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世界を無視しない大人になるために②


どうも。皆さん。こんにちは!
ガーディアンです!

今日は、前回に引き続き、
原貫太さんの著書『世界を無視しない大人になるために』をレビューします。

その前に、前回の記事はコチラ⬇️

では、本題に入ります。
前回までは、P54ページまでのレビューをしましたが、今回は、P55〜最後までのレビューをします。

問題解決のための最善策

 長い間、神の抵抗軍に拘束され、酷い仕打ちを受けていた元子供兵たち、殺人などの犯罪を強引にさせられた元子ども兵は、適切な支援を NPO法人であるテラ・ルネッサンスから受けたことで改善へと向かっている。さらには、地域住民と険悪な関係であった元子ども兵たちへの支援も適切に支援したことで良好な関係を築いてきた。

NPO法人テラ・ルネッサンス

 細かくは触れないが、ざっくり言えば、ウガンダで元子ども兵士の社会復帰支援に向けて、取り組んでいる団体である。 NPOとされているが、NGOと言っても良いだろうと個人的には思うが、ウガンダだけでなく、カンボジアなど最貧国に対して途上国支援を行なっているため、非常に魅力的な国際協力団体だ。

 このテラ・ルネッサンスが何よりも大事にしているものが、一人一人に合ったプログラム支援である。これは、一人一人の夢や目標を否定したりせず、彼らが支援で身につけたスキルや技術に拘ることなく、ダイバーシティを重視することでもある。

支援に対する捉え方

 欧米などの国では、アフリカ=オワコンなどというふうに、見下しているのが現状であるが、上から目線での支援は、本当の国際支援ではない。

 決して、上から目線ではなく、そこに暮らす彼らに寄り添った支援だけをすることが重要なのである。それは、なぜか?民族構成が多様なアフリカ地域にとって、民族統一は時に紛争を生み出し、やがて負のスパイラルに陥るからだ。それを無くすために、あくまで現場に寄り添った支援をすることが重要なのだと著者は語る。

 また、周囲と共生していくとともに、しっかりとした自分らしく生きる生き方も必要だ。なぜなら、アフリカは紛争や病気、絶対的貧困など、とにかく問題が多く、『自立』することは難しい。しかし、周囲と共生して自分らしく生きていけば、何かのピンチの時に誰かが助けてくれる、そう言えるからである。

 我々、日本人は、とにかく購買的欲求が強い。しかし、ドラえもんのジャイアンみたいに先進国の人々が、『俺が!私が!』と我先に欲しくもない服食糧を買いに行くが、今一度、見直すべきであろう。

著者のウガンダから見た日本に対する想い

 人は、時に暴言・暴力を用いて悪道に走る。アフリカでは、絶対的貧困や紛争・病気などといったリスクが日常茶飯事に起きているが、彼らは、そうしたリスクに適応した生き方ができている。

 しかし、日本はどうだろうか?
現在、日本のメディアやネット界隈を見ると、『新型コロナウイルスが〜』と連日のように嘆いている人を見るが、リスクや課題に直面した際に動揺し、対処する能力が圧倒的に低い。我々、日本人は、もっとアフリカから学ぶべきことがある。いや、学ぼうではないか!

難民受け入れに対する意識

南スーダン内戦を巡り、2017年時点では150万人もの難民が世界全体にいるのに対し、ウガンダは7.億人もの難民を抱えている。これは世界的にも第3位とかなり多い数だ。ウガンダは貧しい国であるのに、かなりの難民を受け入れている。さらに、この数が日本や欧米よりも遥かに多いことを考えれば、日本や欧米が、いかに難民受け入れに対して悲観的なのかが伺えるだろう。特に、日本は異常だと私は感じられる。

PTSD

 PTSD。皆さんは、聞いたことがあるだろうか?
PTSD。それは、心的外傷後ストレス障害のことを指すが、簡単に言えば、過去に起きたトラウマなどを引きずることなどである。

 両親が殺害されたりしたことなどが要因でPTSDに陥る子どもたちが遥かに多い。

 我々も決して他人事ではない。Twitterなどで偶に見かけるが、過去を引きずる人は、かなり多い。
ネット社会との関わり方を見直すべきであろう。

世界を無視しない大人になるために

 テレビやネットで見るニュースから感じるものと、現地に足を運んで体感するものは全くと言っていいほど違う。

 もし、途上国に目的は問わず足を踏み入れた際、世界からは見落とされてしまっている方々に出会した際、同じ感情になれるよう寄り添った向き合い方をしていくべきである。その一歩が、貴方の未来を大きく変えるだろう。

 私の感想

この本を一言で表すなら、私はこのように伝えたい。『世界は遠くない。身近な存在』
我々、日本人にとってアフリカや東南アジアの国で起きている問題は、遠い国のような感覚を抱く人も多いだろう。例えば、コンゴ民主共和国🇨🇩や南スーダン🇸🇸で起きている紛争など、ニュースで報道されていても、『ふーん。』といった程度にしか見ていない。しかし、本当に遠い国なのだろうか。それを非常に考えさせられる内容だ。

 グローバル化が浸透していくなか、アフリカ=遠い国は時代遅れだ。私自身、アフリカには行ったことはないが、カンボジア🇰🇭という途上国に行った際、街中にゴミが散見していたように、私自身のそれまでの常識が一気に覆った。日本から比較的近い国で、こんなことがあったことを考えれば、決して他人事ではない。

 海外に行ったことなくても、日本から出来る国際協力は沢山あると感じる。ウガンダで過去に起きた内戦の影響によって、現在も悩まされている元子ども兵の問題、さらには南スーダン内戦の影響でウガンダが積極的に難民支援を行なっている事実。
そうした国際貢献の実態を経験をもとに綴られているが、国際協力を仕事にしたい人はマジで読みましょう!


本日は、以上です。
読んで頂き有難う御座いました。

#世界を無視しない大人になるために

#フリーランス国際協力師

#原貫太さん


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