剱岳別山尾根20200621
アルペンルートが約二ヶ月ぶりに再開、やっと県を跨がる移動自粛も解除され、剱岳へお客様を呼べるようになったこの週末。
室堂もスキーヤー、スノーボーダー、観光客など少し活気が戻った気がした。
この時期の剱岳で無難なのは長次郎谷や平蔵谷などのルンゼルートを登下降することだが、今まで何度も剱岳へ登った方達がお客様だったので、敢えて面倒な残雪の別山尾根ピストンとした。
これから夏を迎えるにあたり、別山尾根を見ておくことは大切なことで、ある程度苦労するのはわかっていたが私自身も剱岳ガイド再開一発目に登っておきたかった。
別山尾根は4月、5月の雪がベッタリ着いている方が登りやすく、6月の中途半端な時期は岩と雪のミックスで難易度が高い。雪の硬さや安定性も時間単位で変化するので、登りと降りで状況が変わっていることも多々ある。
この日も別山尾根で事故があった。一般ルートだからと短絡的に取り付く登山者が目立つが、上記のようなことを考えた上で周到な準備をすべきだと思う。この時期の別山尾根は一般ルートではない。時に源次郎尾根辺りより困難になることもあるのだ。
ここから先は
1,368字
/
16画像
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?