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【CLE】【悲しいお話】うちのAmed Rosarioを欲しい球団はありませんか…?

 お疲れ様です。FA市場の大物選手は早くもあらかた契約が決まり、そろそろトレードも増えてほしい気分のWindiansです。そのトレードですが、チーム編成上出した方がいいんじゃないかと考えている選手が何人かいます。
 今回はそのうちの1人、Amed Rosarioのお話です。(註:他の選手を出すかは気分次第)

先月20日が誕生日でした!



1. Amed Rosarioについて

 メインの章ではないので、サクッといきます。
 Rosarioは2020年オフにメッツから、Francisco LindorCarlos Carrascoとの2対4トレードでガーディアンズにやってきました。メッツとしてはLindorを貰えるのであれば、伸び悩んでいた彼をAndrés Giménezと共に出しても問題なかったのでしょう。
 ガーディアンズに来てからは2番ショートとして、2年連続でボール球でも手を出しまくる安定した打撃を披露してくれています。それに加え、今年は守備が平均以上のレベルまで改善したことで、トップレベルまではいかないものの良いショートに成長しました。
 はい、次!

2. Amed Rosarioのここが良い!

2022年のPercentile Rankings

引用:https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/amed-rosario-642708


①脚が速く、パワーもある!

 今季のSprint Speedは上の写真にもある通り、規定打席に到達した選手のなかで上位4%に入る速さです。その速さを活かし、今シーズンの三塁打は両リーグ単独トップの9本でした!
 そして今シーズンは8/3に450フィートもかっ飛ばすなど、実はパンチ力(?)もあります。ガーディアンズはコンタクト重視のチームだから、長打なんてないだろ!と侮っていると痛い目をみますよ😁

 いや飛ばしすぎだろ。

②今年は守備が良くなった!

 去年まではショートで危ない(×危なっかしい)送球や動きの悪さが目立っていましたが、今年は4月末頃から劇的に良くなり、守備指標も少しずつプラスを生み出せるまで改善しました。そのおかげか、今シーズン序盤はレフトを守ることもありましたが、5/26以降は出場した110試合全てでショートのみ守っています(DHもなし)。
 今までもメインポジションはショートでしたが、守備が改善したことでTerry Francona監督からショートとしての完全な信頼を得たのでしょう。

↑去年9/12にあったRosarioの送球エラー

③攻守で平均以上の遊撃手!

 簡単ではありますが、以上のことからRosarioは攻守ともに平均以上のクオリティを出せる選手です(oWAR:3.8、dWAR:1.2)。他のショートと比較した場合も、トップレベルとまではいきません(fWAR:2.4,全ショート中15位、rWAR:4.2,同10位)が、MLBでも上位のレベルにはあると言えます。さすが元トッププロスペクト!

④独特なベースランニング!

 これは完全に私の好みの話なのですが、野球選手らしからぬ大きな腕振りと腿上げが織り成すダイナミックな走り方が好きです笑 脚は普通に速いのにこの独特なフォームという点も尚良いですね!


3. Amed Rosarioのここが残念😢

①チャンスでよく外スラを三振する💧

 (註:この章は印象強めの内容です)
 力んじゃうんでしょうかね…?前提としてボール球にも手を出しまくるがちな選手ではありますが、チャンスで迎えた打席ではよく外のスライダーを追いかけて空振り三振していた印象です(三球三振もちらほら)。初球凡退もよくしていて、ちょっと目を離したらアウトカウントが増えていたこともありました。それを見続けた私はついにこんなツイートを…

 あまりにも失礼。

②ショート以外はおそらく守れない💧

 Rosarioはメジャーデビュー以降、ほとんどの出場機会でショートを守っています。メジャーでは6年間で5,500イニング以上守ってきましたが、それ以外のポジションではレフトで7試合48イニング、センターは2021年のみで18試合123 1/3イニングのみです。マイナーまで含めてもサードで7試合60 1/3イニングしか守っていませんでした。
 ショートを守らせられない事態になった場合、他のポジションにコンバートさせるのは苦労するかもしれません。

4. なぜ悲しいのか

 ざっくり紹介したところで、タイトルで【悲しいお話】と書いた理由に入ります。結論から言いますと、普通に良い選手であるにも関わらず、チーム事情で出した方がいいからです。今年WARを4.2も稼いだ選手を出した方がいいなんておかしな話ですが、ガーディアンズ特有の事情が絡んできます。

①ペイロールが既にカツカツな状態

 Rosarioは2023年にFAとなるので、今オフが最後の年俸調停です。MLB TRADE RUMORSの予想では年俸が$9MMになるのですが、近年のペイロールを考えたときにShane Bieber(来季の予想年俸$10.7MM)が今オフトレードされないことを踏まえると、、、高いんですよねー…。
 これに関してはどう考えても本人は悪くなくありません。ガーディアンズにお金を出してくれないオーナーが悪いよー😭 総資産額でいえばMLBのオーナーの中で上位に位置する資産家なのに、なぜ$9MMくらい出してくれないのか…

②二遊間のプロスペクトが飽和寸前

 また、もしオーナーがお金を出してくれて残留できたとしても、遅くともトレードデッドラインまでに次の問題が浮上してきます。
 現在マイナーには球団トップ30に入る二遊間のプロスペクトがうじゃうじゃおり、この中のGabriel ÁriasTyler Freemanは今シーズン中にメジャーデビューを果たしました。Rosarioが残った場合、順当にいけば来シーズンは2人ともメジャーの控えとしてスタートすることになり、この時点で既に他の内野手に割く枠が無くなります。
 そして、来シーズンはMLB公式のプロスペクトランキングで傘下4位、全体69位のショート、Brayan Rocchioが3Aで開幕を迎える予定です。既に今シーズンの最終盤に昇格を果たしており、順調にいけばシーズン途中でメジャーデビューとなるでしょう。ここでメジャーの内野手枠が完全に足りなくなるわけです。

 
今年もロッキーズとのトレードJuan Britoを獲得し、更に二遊間のプロスペクトを増やしましたが、誰も放出はしませんでした。このまま全員抱え込み続けることはないと思いますが、現状では毎年メジャー枠に悩まされることしなります。Rosarioのこととは少し離れてしまいますが、フロントがどう動くかにも注目です。

【ここ重要】おわりに

 ここまで出した方がいいんじゃないか、という論調で書いてきましたが、感情論で言えば出して欲しくないです。ただでさえ①MLB屈指のスピードを持ち、②平均以上に打てて守れるショートというそうそう手に入れがたい能力を持ち合わせている選手です。
 その上今月初め、RamírezRosarioと延長してもらうために自らのお金を出してもよいという記事が出てきました。

実際にそのようなことができるかは置いておいて、生涯クリーブランドを選んでくれたRamírezにここまで言わせるほどの選手なら、「残って欲しい🙏」と思ってしまうのも必然でしょう。マジで感情でしかない😅

 今シーズンは1番Steven Kwan、2番Rosarioの打順がガッチリハマり、地区優勝に大きく貢献しました。来シーズンもこのコンビはガーディアンズで見ることができるのでしょうか。


サムネイル画像引用元:
https://twitter.com/BallySportsCLE/status/1573114412877086722?s=19

p.s. ソースが足りないので、ちょっとずつ足しておきます。年の瀬ギリギリまで書くもんじゃない。

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