D'AddarioのNS Capo Liteをレビュー!軽量の定番ネジ式カポタスト
どうも、ぐっち(@ゆびラジ)です。
カポタストの重量はギターのサウンドに影響し、重いほど重厚な響きになります。
その反面、重すぎるとギターを抱えた時のバランスが悪くなり、プレイアビリティに支障が出てしまいます。
カポタストとして取り回しがよく、軽量なものがないか探していた時に見つけたのが、D'Addario(ダダリオ)の「NA Capo Lite(PW-CP-07)」です。
特徴はネジ式で締め付け調整ができ、17gという軽さ。
購入した当初は「結構いいじゃん」と思っていたのですが、同じダダリオの別の製品の方が良かったので、それとの比較も交えながらレビューしていこうと思います。
NS Capo Liteの概要
「NS Capo Lite」は、D'AddarioのPlanet Waves(プラネットウェイヴス)ブランドから販売されているネジ式カポタストです。
$$
\begin{array}{|l|l|} \hline
\text{方式} & \text{ネジ式} \\ \hline
\text{重量} & \text{18 g} \\ \hline
\text{締付調節} & \text{可能} \\ \hline
\text{実勢売価} & \text{約1,700円} \\ \hline
\end{array}
$$
カラーバリエーションは「ブラック」の1色のみ。
本体の素材はLEGOブロックなどに使用されているABS樹脂、いわゆるプラスチックです。
重量はメーカー非公表ですが、実際に量ってみると17gでした。
参考までに、他のメジャーなカポの重量は以下のとおり。
SHUBB「C-1」:51g
Kyser「KG6」:42g
G7th「Performance 3 ART Capo」:64g
サイズ感は、一般的なカポと同じくらい。
開口部は約19〜29mmの間隔で開閉できます。
指板面のラバーの長さは約61mm。
実際に弦を押さえた姿は、余計な装飾もなくスッキリとした印象です。
NS Capo Liteの使い方
「NS Capo Lite」の装着の仕方は、2ステップに分かれています。
まず、ネックの上から挟み込み・・・
ネジで締め付け具合を調節します。
調節しながら弦を弾いてみて、音がビビらなければOKです。
強く締め付けすぎると、音がシャープするので注意してください。
外し方は、上の行程を逆にするだけです。
NS Capo Liteをレビュー
まず、僕の評価としては・・・
そんな「NS Capo Lite」の特徴は以下のとおり。
サウンドはおもちゃ
ネジが外れる
ラバーの作りが粗い?(ハズレ個体を引いた可能性アリ)
あ、デメリットだらけになってしまった・・・
サウンドはおもちゃ
初めて「NS Capo Lite」を装着して弾いた時の印象は「おもちゃみたいな音」でした。
原因は、8割がたABS樹脂という素材だと思います。
他の金属製のカポタストと弾き比べてみても、明らかに音に重厚感がないです。
良い言い方をすれば、変な味付けがされていない、ということですが、個人的には間の抜けたサウンドという印象は拭いきれません。
ネジが外れる
開口部を目一杯ひらこうとしてネジを回し続けると外れてしまいます。
普通に使う分には外れるほど回すことはないと思いますが、ネジが外れるということは、紛失する可能性があるということ。
ある程度の位置で止まるように設計してほしいところです。
ラバーの作りが粗い?
僕はAmazonで購入したのですが、届いた時点でラバーに欠けやバリがありました。
すべての個体がこのような状態ではなく、ハズレを引いた可能性もあります。
使用するのに問題はありませんが、商品としてこのような状態で販売されるとガッカリです。
上位版のNS Capo Proと比較してみた
「NS Capo Lite」には上位モデルの「NS Capo Pro」という製品が存在します。
主な違いは、本体の材質が「アルミニウム合金」です。
しかも、重量は同じ17g。
より金属的でクリアなサウンドを求めるなら「NS Capo Pro」のほうがおすすめです。
まとめ
ひとつでも買う理由があればいいんですが、正直、これを買う理由はないと思います。
強いて言えば、軽いので持ち運び用としてカバンに放り込んでおける・・・くらいですかね。
価格の面では1,000円台で買えるのでコストパフォーマンスはいいです。
随分と酷評してしましましたが、購入の参考になれば幸いです。
ちなみに「NS Capo Pro」と弾き比べもしていますので、下の動画も合わせて観ていただけると分かりやすいと思います。