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ラスボス戦で流れてそうな優里の曲 3選

落ち着いて聞いてほしい。

まず君は、5トンのウンチを積んだトラックに轢かれて、ここに入院してきた。

ああ、受け入れられないのは分かるが、もう少しだけ話を聞いてくれ。

君は意識を失い、200年間眠っていた。

200⁉︎

ってなるよな。

え、何のように?

それは、まあ、泥かな(笑)

眠るのの例えって、泥以外ないからね(笑)

ある? あるかなぁ、私は存じ上げませんけども(笑)

話を戻そう。

君ともう一人、200年間眠っていた人がいる。

ちょうど!?

ってなるよな。磁石永沢。うん。

ちょうどなんだ。

誰かって?

今から言うから。

その人の名は、優里。

あの!?

ってなるよな。

あのなんだ。

そう、徳島生まれの。ドライフラワーとかの。

で、ここから落ち着いて聞いてほしいんだが、

いま、優里の曲が、ラスボス戦のBGMに使われまくっとる。

あの!?

ってなるよな。私もなった。

そうだよ? 千葉育ちの。ベテルギウスとかの。

アコギだぜ? ラスボス戦に。

来るとこまで来てるよな。

なんか、怖い曲流すと怖くてやめちゃうし、壮大な曲流すと気疲れしてやめちゃうらしい。

だから、優里に白羽の矢が勃ったってわけ。

そうだよな。

まあそう言わずに、200年後のラスボス戦がどんなのか、見てってくれや。

ワイ将が厳選した三本のソフトがあるからさ。

ん、どうした?

ああ、そういう一人称があるんだ。

作文とかでも使っていいぐらい定着した。

卒業式でも「ぼくたち」「わたしたち」「ワイ将たちは」って言うんだ。

ちなみに僕や私という一人称は子供に対してあまりに断定的すぎるという理由で、中学入試までは面接で「ワイ将」を用いなければならないらしい。

いやいや(笑) 全然ガチだし。

受賞スピーチで涙ながらに「これが……ずっとワイ将の夢で……」って言う将優とかいるぜ。

あ、将優も無かった? そっかそっかそっか……

どうやら君、すごい世界線に来ちゃったみたいだね。

カチャ

カセット、オン!!


