道行き

ぼちぼち、切り離す時なんだろうと思う。
俺はこんなにも、社会的価値観にそぐいもしなければ共感できることもなかった。
共感というものが真に経験したものと推測から呼び起こすものの二通りあるとすれば、俺のほとんどの共感が後者だ。つまり幻想で幻覚だ。心を砕いて従事してきたが、それでもどちらかと問われれば、はっきりと嘘ばかりだ。
それは俺を生きやすくした能力だった。大変に感謝している。

だからさらばだ。俺はもう大丈夫だ。分からないことは分からないし、知らないことは知らない。どうでも良いことはどうでもいい。苦手なものは苦手だ。
それでも仕事はできるし、したいこともできる。知りたいものを知れる。すぐに、あっという間に。
忖度も、興味ないものも、そうだったかもしれない全ても必要ない。
ここが俺で、今が俺。今の俺に似合うものだけでいい。
一つ一つ獲得していくつもりだ。同時に、要らないものをリストから外す判断も行なっていく。
俺は人間が好きだが、人間の好きなものには興味がない。
俺が興味あるのは、俺の好きなものだけだ。
興味がなくても大切にすることはできる。それで十分だ。

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