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あの憎き(褒めてる)「愛がなんだ」の今泉監督作品
ネットでも評判いい
友達のおじさんがプロデューサー
ということで
観ないわけにはいかないので観てきました

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ゲイであることの生きづらさに疲れ田舎へ移住し孤独な生活を送る迅のもとにある日元恋人の渚とその娘が現れ居候生活がはじまる。渚もまたゲイであることで妻と離婚協議中なのであった

ゲイカップルの物語で、そこに普通の親権問題とセクシャリティによる親権が絡むのでざっくりいうと「君の名前で僕を呼んで」×「マリッジストーリー」×「チョコレートドーナツ」かな!

役者陣がいい!!宮沢氷魚(ひおって読むねんて)演じる迅の繊細さ、そして心を開く様がすごくよかったし、藤原季節演じる渚の人当たり良くすることでなんとかやり過ごしてきたのかな?って感じも良い。そして外村紗玖良ちゃん演じる渚の娘、空が天才。愛され方を知ってる感じ笑役者陣がメロメロなのが伝わる笑彼女が子役にも関わらず、キャラクターを入れるタイプの子みたく、水筒のシーンとかアドリブらしい。そして渚の妻、れな役の松本若菜。僕は松本若菜が大好きなのだ。顔がすごく好きなのだがそれだけじゃ…ない…ぞ?(でもそんなに作品観てない…)すごく美人なのにどこか不幸さを孕んだ感じは定番というか、フルーツ宅配便でも荒川良々と恋仲になる話めっちゃ好きなのだ!(フルーツ宅配便めっちゃ好き、今ならNetflixで観れるよ)

脇を固める役者陣もいい!
鈴木慶一のただのジジイ感いいし、根岸季衣さん演じる麻雀婆さんめっちゃいいよかった!!彼女は存じ上げないけど、名バイプレーヤーみたいです

以前記事をあげた37セカンズのユマ同様
今作の迅と渚は人との違いがセクシャリティであるために人一倍苦労する。彼らに違いは立派な個性なので胸を張って欲しいし、胸を張れる環境を作らなければいけないなと思った(そもそも作らなけばその環境がない時点でおかしいのだが)

交際中の迅と渚がセーターを交換するシーンからこの映画は始まる。これは「君の名前で僕を呼んで」でもあったねーなんて思いながらにやけた。ものの交換は大事。歯磨き中のキスの後に「めっちゃ、歯磨き粉 笑」ってセリフがすごいよかった。今思うと片手で卵を割るのがキーになるけどそれはクレイマークレイマーでのオムレツやな

ラストが特に素敵なのだがあのシーンは偶然らしい

his行き着く結末はある種の理想なのだろうけど僕は好き。リアリズムも大切だが映画くらい理想を描いてくれよと思うので。


上映後今泉監督がプライベートでいらっしゃっていてお話しできそうだったのだが、そんなことよりプロデューサーの友達に「hisの話ししたいから、飲み行こう!!」と連絡して、結局映画の話あまりしなかった。

とりあえず今泉監督の新作「街の上で」が、かわいいオンナがいっぱい出るので観なければと思っております

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