1 : ダークソウル137 HDリマスター


〜起動〜

→はじめから

プレイヤー「おいおいおいおい」

ドクター「なんだ、まだ驚くところじゃないぞ?」

プ「いやいやいやラスボス戦を見るんだろ?」

ド「だからそう言ってんじゃん(笑)」

プ「ダクソ今からニューゲームでラスボスまで……どんだけかかると思ってんだよ!?」

ド「まあ、二徹は覚悟で」

プ「進めとけや!!!!」

ド「いつ目覚めるか分からん患者のために進めとくわけないやろ!!!!!」

プ「200年間も全くの不老で眠っとるレア個体のためと思えば進められるやろ!!!!!」

二人は密着して睨み合い、そのままお互いをすり抜けてサウナに入った。

プ「ラスボス戦のBGMが優里だなんて嘘っぱち吹き込みやがってよお!!」

ロウリュウのバイトをしているぬりかべが、物凄い勢いでお辞儀して風を送る。

ド「あいつ、世界で2例だけなのをいいことに調子乗りやがってよお!!」

ロウリュウのバイトをしているバッタンが、攻撃して風を送る。

ド「角が当たってるよ!!」

それが、ドクターの最期の言葉となった……。

プ「ん? 隣の部屋から物音が……」

ドクターの血が滲み出している。

プ「ドクター!?!?!?!?!おい!!!!起きろ!!!!ハゲ!!!!!ドカハゲがよお!!!!!」

主人公の師匠「君がモタモタしているからじゃろう?」

画面を見ると、ダクソのオープニングが始まっていた。

師「待てど暮らせどモタモタモタモタ、いい加減スキー板を脱いだらどうだね」

主人公「師匠、これでいかせてください。普通の靴で出勤するんじゃ物足りないんです」

師「物足りないとかじゃないのよ。急坂やエレベーターはどうしてるんだね」

主「それは……ダークソウルの力で」

師「ダ、ダークソウル????」

主「はい……」

師「なんじゃそれは〜〜〜〜〜!?」

タイトル[ダークソウル137]が表示される

《ステージ1》

セラミックぐらい真っ白な道に、主人公が降り立つ。

道の先には、×2と+6の二種類の門が。

勝手に歩き出した主人公を操作して+6をくぐると、7人に増えた。

プ「VOODOOじゃねえか!!!!」

またも衝撃の事実に発狂してしまう。

プ「フロムさんよぉ……VOODOOにやられてんじゃねえよぉ……」

泣き崩れてしまった。

プ「あとこのゲーム、200年も第一線に居るのかよ……退けよ……」

雷神「退かぬ‼️」

プ「黙って。もう……とりあえず攻略するよりほかなし」

プレイヤーは文句を言いつつコントローラーを握り、主人公を増やしていく。

〜24時間後〜

プ「あ〜〜頭おかしくなりそ〜〜〜〜〜〜」

主人公は7911人。

右は×4/3、左は+2635

迷いなく右を選んだプレイヤーの適応ぶりに、雷神も静かになっちゃう。

プ「お、ようやく」

主人公の人数は一万人に達し、ついにラスボスが現れた。

雷神「姿、現したり‼️」

プ「BGMは何なんだ〜〜??」

🎵(イントロ)

プ「ん? なんだ?」

雷神「イントロ、流れたり‼️」

プ「ガチ黙って。なにこれ全然聞こえない」

🎵(歌い出し)

プ「……ちっさ」

プレイヤーは絶望と疲労の溜息をつく。

プ「BGM、小せえええええ!!!!!!!!」

怒り狂ったプレイヤーは、200年間溜めに溜めたレーザーシッコを画面に放出し、病院の壁もろともブチ抜いた。

雷神「ブチ抜いたり‼️」

プレイヤー「これじゃあ優里も植松伸夫も変わんねえじゃんかよお!!!!!!」

変わんねえじゃんかよお!!

じゃんかよお!

じゃんかよ……

ゃんかょ……

かょ……

ょ……

優里「ょ……?」

看護師「どうかされましたか?」

優「いや、呼ばれた気がして」

看「ふふ、200年経っても、ファンはいらっしゃるんですね」

優「煽ってんの?」

看「え何こいつ怖」

2 : 道のカービィ 駅前広場の申し訳程度の噴水の物語


プ「他のはどうなのよ、全部こうだったらマジ終わってるからな!」

雷神は眠くなって帰ってしまったが、プレイヤーは一応他のもやってみることにした。

プ「これか……道のカービィ」

補足ドクター「200年後の人々にとって『星』はスケールが実生活を逸しすぎてて無理なんじゃ」

カチャ……

カセット、オン!

〜起動〜

0%  0%  5%

プ「ファイル3でグルメレースだけクリアしてんじゃねえヨ!?」

ファイル1を選択し、はるかぜとともにを始めるプレイヤー。

コントローラーに触れたプレイヤーは、強烈な違和感を覚えた。

プ「おいおいおいこれさぁ!」

プ「キーコンフィグが出過杉くんと全く同じなんだけど!!!」

両手両足を情けなくぐるぐる回すカービィ。

プ「無理ですこれ;;」

見かねたポピーブラザーズが、カービィを迎えにきた。

ポピー「初見さんこんポピです〜」

プ「わこつ 今北産業」

古の言葉にドン引きするポピー。

200年間の進歩の牛歩さにドン曳きするプレイヤー。

ポピーを吸い込んだカービィは、新能力「マカロニ」をコピーした。

マカロニの能力は、スカに陰毛が生えた程度である。

きちゃないので迅速かつ厳格に捨てて、レバガチャで進んでいくと、いつものウィスピーウッズが現れた。

ウ「ウィスピーウッズです」

プ「いやいや笑」

自らをウィスピーウッズと名乗るそれは、どこからどう見てもすみれ(石田純一の)で、額に「キンタマ警察 空を舞う」と書かれたハチマキを巻いている。

その姿にプレイヤーは大困惑。

別室から監視中のL「キンタマ警察……そんなものの存在を認めろとでも言うのか!?」

ウッズが大口を開けてプレイヤーを吸い込むと、デスノートの所有権は失われ、ワールドマップに戻ってきてしまった。

プ「どうしろってんだよ……これじゃあラスボスどころか……」

心が折れたプレイヤーは、持参したマッキントッシュでにゃんこ大戦争を始める。

碇ゲンドウ「カービィに戻れぃ……」

プ「戻ります」

プレイヤーはコントローラーを再び握りしめ、作業着を着て、冷えピタを貼り、難しいところはADにやってもらいながら、ついにラスボス戦に辿り着いた。

挑戦時間48時間21分16秒——

ラスボス「ラスボスです」

裏ラスボス「ラスボス ソウルです」

プ「うおおおおおおおおおおおおおお」

待ち望んだ扉が今、開かれる……!

