ハナブサはいわゆるひとたらしだ
ゆえに男にも女にも不自由はしない
彼がひと声掛ければだれひとりとして拒むものはなかった

現在彼は長屋に住む女に恋をしていたが
それを恋とは気づかず
同じ長屋に住む年老いた笠職人の娘に入れ込んでいた

娘は浅草から少し離れた「料理茶屋」で働いていた
血痕2

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