンを観に行ったときも途中で帰った。

10年前くらいに浜崎あゆみのコンサートを3D映画として上映しますっていう企画があった。たしか2回あって、NEXT LEVELのツアーと、Rock’n’Roll Circus 7 days specialの公演をTOHOシネマズ岡南でお姉ちゃんと観た。A3Dというタイトル…A(ロゴ)はいつまで変換できないのか?

夏だなと思う。歌を聴いて、夏に聴いてる感じがするってなって、夏だなと思う。

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