日本人は働き過ぎだと、よく言われる。ただ、その割に生産性が低いとも言われる。
公益法人日本生産性本部の発表によると、日本人の時間当たり生産性はOECD加盟38ヵ国中23位、日本人の1人当たり労働生産性はOECD加盟38ヵ国中28位である。
これって、何なんだろう、と思う。
もちろん、私自身も生産性が高いかと言えば、そうでもないし、時に段取りの悪さから、気合いで乗り切る仕事も数多くある。
そんな中で最近思うのが、投資に関する意識の違いが、生産性の差になっているのではないか?と言うことである。
投資と言うと、とかくお金を思い浮かべがちだが、時間も大切な資産であり、お金と時間をどう使って成果を最大化するのか?と言う感覚が希薄なのかもしれない。
最新の学習指導要領では、金融教育プログラムが盛り込まれる。「金融教育プログラム」では、金融教育を「生活設計・家計管理」「金融や経済の仕組み」「消費生活・金融トラブル防止」「キャリア教育」という4つの分野に分け、小学校低・中・高学年、中学校、高等学校それぞれの目標を設定している。
お金に関する投資が中心に見えるが、このプログラムを通じて、時間を含めた本質的な投資感覚が身につくと良いなと思う。
彼らの彼女らが大人になる時、もっと生産性が高い国になっていることを祈りつつ。