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EP.20「 月星座ってなに?」

「突然始まるよ、ミナヅキの天体解説コーナー!はい、拍手~!」

・・・え?

「このコーナーはミナヅキが天体についてしたり顔でうんちくを語るコーナーです!君は、耳をかっぽじってちゃーんと話を聞くんだぞっ!」

あっはい

「まず、月の物理的特徴からだね。月の直径は3,474kmで、木星の衛星ガニメデ5,262km、土星の衛星タイタン5,150km、木星の衛星カリスト 4,800km、イオ3,630km に次いで、太陽系の衛星の中で5番目に大きい。あと、惑星に対する衛星の直径比率で言えば、月は地球の約1/4で、ガニメデが木星の約1/27、タイタンが土星の約1/23であるのに比べて桁違いに大きいよ。余談として、主星を冥王星とするカロンはその50%の大きさなんだけど、そもそもの冥王星が大きいとは言えないから一概に比べるのは考えもの。月はその規模や構造といった物理的性質から、星そのものは地球型の惑星だと考えられている。ただし軌道の観点ではあくまで「衛星」の範疇だから、太陽系の8惑星を分類する意味で『地球型惑星』と言った場合、月は含めないのが普通だ。まぁ地球型惑星って呼称自体あれだけどね。海王星とかほぼ水と氷だし・・・っと脱線しちゃった。昔は地球に対する月は、衛星としては不釣合いに大きいから、二重惑星とみなす意見もあったんだ。月の直径は地球の4分の1強、質量でも81分の1に及ぶからって理由でね。不自然にでっかいもんね。月と太陽の見た目の大きさはほぼ等しく、観測側からの角度差も約0.5度くらいなもんだ。だから、他の惑星の場合とは違って、太陽が完全に月に覆い隠される皆既日食や、太陽の縁がわずかに隠されずに環状に残る金環日食が起こるわけ。月の形状はほぼ球形だけど、厳密にはわずかにセイヨウナシ形だ。月面の最高点は平均高度より+10.75km、最低点は-9.06kmで、共に裏側。質量はおよそ地球の0.0123倍で約1/81だ。表面積3793万km2は地球の表面積の7.4%に相当して、アフリカ大陸とオーストラリア大陸を合わせた面積よりもわずかに小さいぞ」

え、えっと・・・

「あーなるほど完全に理解したって顔してるね」

どんな顔ですかそれ!!

「とまぁ、物質的な特徴は以上なんだけど、今日の本題はこういうことではなくて、月星座の話だね。月星座について聞いたことは?」

確か、最初の頃に少しだけ・・・

「そうだったね。ほら、人がよく『自分は○○座です』って言うじゃん?これって、つまり、自分が生まれたときに、太陽はどの星座のエリアにありましたという話。ということは、月星座というのはどういうものか分かるか?」

自分が生まれた時に、月がどの星座のエリアにあったか?

「ビンゴ! では月星座はどんな意味合いがあるのか?という話なんだけどね。太陽星座は自分の望む生き方を示す。その一方で月星座が示すのは偽りない自分の姿だ。素の自分とか、リラックスしている時の自分の姿ってこと。要するに、太陽星座が人と接する時の自分の顔で、月星座が家族とか極めて親しい人に見せる顔ってこと」

つまり、星占いは太陽星座が分かったからと言って、それで終わるものではないということ?

「そういうこと。だから、太陽星座が牡羊座で活発的な一方、月星座は乙女座でとても落ち着いている、という矛盾も起こりやすい・・・というわけで、太陽星座と月星座の組合わせを解説したいんだけど、まともにやると144通りも出てくるからなあ・・・」

う・・・そ、それはさすがに・・・

「なので、ここは簡単にエレメントで分けてしまおう」

ほっ・・・

ミナヅキ「まずは、太陽と月の組み合わせが、火と風だった場合から。とにかく威勢と元気がいい! 」

そのまま勢いって感じですね。

「どちらの星座が火か風かによって多少出方は違ってくるけどね。超ムードメーカーなところがある。直感と理性という相反するものを駆使しながら生きてるから、周りからしたら驚くようなライフスタイルかもね。次が、火と土なんだけど。んー、こいつは少し面倒かも」

相性が悪いってこと?

「んー一概にそういうわけではないんだけど、夢と現実の間で揺れ動きやすいんだ。まぁ、言い方を変えればどっちの見方も出来るって話なんだけど、それをどれだけ柔軟に活かせるか次第、かな。理想に向けて着実に前進できるタイプでもあるしね」

なるほど・・・理想と現実のバランスが大事そう・・・

「その次は、火と水なんだけど、まぁ、何となく分かるよね」

ぶつかり合いそうというか、葛藤が多そう。

「そうなんだよねえ。ただ、人に対する理解力やら空気の読解力はスバ抜けてる。あとこのタイプは、ほんっとに情に厚い。火と水、相反するものを内包しているが故に、周囲からはどうも掴み所のない人として見られそう」

二面性があるからこそ、誤解されることもあるのかな。

「次が土と風。ぶっちゃけ現実的な成功を収めやすい。土が現実性、風が論理性だから、その考えや行動は非常に合理的かつ容赦がない。惜しいのは、フットワークがそこまで軽くないってところ。どちらかというと、周りに動いてもらうことが多い。あと人間関係がネックになる可能性も高いかな」

なるほど、外部的な要因にも左右されやすいのか

「そして土と水。形のない水を受け止められる唯一の存在だね。非常にのんびり屋であることが多いかな。ただ、包容力なんかは群を抜いて高い」

相談に乗ってくれるポジションかな。

「ただし、感情的に沈むときはどこまでも沈んでしまうから、自分でのメンタルケアが必要だけどね。そして最後に、風と水。ぶっちゃけ何をしでかすかが一番分からない組み合わせだ」

風も水も変幻自在って感じですもんね。

「論理と感情を同時に扱おうとする組み合わせだしねー。頭の回転と勘の良さもあるんだけど、実はツンデレ、実は打算的とか蓋を開けたらびっくりなことが多い。しかも本人も割と無自覚なとこがあるから尚更タチが悪い」

うわあ・・・たしかにそれはなんとも・・・

「とまぁ、こんなところかな。自分のホロスコープを見て、月星座が分かったら、その星座の気質が素の自分だと思って構わない。特に女性の場合は太陽星座の解説はピンと来ないけど、月星座の解説を聞くと身に覚えがあるというのが多かったりする」

特に女性なんだ?

「そこを説明するには、月の満ち欠けについて話さねばないとね。じゃあまた物理的な観点から解説しちゃうぞー!」

次回 EP.21「月の満ち欠けの過程」

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