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note公式の脱・属人化を実現するInstagramクリエイティブ戦略ーブランディング5ステップ

インスタグラムは視覚的な印象がとても重要なSNSです。どうすればアカウントを魅力的に見せ、フォロワーにインスピレーションを与えることができるでしょうか…?noteでは昨年からインスタグラムでの活動を開始し、1年間の運用を通じて様々な工夫と改善を重ねてきました。

この記事では、効果的なアートディレクションとビジュアル制作運用のために実践した取り組みを5つのステップに分けてご紹介します。インスタグラムでブランディングを行う際の参考になれば幸いです!

ステップ1: 立ち上げとルール開発

ターゲットユーザー像とコンセプトの明確化

まず運営チームが、noteインスタグラムアカウントの役割と目標を明確化しました。想定するユーザー像に寄り添うコンセプトを定義し、それをキーワードに落とし込んでムードボードやカラーパレットを作成しました。

このアカウントでは、新鮮なアイデアや有益な情報を得ることで、日々をより豊かに、そして楽しい未来への提案をできるようなアカウントを目指しました。

ビジュアルコンセプト・ムードボードの作成

キーワードは「calendar」。このコンセプトを元にムードボードを作成し、チーム内で共通のイメージを共有していきます。


ムードボードを見ながらイメージを膨らませ、アカウントの世界観を具体的に固めていきました。写真の色調や雰囲気、グラフィックのテイストなどを統一し、一貫したビジュアルを作り上げていく土台にしていきます。

リサーチとプロフィール画面検証カンプ


ステップ2: ビジュアルアイデンティティの確立

月替わりのカラーパレット

インスタグラムのフィード全体の印象を左右するのが、カラーパレットです。noteのブランドカラーは黒なので、一貫性を保ちつつも特定の色のイメージを強く持たれすぎないように、1ヶ月ごとにカラーパレットを変更することにしました。月ごとのカラーパレットは3〜4色の組み合わせになっています。このパレットを基調にした投稿を1ヶ月間続けることで、フィード全体に統一感が生まれます。

月ごとのカラーパレット


テンプレートへ展開

ステップ3: 制作工数を削減し、テンプレートで投稿の質を担保

カラーだけでなく、写真のレイアウトやテキストの入れ方にもルールを設けました。
工数を削減し効率を上げる制作と運用を目指しています。
属人化せず誰でも簡単に画像を作成できるように、お馴染みデザインツール「Canva」を活用してテンプレートをつくり、インスタグラムの運用がよりスムーズに行えるようにしていきました。

テンプレートでは使いやすいように注意点や構造なども記入

月替わりのカラーパレットを反映させたテンプレートをCanva上に用意しておけば、担当者がそれをベースにテキストや写真を差し替えてくれます。デザインのクオリティを保ちつつ、制作の工数を大幅に削減できます。

ステップ4: コンセプトとテンプレートのアップデート

1年の運用で見えてきた課題

インスタグラム運用を始めて1年が経過し、改めてアカウントの改善に着手しました。
フォロワーの反応を分析してみると、note公式だからこそ喜ばれる投稿がどんなものかが見えてきました。一方で、当初設定したコンセプトやテンプレートでは、そうした投稿を継続的に生み出すのが難しくなってきていました。
また、フォロワーにとってこのアカウントがどんな価値を提供するのか、一目で理解しづらいという懸念も見えてきました。

コンセプトの見直しと再定義

こうした課題を踏まえ、コンセプトがアップデートされました

ステップ5: 新テンプレートの策定とカラーパレットの刷新

新コンセプトに即したテンプレートへ

見直したコンセプトを具現化するため、投稿のテンプレートを再設計しました。
当初は四季に合わせて3〜4色を回す投稿も検討しましたが、現状のリソースでは継続が難しく、中途半端な印象を与えかねないという懸念が浮上。そこで、よりシンプルで統一感のあるデザインを目指し、アップデート。「note color palette」から厳選した色を採用し、洗練された印象を目指しました。

抑えるべきカラーの条件:
①おいしく見える暖色
②黒の代わりの明度が低い文字用の色
③白に近い明度が高い色
④できれば配色に特徴を持たせたい
文字の大きさも視認性を重視して拡大
また、投稿にもルールを設け、一貫したビジュアル体験を実現しています。 テンプレートをつかった投稿は、3または6の投稿ごとにまとめ、統一感のあるレイアウトを採用しています

インスタグラムでの取り組み

noteをインスタグラムでシェアしてくださるクリエイターさんが増えはじめています。note公式Instagramではクリエイター向けの発信もいろいろ行っています。
クリエイターの活用事例4つと、やっておきたい4ステップを紹介したり、

ストーリーズハイライト用noteロゴ入りカバー画像を配布もしました。


まとめ

noteのインスタグラムアカウントは、開設から1年が経過し、そこで得られた学びと気づきを中心に、その歩みをご紹介してきました。

当初は手探り状態からのスタートでしたが、運用を重ねる中で、試行錯誤の結果として知見も生まれてきました。

また、動画制作のノウハウが蓄積されたことで、より表現の幅が広がりました。動画というフォーマットで的確に訴求できるようになったのは大きな武器になっています。

加えて、イラストシステム「JOY」を起用することで、アカウントの個性を際立たせ、より親しみやすさと楽しさが加わりました!noteらしさが感じられ、ブランディングにも好影響を与えてくれていると感じています。

これからもフォロワーの皆さまと創作のよろこびを分かち合えるよう、様々なアプローチを模索していきます。引き続き、noteのインスタグラムアカウントにご注目ください!

今回の記事が、インスタグラムの運用を行う方に何かしらのヒントになれば幸いです。

【 note公式インスタグラム 】


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