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マッチ

マッチいっぽん火事のもと
マッチ10ぽん大火事のもと
あちちのちちち、火事のもと
火事の元~🎵

小学校4年生の時、わたしが作詞作曲した歌だ(爆) ↑ ↑ ↑

実に陳腐であるが、好んで歌っていた。なにが楽しかったのか、その頃よく作詞作曲しては小さなノートに歌詞を書き留めていた

川のほとりに 棲んでいました
かわいそうに 尾っぽが破れ 泣いてました

なんてのもある。覚えてるものだなぁ…しかもこの歌は、水槽の中にいる赤い金魚を愛でながら創作したものだ。どこが川のほとりだと、突っ込まれてもおかしくない

小学校4年生って、いろいろあったな~。ここなんかあるんだろうか?
(なんとなく思い出したようだが、絶対なんかあると思う! 絶対にだ!)
祖父が亡くなったのも4年生だったんじゃなかろうか? やっぱりここ、なにかある年齢なんだな(うん、きっとそうだ)

世間じゃ今どき2分の1成人式なるものが行われる学年だったりもする。『アンデス少年ぺぺロ』においては1人前と認められ旅に出れちゃう年齢なのだ。まぁ、わたしは旅こそしなかったけれど、10歳というこの年齢時にいろいろと考えることが多かったのは否めないようだ

まぁそうね、
人格破壊ともいうべきこじらせの原因を作ったのもこの歳だった
それまで伸ばしていた髪をバッサリ切ったのもこの歳だった

女は迂闊なことで髪を切ったりしてはいけないと、この時誰かが教えるべきだった。いや、自分で気づくべきだったな。この後なにが起ころうとも「髪切ろっかな~」なんて軽く考えてはいけないと! 心に刻むべきだったのだ。多分、これはトラウマ的儀式でもあり、ここからショートカットの悪夢、いいや呪縛というべきか、とにかく自分にとっては決してよろしくないことが張り付いて離れなくなるのだ

あぁそうね、
意味もなく髪を短くしていた中学時代はどん底だった
それに続いて髪を伸ばしてはいけない校則の高校時代は最悪だった

悪夢とか呪縛というものはなかなかに根強く、刷り込まれたように剥がれない。おそらくわたしは病にでも侵されない限り、今後一生髪を短くすることはないだろう

話が大きくそれた


マッチである
マッチというとわたしには遠い過去に苦い記憶がある。いろいろあるもんだなぁ…人の人生というものは。まさかこれも小学4年生の頃の出来事だったら本当にここにはわたしの地獄が存在していると言えよう。でもいつだったかは忘れたけれど、もう少し小さかったような気もしている

マッチである
マッチといえば仏壇である。「火の扱いには気をつけなさい」というあれだ
もちろん仏壇でお線香をあげるときでさえ気を遣った。大人の居るところでしかいじらない…それがいい子の仕事

ある時母親が、学校から帰ったわたしにこう尋ねた・・・・
この前お墓参りに行ったときにお前は「マッチをいじったか?」と。隣で線香に火をつけていたくせにおかしなことを聞くもんだと思ったが、あるままをその通りに、線香をあげるときに「つかった」と答えた。そしたら次に「どこで使った?」と聞かれ、そりゃ「仏壇で」と、押し問答のような会話が繰り返されたあと…「おまえが山に火をつけた」と従弟の○○が言っていると告げられた

なんじゃそりゃ~(-_-メ)

で、ある。しかも従弟、わたしを売った?
火つけたの「てめ~じゃねーのか」とまで疑った。だが彼は、巻き込まれることはあっても、自分からそういうことができるタイプではない。おそらく責め立てられパ二くった挙句に「なにか答えねば」と思ったのか、知ってる「やりそうな」名前を挙げただけなのだ。そう、当時のわたしはそういうことを「やりそうな」輩だった。やらねーけど
だから母親も疑ったんだろうなぁ・・・・当時はそんなに大げさに捉えてなかったけど、ここショック受けてふさぎ込んでもいいところだよね (◞‸◟)
だれも覚えちゃいねーだろうけど

結局犯人は、近所のもっと「やりそうな」いかにも「やりそうな」ガキ大将だった。彼は別に山を燃やそうとしていたわけではなかったらしいが、結果山火事になりかけ、大騒ぎしたのだ

最近、小さい頃のことをいろいろと思い出す。どうせ思い出すなら、こんな気分が悪くなるようなことではなく、嬉しかったことや楽しかったことを思い出したいものだが、なかなかそう都合よくはいかないようだ
なにかもっと別なことを思い出そうとしているのかもしれない…とも思ったが、そんなに大層な人生を歩んでもいないので、湧いてこないのだろう

いつもお読みいただきありがとうございます とにかく今は、やり遂げることを目標にしています ご意見、ご感想などいただけましたら幸いです