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【遂にリーグ首位へ!】Arsenalマッチレビュー@PL第28節vsBrentford(H)/24.3.10


マッチレポート

試合結果

ARS 2-1 BRE
19' ライス(ホワイト)
45+4' ウィッサ
86' ハヴァーツ(ホワイト)

https://www.premierleague.com

ハイライト映像

スターティングイレブン


ローン元との対戦であるラヤ、前節深めの怪我を負ったマルティネッリがスタメンを外れるもその他は変更無し。好調をどこまで伸ばし続けられるか。

試合トピックス

ディープブロック相手にもやる事は変わらない

ここまでの数試合、ミドルサードに構えプレスとリトリートを適度に取捨選択するようなチームと戦っており、彼らが飛び込んでくるのをスイッチに楔を打ち込んでいたが、今節のビーズはどちらかと言うと5-3-2で深く構えるスタイル。

これに対しアーセナルはチーム全体が更に押し込みを見せる。ガブリエルは早い時間帯に抗議でカードを貰うも、サリバと共にトニーを使った起点作りを阻止しアーセナルのターン継続を土台から支える。

左右からのサイド攻撃も依然活性化。ハーフスペースと大外、戻しの受け手の3人でユニット攻撃を行い、執拗なまでのポケット狙いから折り返しタップインorふんわりクロスでのヘディング弾をチームで狙う。

19分の先制点はまさにこの形。サカの折り返しをホワイトがダイレクトでボックスへクロスを送り、それをライスが頭で合わせた所から生まれたゴール。中央に絞りプレーメーカーとして振舞ったかと思えば、アシストの瞬間には純SBぽく戻しを受けクロス体制に入ったホワイトの器用さが垣間見えるシーンである。

カード製造機と化すドリブラートロサール、浮き玉やフィードに対応し潰れ役とポストを兼ねるハヴァーツ。彼らの活躍を中心に、今季らしい強かにリードを確立しゲームを進める玄人スタイルへ回帰。後半を優位に迎えていく、筈だった。

ラムズデールの特徴が色濃く

先制しながらもハヴァーツの不可解なイエローのあった接触で中断が長引く中、前半終了間際にウィッサの猛追に気付かずラムズデールのキックが遅れブロックキング、跳ね返ったボールはそのままゴールへ流し込まれる。ショッキングな前半の幕引きとなる。

しかし後半にはハーフウェーラインからのミドル、コリンズのどフリーヘディング弾を共に片手1本で弾くスーパーセーブを見せる。ラムズデールのショットストップ能力が遺憾無く発揮されたシーンであった。

後半はビーズの堅守が光った事もあり歯痒い時間帯が続いたが、これはラムズデールの失点によって勢いが削がれた事が大きな要因だろう。ただそれと同時に先に触れたスーパーセーブが無ければ2失点していたであろう事も想像に難くない。この二律背反に今季は悩まされている。

加えてCKから見事なスローインでロングカウンターの演出を担っていたのも好印象。ボールを受けたトロサールは結果的に決め切る事は出来なかったが、ここはマルティネッリが復帰してくると自ずと解決する問題だろう。

ラヤ/ラムズデールだからこそのメリット、デメリットがある。それぞれを鑑みラヤをファーストチョイスとするアルテタの気持ちは分かるし、一方で1ファンとしてはラムズデールの大舞台向きで魅力溢れるキャラクターも大好きだ。ワールドクラスのGKを2人抱える悩みは今季終わりにはおそらく答えが出ているに違いない。

大事な局面で輝くハヴァーツ

ドローでも御の字のビーズは終盤に差し掛かると更に強固なブロックに。こうなると最終ライン付近でのリンクプレーが難しくなり、カウンターケアの点でも突っ掛けられる心配から余計に攻めづらくなる。

よって前線でタメを作れるジェズス、次いでネルソンとジンチェンコをセットで投入し左サイドを再活性化させる。

それでも決まらず痛恨ドローも覚悟し始めた86分、ハヴァーツが値千金の決勝点を挙げる。試合を通して徹底的に狙っていたポケットからのクロスに最後までチューニングを続けていたハヴァーツは勿論、ここでもホワイトが活躍、試合を通しての攻守に渡る貢献に2Aが付いたのだから、MOTM受賞も納得である。

ちなみにビーズとの前回対戦時も0-0推移から決勝点を挙げたのもハヴァーツ。飄々とした印象が強いハヴァーツだが、緊張の局面でも自分が成すべきプレーに終始出来る。最後の最後まで時計の針を進めるマイボール力と的確なクリア判断を見せその万能さを再確認させられた。

クローザー起用のトーマスは依然試合勘の無さを感じさせたが、2人をドリブルでいなす彼らしい動きも。新加入組の活躍によってゲームは劇的勝利で幕を閉じる。


ゲーム総評

つい先程行われた、最後になるだろうクロップリヴァプールvsペップシティ戦がドローに終わった為、28節終了時点でアーセナルは正式にリーグトップへ返り咲く事に。昨季は追われる側として初めての経験となったが、今季は程よいプレッシャーとして受け止めつつ、プレミア8連勝中の好調を維持して残り試合を消化していって欲しい。

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