Formula Eにしかない「電欠」が発生。
Formula E ミサノE-PRIXで凄いシーンがありました。
このレースは名前の通り、EVカーでのレースになり、車を動かす燃料はF1のようなガソリンではなく電気になります。電気がなくなれば当然ですが車は止まります。各社電池残量を考えながらレース全体をマネジメントしつつゴールを目指すのがこのレースです。
しかし第7戦のミサノE-PRIXで、その「電気」がなくなる「電欠」という状況に追い込まれて停車した車が発生しました。それも最終ラップで首位を快走していた日産のローランドです。勝てば年間ポイントでも頭一つ抜けた首位になるような状況でなんと電欠です。詳しくは以下の映像を見てください。最終ラップで、ローランドの車が後退していく姿がよくわかります。
レース後半、残りパワー残量が少ないにも関わらず、残量の多いウェーレインをちぎり始めている部分におかしいなと誰もが思っていたと思います。解説も「やけっぱちになっているのかも」と言っていたように、私も残量で負けているから嫌がらせのように高速で隊列を引っ張り、2位以下を電欠へ道ずれにしようとしているのかとすら思っていました。
しかし、レース直後の日産のピット側からのコメントだと、データの見方を間違えていたようですね。正しくないデータを見ながらローランドに走り方の指示を出していたようで、そりゃ暴走にも納得です。
あとこのレース、3位争いも凄かったですね。
最終ラップのゴールライン直前で3位が入れ替わりました。3位のミューラーがそのままゴールラインを過ぎるかと思いましたが、コンマ数秒前にキャシディが大逆転で3位。その3位決定の瞬間の両チームの表情(天国から地獄、地獄から天国)も壮絶でした。
Formula eは、Formula 1と比べて速度や迫力には劣りますが、バッテリー残量が開示されている事もあり残量に応じて戦略を予想できたり見る側にとってもより戦略的に観戦できるエキサイティングなレースです。F1好きな方、そうでない方でもある程度楽しめるレースなので一見の価値ありです。
今回も最後まで及び頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?