“自分軸”を見失わない

転職活動をしていると、「どんな会社にも求められる人材になりたい」などという感情が湧いてくることがあります。選んでもらえないと自分の転職活動が終われない事情を考えれば、そういった感情を抱くのも無理はないような気もします。

一方で、そういった感情に任せて、ひたすら相手に考えや判断を合わせてしまうようなことは避けるべきとも思います。これまでの自分の人生を振り返ってみても、ある意味で“自分を犠牲にして”相手に合わせてしまうような判断は、後々、良い結果になった試しがありません。

私はかつて、一時期ですが、人の都合を優先してしまう傾向がありました。しかし、そんなときに、旅行先でフラッと入った居酒屋さんのご主人からこう言われてはっとしたのでした。「これからいろいろな人に出会うと思うけど、素のままの自分で付き合いなさい。素のままの自分で接して合う人でなければ、関係は長続きしないし、いずれ良くない状況に陥ってしまう。それはお互いにとって良くない」。

相手の都合を斟酌するのは必要なことですが、自分が何かを我慢してでも、あるいは素の自分を曲げてでも、相手に合わせてしまうようなことは、やはり他の人の目から見てもお互いにとって不幸な結果しかもたらさないことが多いようです。

それからは、相手に過剰に合わせようとすることをやめました。代わりに何をするべきか、本やブログをいろいろ見て回った結果、共通して語られている一つの解にたどり着きました。それは、自分をきちんと発信していくことです。自分と感性が合う人に自分を見つけてもらえるように、自分の好きなことややりたいことを適切に発信していくのです。自分をきちんと知った上で、自分と合う人を能動的に探しに行くというスタイルが良いようです。

人から求められる人になろうとするよりも、(良い理由で)自分を求めてくれる人に出会えるように、“自分軸”を認識して、それをきちんと正しく発信していくことが大事なのだと思います。

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