きっと、暑さのせい

きっと、暑さのせい。
今日は生まれて初めて朝の電車を乗り過ごしてしまった時から、なんとなく嫌な感じがしていたのだけれど、そう言い聞かせて一日踏ん張っていた。

そうしてどうにか一日の仕事を終え、帰りの電車で眠りこける。気がつくと車内は涼しい筈なのに汗をびっしょりかいていた。

駅から自転車に乗り、さあ漕ぎ出そうとした時に自覚する。

あぁ、そうかー。言葉にできない感情が溢れ出してくる。これはこれまで何度も支配されかけた感情だ。

ふと帰り道に死にたくなってしまい立ち止まる。どうにもここから漕げそうにない。まるで電池が切れたように自転車を降りて座ってしまう。

一体何度苦しんだのだろうか。数え切れない。
疲れたなぁと力無く言葉を絞り出す。これが限界。ここまでか。と自問自答。

家に着けば親父にならなければいけないので、このままでは到底帰れない。
どうにか帰る為に歩き出すも、死にたくてこのまま消えてしまおうかと頭をよぎる。

きっと、暑さのせいだ。
そう言い聞かせて這いずるように再び歩きだす。
道中信号に引っかかる度にナニカを吐き出したい気持ちになる。
気が付けば家に辿り着いていた。

玄関のドアを開ける前に覚悟を決めるー。親父の表情になった自分を褒める。

油断するとこうやってやってくる。暑くて気が緩んだのだろうか。誰に言える訳でもないので、ここで整理がてら書いてます。

明日も仕事やー

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