「僕が見出した"人生の勝算"」

人生の勝算"という言葉は、Showroomの代表を務める前田裕二さんの本のタイトルから引用した。
人生の勝算というと大袈裟で20年とちょっとしか生きていない自分が書くのはどうかと思ったが、大学生活4年間を過ごしていく中で、勝っていく本質的なものに気付かされたため、経験を記していこうと思う。

流れとしては、
1.「AI時代でどのくらい仕事が無くなっていくのか」
2.「人間力とは?」
3.「21世紀は心と感性と存在感の時代」

という形で綴っていく。

1.「AI時代でどのくらい仕事が無くなっていくのか」


そもそも、AIという概念はいつ頃から生まれて、いつ頃から有名になっていったのか。
色々調べていくと、AIの歴史は古代の神話、物語、噂などから始まるという。
とてつもなく前の時代からこういう概念自体はあったそうだ。

現代AIの種子は1940年代、数学的理論の抽象的本質に基づいたマシン、デジタルコンピュータの発明から真剣な議論が行われるようになったという。

イミテーションゲームという映画を見るとよくわかるが、第二次世界大戦でイギリスの天才数学者、アラン・チューリングが発明した暗号解読装置「エニグマ」が現代のすべてのコンピュータの元になったとされる。
つまり20世紀になるまではそこまでの発明はされていなかったし、人間ができる仕事の方が当然多かったわけである。

しかし、それらの発明は我々の生活を豊かにしたとともに、人間の仕事を奪っていくというなんとも言えないジレンマを呼び起こした。

2014年、ハーバード大学はどれほどの仕事がAIによって取って代わられるかを示した論文を発表した。それは以下のとおりである。

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論文によると、今後10年から20年で米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至った。
世界をリードする米国でこのようなデータが出ているということは我が国日本でも同じような状況が来ることはほぼ間違い無いと言えよう。

またAIの普及率も近年圧倒的に上昇してきている。

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(トラクティカ社の調べ)

アメリカの調査会社であるトラクティカ社(Tractica)のレポートによると、全世界のAI市場は2030年に3671億ドルまで拡大すると試算されており、2016年から2025年までの年平均成長率は63.5%ともいわれている。

ではこのような現状で我々はどのような力をつけていかねばならないのだろうか。

2.「人間力とは?」


ここまでAI時代にどれだけ人間ができていた仕事がAIにとって変わられるか、AIがどのくらいのスピードで広まりが加速しているかを述べてきた。

そのような時代の中で僕が一番大事だと思うのが、ずばり「人間力」であると思う。

人間力とは、ネットで調べると「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力。」
という風に書かれている。

と、回りくどく書かれているが、分かりやすく解釈すると本学と末学でいう「本学」の部分の力であると言えよう。

末学というのは、現代で言うパソコンスキルであったり受験勉強であったり1つのスキル的な部分だ。

一方本学というのは、昔教えられていた「道徳」のようなものであり、戦前はむしろこちらの方が重視されていたのだ。

道徳観、倫理観、コミュニケーション能力、リーダーシップなど、簡単に目に見えない数値化できないような力を人間力と解釈すると分かりやすいだろう。

そう考えると、これらの全てはAIやロボットが持っているはずがない人間にしか出せない力である。

3.「21世紀は心と感性と存在感の時代」


パート2では人間力とはどういう力なのかを自分の解釈を含めて記してきた。

パート3では21世紀がどういう時代なのか、また自分はどのようにこの時代を有意義に生きていくかを記して終わろうと思う。

矢野経済研究所で特別顧問を務める、矢野弾先生という人物を知っている若者はどれだけいるのだろうか?

矢野弾先生は、ランチェスター戦略研究会の講師なども務められている方だ。

矢野先生が仰っているのが、
20世紀は"成長"、"力"、"拡大"、の時代
21世紀は"心"、"感性"、"存在感"の時代
という言葉だ。

20世紀はとにかく、物がなかった。戦争が多発したり、各国で景気改善計画が行われた、日本でも高度経済成長も経験した。その流れの中、コンピュータの普及、携帯電話の普及など様々な発明が進んでいった。そしてまさしくAIの時代とも呼ばれるような礎まで作った。

では21世紀はどうだろうか。物に溢れている時代だ。
20世紀を唯物主義と言うならば、21世紀は唯心主義といえるだろう。
物を持っていることに価値があるのではなく、それをどう使いこなして人生を良くしていくかがテーマになってくるだろう。

僕は大学生の期間でそのような教育を親や沢山の人から受けてきた。

最初は何が言いたいのかさっぱり分からなかったが、人間力を学んでいくうちに少しずつ真理に近づくような気がして楽しくなっていった。

気がつけば大学4年生になっており、今振り返ってもすぐに卒業してもいいくらい悔いの無い充実した大学生活だった。

そしてその中から自分は"勝算"のような物を見つけた。

会社の同期や周りの先輩を見てても優秀な人はごまんといる。
ただ、僕はそこで一喜一憂しなくなっていた。

これからの時代は"本学"だと。

大学受験である程度受験勉強で感覚を掴んでいるからこそこれは自信を持って言えるが、"末学"は時間をかければ誰だってすぐに身につく。

ただ、本学は時間をかけても身につけるのが難しい。

そこに向き合った大学生活があるからこそ、今の自分の考え方、価値観を生み出している。

僕はまだまだ、パソコンスキルなど同期から見ても大したレベルではないかもしれない。

ただ、このような心と感性と存在感、それを身につけるために努力した日々に自信を持ち、これからも努力を重ね、会社に貢献できる人材になっていこうと思う。

今の現状に不満がある人、人生を楽しいと思えない人は、今のこのAI時代だからこそ人間力の大切さに気づき、それを身につけるような努力をしていくことが必要になってくるのではないだろうか。

最後に僕が大事にしているキーワードを載せて終わりたいと思う。
"人生は今日、明日の勝負ではない"

長々と読んで頂きありがとうございました。

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