BGM(〜🎵)

プ「なんだこの曲?」

プレイヤーは耳を澄ませる!

ラスボス「ザクッ」

カービィ「アッ……」

 G A M E  O V E R

碇ゲンドウ「最初からです」

プ「もおおおおおおおおおおおおおおお」

おおおおおおお

おおおお

おお

ぉ……

看「火事でもあったんですかねえ」

優「チンンポ」

看「帰っていいですか」

優「だーめ」

3 : スーパーにはなれないけれど…マリオ オーディナリーライフ


その後も取っ替え引っ替えプレイしてみるも、一向にラスボス戦のBGMの真相に辿り着けなかった。

プ「ついに……これで最後の一個や」

なけなしの希望を賭けて手に取ったのは、200年後のマリオ。

宮本茂の言葉を、長い年月をかけてじっくり曲解し、ついに発売した正統後継作品である。

タイトル画面では有村昆が、猫ミームの怖い中国のダンスを踊らされている。

香港98みたいで気が狂いそうなので、さっさとスタートボタンを押してゲームに入る。

〜🎵 ヒカキンが奏でたあの曲

阿部サダヲがキノコ王国でイートイン付きのパン屋を開き、常連のピーチ姫と信頼関係を作り、眠らせて自宅に連れ込んでいたぶって焼却するというOPが流れる。

プ「いや焼けてもうとるやないか!!」

背中からひっくり返り、後ろにいたワニ柄おじさんのケツに頭を強打するプレイヤー。

お互い気まずそうに「あ、サーセン」と会釈した。

プ「焼けてもうたらお前、おま、こんなんどうせえ言うねん」

困惑しつつ、マップを進めていく。

1−1のBGMは「Dumb ways to die」を奥田民生が再編曲し、全く違う曲にしたもの。

そうとは知らず、プレイヤーは「なんかイージューライダーっぽい曲だなあ、もしかしてこれが優里か?」と思いながらクリボーをすり潰す。

丁寧にすり潰したクリボーを、卵黄と片栗粉と混ぜてラップに包み、三時間冷やしたあと、チョコチップとシナモンをかけてオーブンで焼き、ウンコを乗せた。

クンクン……

プ「ウンコの味しかしないよー!!!(´;Д;`)」

プレイヤーはすぐさまスレを立て、その一部始終をJ民に報告した。

しかし>>2に現れたタスマニアたけしに全てを持っていかれ、プレイヤーのウンコは下水道の中に葬られた。

続く1-砦では、スマブラ4人実況とかをしていた頃のヒカルが待ち構えていた。

カロンを砕きつつ砦を登るプレイヤー。

ボス部屋に着いた頃には、彼は変わり果ててしまい、中央にテレサのぬいぐるみだけがそっと置かれていた。

BGMも赤チンポのキャラソンで、優里なはずがない。

プ「徒労すぎる……!」

気が狂いそうになるプレイヤー。

慌てて経済を学び、ツイでひろゆき信者を晒し首にすることで正気を取り戻した。

ウンコ乗せクリボークッキーをひと齧りして、ゲームを再開する。

プ「しんどすぎ、このゲーム作った奴しばきてえ笑」

キャプテン・アメリカ「呼んだか?」

振り返ると、サウナ中に呼ばれたので激おこのキャプテンアメリカが、ケツにニジマスを刺して仁王立ちしていた。

キャ「しばいてみろや」

プ「む〜〜」

キャ「さもなくば、お前をモグモグ食ってやる!!!」

勿体ぶるプレイヤーに、キャプリカは頭から齧り付く!

キャ「クチャクチャ、ゴクリ。う〜む、マシソヨ〜〜〜〜〜」

連合軍本部「キャプテン・アメリカから、マシソヨとの通達あり❗️」

ゴゴゴ………

——マシソヨ艦隊、全軍突撃!!

