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ブランド品じゃなくてもいいじゃない!

近所で小魚を釣る時に、釣り糸やハリのブランドなど、、気にしないですよね。
気にする向きもあるかもしれませんが、まあ一般論で進めてゆきますね。

フライフィッシングをする際にタックル(釣り道具)の必要な性能について考えてみます。

下半身が水に濡れないような装備
暑さや寒さに耐えられるウエア
水中を容易に観察でき、フックやフライラインで怪我をしないためのアイウエア
フライラインを錘として、フライ(毛ばり)を10メートルほど前方へ投射出来、対象魚がヒットすると、無理なく手元まで引き寄せることが出来る竿
水面へ浮かび、沈まないフライライン
魚から見えにくく、切断されない強度のティペット、テーパーリーダー(ハリス)
魚が逃げないように収納でき、観察写真撮影などを行えるランディングネット。

これらを満足させられる用具が揃えばいいのです(本当

高機能なブランド品は、これらの目的に則したものであるのは当然なのですが、基本的な性能の他に
付加された性能を持っていると思って下さって良いと思います。

下半身が水に濡れない+蒸れを防ぐ性能がある、強度があり、かつ長期間性能を維持できる。
暑さや寒さに耐えられるウエア+速乾性能が高い、耐寒性能がより高い。
水中を”さらに”容易に観察できかつフックやフライラインで怪我をしないためのアイウエア
フライラインを錘として、フライ(毛ばり)を遠方まで投射出来ると同時に投げやすい特性を持つ。
対象魚がヒットすると、魚が逃げにくい(バレにくい)振動特性を具備する。
水面へ良く浮かび、沈まない、さらに寿命が長く、キャスティング(投射)性能が高いフライライン。
魚から見えにくく、切断されない強度のティペット、テーパーリーダー(ハリス)+より細いものが使用できる強度を具備する。
魚が逃げないように収納でき、観察、写真撮影などを行えるランディングネット+持つ喜びを持てる美術的価値や製作者の作家性などを具備する。

挑戦の果てに、フライフィッシングを継続しないと決断した際の事は、考えないほうが良いのですが(笑
そういった事もちょっと想定しながら準備してみても良いと思います。

魚を釣るという基本性能を満足させることにのみ目指すところはあります。
でないと、休止するにもちょっと勿体無いかなと思うわけです。お小遣いは限られておりますから。

突き詰めれば、釣り味(大汗)とか、魚を掬うネットの項目でも書きましたが、作家性、美術的価値などに足を突っ込むことになりますし、個人の趣味趣向や周りの友人、人によってはマスコミ、有名人などからの影響なども無視できなくなってきます。

釣りは競うことではないと考える筆者は、より作家性とかメーカーのバックグラウンド、特にノスタルジーに惹かれる部分が大きいです。
用具選びには終わりがなく、大量のタックルに囲まれて使用することのないロッドやリールは日々増えてゆくのです(大汗

世の中には釣り道具を作っているメーカーや個人が沢山。
フライフィッシングが普及していない国や地域で製造されている事もよくある話です。
安い道具は大手通販サイトを見るとたくさん紹介され、実際売れているのですが、
中には、すぐ故障したり、フライタックルとしての基本性能を有していないものも残念ですが存在します。

今回のコラムでは、安いものを賛美推奨しているのではありませんよ。
ちゃんと使えて、筆者が実際に手にして確認したことのあるタックルを何点か挙げてみようと”試みる”つもりでいます。

その昔(20年ほど前)岡山県内にもフライタックル、用品を販売する大手釣具屋が何軒もありました。
新品で980円のフライロッド+リール+フライラインのセットが販売されていたことがありました。
驚くことに、総額です。
現在も1本だけ手元に残してありますが、外観デザインは某ウインストンのコピー。
フライロッドの性能は・・・・残念賞です。
これほど投げにくく、遠投性能も直進性も低いロッドは現在に於いても見たことがありません。
何本か買ったその980円ロッドを友人や初級者の方へあげてしまったのですが、
今の自分としては、後悔しております。当時は判らなかったという言い訳もさせてください(汗

ちゃんと投げてもちゃんと飛ばないロッドを初級者の方が手にすると、フライキャスティングが嫌いになってしまったことでしょう。運良く次に出会ったロッドが”まとも”なものであれと願うばかりです。

またもや脱線(笑

ここまで、ブランド物を最初から手にする必要は無いと書いてきました。
が、何でも良いとは伝わらないように今後も気をつけないといけません(自戒を込めて)

安価な用具でも良いものはあります。
自分で作るという方法もありますし、中古品を探すという方法もあります。
ブランドに拘ることなかれ、かく言う筆者のタックルはメーカーも作家もわりとバラバラです。
自分で作ってしまう事が可能であれば、チャレンジしています。

先日、スクール用にと少々タックルを引き取ってまいりましたが、ノーネームの手組ロッドの中に
キラリと光る性能を持っロッドに出会いました。ブランド品でなく自分で組んだ竿とのことで、安価で性能が良いことを重視し、ブランド嗜好から決別した姿をそこに見ることが出来ました。

少々の思い入れと、自分が使いやすいと思った道具たちに囲まれて釣り暮らす人生はきっと豊かなものになると思っております。

凄い飛ぶ!とか誰それが開発に関わったとか、宣伝がすごくて気になるとか。
最初からいい道具を使わないと上達に差し支えるとか。
ぜんぜんそんなことはありませんので、今は気にしないでおきましょう。

ロッドのことばかりで偏った作文になってしまいましたが、
どんな釣りでも最初は名もなきタックルから始めているものです。

気負わないで、のんびりゆきましょうね。

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