こうありたかった

長旅のせいで疲れ、疲れは頭を後ろ向きにさせる。詳しい理屈はわからんけど、きっと休むことを促す体の仕組みがあるんだろう。

尻のでかい、肌の白い、髪が綺麗な二重の女と酒を飲み髪の匂いを嗅いで床に着く日々を過ごしたかった。そこそこ良い酒と美味い肴、魚がいい。それを口にして、短い時間でちゃんとした仕事をして1日を終えたい。

隣近所ではそれとなく役に立つやつだと思われて、仕事仲間では頼れるやつだと思われたい。打算的なやつとそうでないやつに囲まれた時々飲み会を開いたりしたい。

社内の役に立ちながらも、自己の能力を発揮して、そしてまたそれが独創的でありたい。

あるいは何もない命でありたい。
何も求めずにただひたすらに樽の中に居座るようなそんな命でありたい。

自分1人の世界に鎮座していきたい。

何にもなれずにただ夜になっては酒を飲み寝る。くだらない命を今日も少し燃やす

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