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小さな手

4月に入ってスッキリしない雨模様いの日が続く中、久しぶりに晴れた日。
これまた久しぶりに野川の遊歩道と市民公園を散歩して来ました。

春はさんざん人を待たせて焦らしてやって来ますが、来たとたん、今度は物凄いスピードで駆け抜けていきます。

遊歩道の植え込みには、野の草や地元の有志の方々が育てている様々なお花が一斉に咲き乱れていました。

(お、もう矢車菊が咲いている♪)

深みのある、何とも言えない、まさに「コーンフラワーブルー(矢車菊の青)」としか言い様のない花が咲いています。

思わずしゃがみ込んでスマホを構えます。
すると、突然、可愛らしい声が尋ねて来ました。

「あのう、何をしてるのですか?」
見れば小学校1年生くらいの可愛らしい女の子でした。

「お花が綺麗だから写真を撮ってるのよ」
「写真を撮ってどうするのですか?」

(えーと、どう説明するか、、、そうだ!)
私はnoteを開いて自分の記事を見せながら説明します。

「noteというSNSにこんなふうに写真を載せて、皆んなに見てもらうのよ」
「ふーん、、、」

再び矢車菊の写真を撮ろうとスマホを構える私。
ですが、イケズな風が花を揺らしてなかなかシャッターが押せません。

すると急に花がピタリと止まりました。

何と、その子が茎を手で押さえてくれています!

(なんて優しい子!)
おかげで綺麗な写真が撮れました♪

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「有難う!」
「綺麗に撮れてるね」(ニッコリ微笑む女の子)

「あのね、、、あそこにタンポポがあるでしょ?」
(女の子が指さす方を見ると、真丸なポンポンの様なタンポポの綿毛)
「うん、あるわね」
「あれはね〜、〇〇(女の子の名前)が、去年『ふーっ』ってやって植えたやつなんだよ。玄関のコンクリのとこに生えてて可愛そうだから、種をここでフーってしたの」
「そうなんだ。じゃあ、あなたは、あのタンポポのお母さんだね」

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「タンポポ、大好き。可愛いね」
(二人で顔を見合わせて、ニッコリ)

その時遠くから、女の子を呼ぶお母さんの声。
「〇〇〜、そろそろお家に帰えるわよ〜!」

弾かれる様に女の子はお母さんの方へ駆けていきます。

「バイバイ!有難うね〜!!」

とても幸せな気分で女の子の背に手を振りながら、
あの子がお母さんに(知らない人と無闇にお話ししちゃダメでしょ!)と叱られてないと良いなと思いました。

そして、私はあの子くらいの時に、あんなに優しかったろうか、、、?
そう思いました。
いやたぶん、そうであった様な気がします。

子供たちは、特に幼い子供たちは、本当に自由に心のままに、何の躊躇いもなく優しさを見せてくれますね。
たとえ相手が見知らぬ人であっても。

ですが大人になると、なかなか勇気が出なかったり、相手を警戒したりで、
いろいろ考えすぎて、結構不自由だったりします。

でもそんな大人達も最近、この567禍にあって、何だか以前よりも優しい人が増えた気がします。
そして「有難う」の言葉や笑顔も。

みんなの心の中にある「小さな手」。
それが人々を笑顔にしてくれて、幸せな気持ちにさせてくれるのでしょう。

いつの世にも、今もまさに、、、社会や世界には、いろんな問題や争いがあります。
それらを解決するための答えは、もしかしたら、、、もっとずっと些細でシンプルな事なのかもしれない。
私にはそう思えて仕方ないのです、、、

中には、「馬鹿馬鹿しい。これだからバカな御花畑は困る。現実を見ろ」そう嘲る人もいるでしょう。

それでも1日のうちに、「有難う」と1度でも言えたなら、、、
少なくとも、その日はとても幸せな日だと、私は思うのです。

A smile breeds smiles.

皆様には御元気で、どうぞ良き春の日々を御過ごしくださいます様に✨
いつの日もLOVE✨

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どうか、、、1日も早く世界に平和な日々が戻って来ます様に、、、

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追伸:
矢車菊には、ちょっとロマンティックなエピソードもある様ですよ♪


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