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(彼女に振られ)逃げる(ように風俗に駆け込むの)は恥だが役に立つ

役に立ちません。
その日の嬢にガチ恋してしまったことも絶対に役に立ちません。ただの恥です。
こんにちは、ぱにおです。

アラサーにしてめでたく初めての彼女ができた僕でしたが、その後はいかに…

『ぱにお逃げ恥ストーリー 後々編』

人生初の彼女ができ、ウッキウキで浮き足立ちまくり帰路でLINEがきた。
「家に着いたら電話できます?」
極限に自信のない僕は「冷静に考え直したらあなたと付き合うなんてありえなかった。付き合う話はなしで。」と言われるんじゃないかとメッソメソで半泣き帰路に。

家に着き、震える指で通話ボタンを押した。
「付き合う上でルール決めよ!」
あぁ、よかった…!
付き合った期間数時間という最短記録を打ち立ててしまうかと焦った…
というか、なにその可愛い提案…!
二人だけの決め事。
やだ、なにそれ…!素敵な響き…!

「付き合った記念日は毎年、絶対に忘れず祝おうね!」
やだ、なにそれ…!可愛いルール…!
忘れることがあろうか、いやない。
1ヶ月ごとに祝いたい。

「異性と二人きりで遊ぶ時は事前に言って!」
やだ、なにそれ…!僕に嫉妬してくれるの…!?
推しメンに会う時(異性と二人きりで遊ぶ時とは言えない)も事前に言う!

あといくつか可愛らしいルールを決めて通話終了。
人生初のカップルっぽい会話に感涙。
翌日の朝日はいつもよりキラキラして感じられ、いつもあんなに憂鬱だった通勤電車も全く苦ではなかった。
まるで別世界に来たかのようだ。
目に映る全てのものが昨日までと明らかに違う。
明るく色鮮やかに見える。
そんな輝かしい世界でYちゃんと素敵な日々を重ね、幸せに暮らしたとさ。
めでたしめでたし。
おしまい。



いや、実際はそんな風におしまわない。
LINEがきた。

「別れたい。」

仕事の合間にブックオフでYちゃんが欲しがっていたレズマンガを探していた時(別れ話をされたくないタイミング第一位の時)だった。

勘の鋭い名探偵な皆さんなら既にお気づきかと思うが、タイトルで書いた通り僕は振られた。
付き合ってから1ヶ月ちょっとしか経っていなかった。
付き合ってからは遊園地に行ったり、映画観たり、ドライブデートしたり、フェスに行ったり、とても充実していた。
していた、、、してい、、たかのように思われた、、、

「彼氏として愛せそうにない。」
今思えば、理由は分かる。
僕にはメンヘラ気質な所があった。
自分で自覚しているつもりでも、あのLINEはメンヘラ過ぎたな…と後から気付くことが結構ある。
僕のYちゃんへの高すぎる熱量とYちゃんの僕への熱量の差にメンヘラをこじらせてしまっていたのだ。

アラサー、童貞、メンヘラ
それはもちろん愛せるはずがない。
そんな生物は愛されるわけがない。

かくして、僕の甘じょっぱ恋物語は終わりを告げた。
キスどころか、手すら繋ぐことなく。
え?手も繋いでないの?
だって、手汗が気になるからって言われて…
ん?本当に付き合ってたって言える、それ?
いやでも、「布ごしならいいよ」と服を挟んでは繋いでくれたし…!
そ、そうか…よかったな…
それに大事なのは肉体的な接触じゃない。精神的な接触さ。まあ心と心で触れ合うこともできてなかったから振られたわけだけどね!はっはっはっは、、、は、、、、はぁ、、、、

不毛な自問自答で古傷がジンジンしてきたので、このぱにお逃げ恥ストーリーもこれにて終わりとさせていただこう。

あとがたり

振られた後に風俗に駆け込み、嬢に恋してしまった話は来世にまた人間として生まれ変わることができたらで…

次回は「アマビエを抱いた話」「人妻と夜のドライブ」をお届けします。
※一部放送内容に変更がある場合がございます。予めご了承ください。

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