夥しい数のマシ雷(旨味に擬態した爆弾のこと。恐ろしい)がワールド1をお掃除していく。

1-城、1-🍄、1-🕺、1-🤓を瞬く間に攻略し、ついにラスボスのいる8まで辿り着いた。

キャプテン・アメリカに吐き出してもらい、一命を取り留めたプレイヤー。

プ「さっさと攻略して、こんな病棟からは出てやるデ!」

ノブ?「じゃないんよ!」

緑色のネバネバした液体がツッコむ。

ノブ?「バーレスク東京なんよ、ウンチの。ウンチのバーレスク……もう最悪や!!」

緑ネバ液は高速で回転して鹿威しにトランスフォームし、コン、と一振りしてお父ちゃんの頭蓋を貫いた。

それを横目に、ピンクの怪鳥がシコっている。

プ「なに?この部屋」

プレイヤーは呆れ果て、逆に集中できるようになった。

8-高速飛行船を進めていく。

マ「イテテ……」

電流を浴びながら、足つぼマットの上を慎重に歩いていくマリオ。

飛行船といっても歩くだけなので、プレイヤーはアーケードのリズム天国から曲を抜くなどして過ごす。

プ「抜いた曲でも聴くか……」

イヤホンを繋げた瞬間、プレイヤーは腰を抜かした。

コピーガードによりつんく∮が出現し、病院の壁をぶち破ったのだ。

つんく「モーニングコーヒー飲もうよ」

なぜか、上半身裸で迫ってくる。

プ「しょうがないにゃあ……」

二人は指に服を着せて恋ダンスを踊りながら、ついに8-城まで辿り着いた。

城に着いた頃には、二人は完全にリバイアサンの腹の中。

つんくも塾に行ったっきり帰ってきません。

胃酸で溶かされる前に急げー!

〜ボス部屋〜

はてなブロックが四つ。

順番に叩いていくと、ペンギンマリオ、長嶋一茂、石原良純、サバンナ高橋。

あれ!

高嶋ちさ子は許可が取れなかったらしいですね!

プ「普通にペンギンで」

腹をすり減らしながら、ギトギトの道を滑っていくプレイヤー。

クッパが吐く小炎、炎、大炎、ちょびゲロを躱し、ついに対峙する!

ガシャン……(扉が閉まる音)

ガラガラ……(扉が開く音)

ガシャン!(やっぱり閉まる音)

モクモク(クッパ登場演出のための煙を焚いている音)

ン゛ン゛ッ(咳払い)

ピッ(d払い)

ピュッ(精子ペイ)

プ「はよせえよ!!!!」

プ「どうせ優里やないねんやろ!! はよせえって!!」

プ「ラスボス戦に優里て!! どういう嘘やねん!!」

プ「クッパはよ降りてこいや!! はよ降りて優里ちゃう曲聞かせえや!!!」

激昂するプレイヤーの耳に、アコギの音色が流れ込んできた。

プ「はっ……! もしかして、もしかしてこの曲は!!」

それは紛れもない、ドライフラワーのイントロだった。

画面上部から、クッパが降りてくる。

プ「まさか、ほんまに……ほんまやった言うんか……」

クッパは不敵な笑みを浮かべる。

プ「あかん……泣いてまいそうや……ほんまに……優里の歌声が、ラスボス戦に……!」

視界を滲ませるプレイヤー。

服の裾で涙を拭き、コントローラーを握る。

クッパ「ガガウガウガウ♪(たぶん私じゃなくていいね♪)」

いやお前が歌うんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

はあ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

終わり!!!!終わりやこんなもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

何が3選やねん!!!!しょーもな!!!!チンチンの首相官邸やでこんなん!!!!!!!!!!!!!!!?????????????!?!?!?!?!?!?!?!

ウラァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

…………

優「やっぱり、誰か俺のこと呼んでるんだよ」

看「はいはい。いきますよぉ、わたのはら〜やそ」

優「ハイ!!」

看「ふふ。お強いんですね。AI相手でも一切ご容赦がない」

優「へへっ。でもこいつ、本物の百人一首AIじゃなくて、全自動卵割り機だろ?」

看「あら、見破ってらしたんですか」

優「その回だけ、なんか覚えてて。そうだ、この後一緒にサザエさんでも見ねえか? 俺が眠った年のワインでも呑みながらさ」

看「いいですねえ。でも、お断りしておきます。予定があるので」

優「なんだよ、その予定ってのは」

看護師は深刻そうな顔をする。

看「……ラスボス戦に」

優「……そうか。じゃあ俺が、新曲書いてやるよ」

看「い、いいんですか??」

優「もちろん。最高のBGMになることを約束する」

看「優里さん……!」

病室の窓から差し込む夕日を背に、二人は抱き合った。

200年越しの——

四股目。

さいごに


ドクター「生きてます」

生きてるんだって!!

よかったね!!!!!!

※記事の内容は全てフィクションであり、実在の団体等とは一切関係ありません。

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