【CLE】2024年シーズン戦力分析・野手編
お疲れ様です。いつも読んでいただきありがとうございます。Windiansです。
一足先にコリアシリーズが始まりMLBの開幕を告げましたが、その時点で大多数のチームはようやくスプリングトレーニングが終盤を迎えたところです。それにかまけて全然戦力分析を進めていませんでしたスミマセン。先日野手の開幕ロースターが決まったので、今回はその分析とシーズン展望をします。
なおこの記事では野手陣の戦力分析にフォーカスして書いたので、投手陣も絡んでくる順位予想は別記事にして出します。
投手編はわるものさんが書いてくれましたので、
そちらもぜひ読んでくださいね!!!
1. 開幕ロースター一覧と個人成績予想
大まかな守備位置で分けて紹介します。ただUTの選手は複数項目に顔を出すことになるため、メインと思われるポジションで紹介しています。
1-1 捕手
捕手は今年も3人体制で始めます。ただし陣容は大きく変化しました。
昨年は胸郭出口症候群から復帰したばかりのMike Zunino、守備型捕手のCam Gallagher、あとMeibrys Viloriaの3人で臨むも早々に瓦解。Zuninoはバットに全く当たらずNaylor弟の昇格時にリリース、Gallagherは通年使われたのにwRC+が-17というバグみたいな数値を残すほど打撃で何も生み出せず、Viloriaに至ってはほとんど使われずに4月いっぱいでDFAと、何もかもうまくいきませんでした。
今年の布陣ですが、Naylor弟は昨年ほぼルーキーシーズンながら期待の持てる成績を残したので、開幕からいるだけで昨年よりも大幅なアドバンテージがあります。HedgesはGallagherよりマシとはいえ打撃には期待できませんが、未だメジャートップクラスの守備は持っているので、そのアップグレードに成功しました。また3番手のFryをUTとして使えるため、ベンチの起用を柔軟にでき、Viloriaの悲劇は起きなさそうな点もいいですね。
各選手のFangraphs算出の予想成績は以下のとおりです。
Naylor弟はかなり打率が低め、Hedgesは思ったより良さげ、Fryはこんなもんといった感じでしょうか。気に食わないので勝手に自分の予想(ほぼ願望)も載せておきます。
1-2 内野手
Josh Naylor (以下Naylor兄と表記)
Gabriel Árias (一三遊)
上3人はチームのコアですので、問答無用でスタメン確定です。今年もチームを牽引してもらいます。
ショートは開幕をRocchioで迎え、昨年後半に出番を貰っていたÁriasは控えとすることが決定しました。どちらもスプリングトレーニングで低調なスタートを切りましたが、相変わらずÁriasが左投手相手にからっきしなところ、Rocchioが早めに調子を上げてきたところで明暗を分けました。母国ベネズエラでのウィンターリーグで攻守に大活躍でしたので、自信を持って開幕戦を迎えてもらいましょう。
前章のFry、そしてÁriasがセカンドを守れないためバックアップがいないように見えますが、そこは後述します。
各選手のFangraphs算出の予想成績は以下のとおりです。
レギュラー組は上2人が昨年より少し改善し、Naylor兄はパワーフォルムに寄った形になっています。ただNaylor兄はしばしば怪我で離脱するので、こんなに出られるかは疑問が残ります。あとの2人はfWARこそプラスになっているものの、OPSが.700未満とパッとしませんね。
Kyle Manzardoは開幕ロースター入りしていませんが、サービスタイムの調整が終わった6月下旬頃に昇格予定なので加えています。オフのアリゾナ・フォールリーグやスプリングトレーニングではセンセーショナルな活躍を見せたので、昨年少し躓いたAAAで暴れながら待機してもらいましょう。
コア3人は概ね予想通りでしたが、他の人達の予想が気に食わないので、勝手に自分の予想(ほぼ願望)も載せておきます。
1-3 外野手
Ramón Laureano (中右)
Will Brennan (左中右)
Tyler Freeman (二三遊左中)
Estevan Florial (左中右)
外野手はレフトのKwan以外、明確なレギュラーが決められないまま開幕を迎えそうです。Kwanは今年もよろしくお願いします。
残りの4人ですが、Myles Strawの名前が消えました。2022年の開幕前に5年$25Mと安めの延長契約を結びましたが、パワーレスな打撃が改善されず、残り3年を残してアウトライト・ウェーバーに公示されました。スプリングトレーニングでは他のスタメン候補と同程度の出番を貰い、なおかつアピールもできていたので、てっきり開幕ロースターには入るものだと思っていました…
Freemanは今年からセンターの守備練習を始め、スーパーユーティリティのようになってきました。今のところセンターの1番手と見られていますが、セカンドのバックアップが薄いので、Giménezの休養にはセカンドで出る可能性もあります。
各選手のFangraphs算出の予想成績は以下のとおりです。
Kwanは昨年より少し改善しています。Laureanoは昨年ガーディアンズに加入してからのことを考えると、少し控えめな予想でしょうか。
あとの3人ですが、Freemanが内野で出る分を差し引いて考えると、だいたい300打席弱ずつ立つようです。レギュラー争いに苦労するような予想になっていて、頭が痛くなってきます。Strawは先日ウェーバーを通過しAAAに配属されたため、出番を大幅に減らされてしまいました。
Florialはただでさえロースターの中で一番立場が危ない上に、スプリングトレーニングでの惨状を見ていると早期のDFAもあり得ると考えています。それも反映させた自分の予想(ほぼ願望)も載せておきます。
2. シーズン展望とチーム成績予想
昨年の野手のfWARが合計で15.1でしたが、今年の予測では25.6で、30球団中10位の高さです。多くの方が今年も地区優勝すると予想しているツインズが24.8なので、かなりポジティブな予想です。
レギュラーだけで見ても開幕時点での選手で比較すると、昨年から4ポジションでアップグレードされました。
捕:Zunino→Naylor弟
遊:Amed Rosario→Rocchio
中:Straw→Freeman / Brennan
右:Oscar González→Laureano
守備でいうとセンターでトップクラスのStrawがロースター漏れしたため、その点だけはダウングレードと言えるでしょうか。とはいえ他の3人でも平均以上に守れるので、ウィークポイントまでにはならないでしょう。それ以外は昨年攻守にマイナスを作っていた選手たちなので、開幕から貧打に苦しみ、投手陣にそのツケを払わせることにはならないと思います。
ただスタメンレベルの補強をしていないので、懸念点である長打力不足を解決できたわけではありません。その点は今年もリーグ平均以下で推移すると思われます。長距離砲はいないものの中距離打者は複数用意できているので、ツーベース、スリーベースを量産してランナーを還してくれれば、2年ぶりの地区優勝も見えてきます。逆にパッとしなければ、昨年の焼き増しとなってもおかしくありません。
チーム成績はこのくらいになると予想します。
昨年のfWARがガーディアンズの予想と同程度のブルージェイズを基準に、打率を少し高く、出塁率は同程度、その他の項目を全て低めに設定しました。ホームランはLaureano、Naylor弟の2人が開幕からいることを加味して増やしていますが、これでもまだ昨年ブービーのナショナルズに及びません。6月頃から加わるManzardoと一緒に、中距離打者として頑張ってもらう予定です。
ちなみにこの予想ですが、92勝して地区優勝した2022年以上の成績となっています。本当にこんなにfWARや得点を稼げるのか凄く不安ですが、若さと勢いで上振れればこのくらいいけるでしょう。暴論のようですが、2年前は計16人ものルーキーを注ぎ込んで優勝しているわけですから、ありえない話ではありません。開幕前なのでこのくらいポジっていきましょう。
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酷い終わり方となってしまいましたが、間近に迫った現地3/28の本格的な開幕を楽しみにしつつ、このnoteを締めます。
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