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MDR-1000Xをリフレッシュ

まだまだ現役

愛用しているソニーのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットMDR-1000X。調べてみると2016年発売だから、購入したのはもう6年前ってことですね。それまではカナル型のノイズキャンセリングイヤホンを使っていましたが、NC性能がいまいちだったのと、周りが比較的静かな時に出てくる妙なノイズが気になるのでこのヘッドセットに買い替えました。以来外出のお供は常にこの子でしたので、そりゃあくたびれてきます。写真の通り酷い有様です。特に最近は劣化が酷く、使用中に表面の黒い皮がボロボロと崩れてきて、上着の肩口にかかる様になってしまったので限界を感じていました。
もしソニーが純正でヘッドフォンリフレッシュサービスみたいなものをやっていて、リーズナブルに劣化部分を変えることができるならすぐに申し込むところなんですが、調べてみてもそういったサービスは無い模様。「修理」の名目でパッド類を交換してもらうことはできるみたいですが、高い。流石に新製品の新品が買えるほど高いわけでは無いですが、その半分くらいは行っちゃいそう。もう一つの手としては、保守部品としてパッド類を購入して自分で付け替えることもできるはず。ただこれでも正規部品でそろえると1万円を超えます。

ひどい有様

交換部品

1万円出して保守部品を購入してもいいのですが、どうせなら一回ネット通販で買えるサードパーティ製のイヤーパッドやヘッドバンドクッションをためしてみても良かろうと思い、探しました。で、見つけたのが

https://ja.aliexpress.com/item/1005005103235277.html?spm=a2g0o.order_list.order_list_main.5.455c585azzPU1w&gatewayAdapt=glo2jpn

イヤーパッドx2とヘッドバンドクッションで1500円!これならダメ元で買ってみてもあきらめがつく金額です。
早速購入して、届いたのは販売ページにあった写真のままのパッド類。見た感じや触った感じは純正品とそん色なく感じます。(ただ直接肌に触れるモノなので、若しかしたら長期使用でなにかボロが出てくるかもしれません)
また、この販売ページには、ヘッドバンドクッションに、「Simple」と「Copy」があり、違いが判らなかったのですが、「Copy」の方は純正品とほぼ同じパーツ構成で同じ取り付け方をするもの。「Simple」は純正品より部品点数を減らし、取り付けも基本両面テープのみというもの。という違いでした。私が今回試すのは「Simple」のほう。

パッドの取り外し

イヤーパッドの交換は簡単です。パッド部分をヘッドセット枠から丁寧に外そうとすれば、自然に外れるはず。6か所くらいの爪で引っかけていますが、パッド自体が柔らかい物なので、ゆっくりと端から剥がすように力を掛ければ簡単に外れてくれます。交換部品を嵌めるときも一緒です。この時は爪の位置を確認しながら嵌められるので、その部分を指で押し込むようにすればパチッって固定されます。
面倒なのはヘッドバンド側。純正品はしっかり固定されているため、両側のパーツを一旦外す必要があります。
まず、クッションパーツの端、裏側にあるフタを外します。写真のように、パーツと本体の隙間に精密ドライバーなど薄くて丈夫な工具を差し入れ、引き起こすように外します。このときカバーパーツを反対側に押し込むように指で押さえながら工具を引き起こすイメージです。さらに注意事項として、このフタのパーツは前側と後ろ側で同じようにツメがかかっているので、片側だけ大きく引き起こすと、パーツのちょうど中間あたりにテンションがかかり、運が悪いとそこで真っ二つに折れます。私は片側折りました・・・両側から少しづつ開くことをお勧めします。

慎重に・・・

フタを外すとネジが二つ現れるので、これも精密ドライバーで外します。このネジを外すと、ちょうどその裏面(ヘッドバンドの外側)にある銘板パーツが外れます。
銘板パーツが外れたら、見えてくるネジを1つ外します。これでパッドパーツを固定していた部品が全て外せるようになります。左右両側同じようにして外してください。

フタを外すとネジが2つ
銘板パーツを外すともう一つの固定ねじ
片側でねじを合計3本外すと固定パーツが外れます

左右両側の固定パーツが外れたら、あとはパッドパーツを本体から剥がしてゆきます。基本両面テープで張り付いているだけなので、ぺりぺり剥がしていけばいいのですが、注意事項としてはヘッドバンドの真ん中に左右を繋ぐケーブルが這っていること。純正のパッドパーツにはこのケーブルを引っかけて前後の真ん中に固定するためのツメが付いているので、このツメからケーブルを外しながらパッドを剥がさないといけません。

パッドを剥がした後。左右を結ぶケーブルが見える
上:外した純正のパッド。ケーブル固定のためのツメが見える
下:非純正交換部品のパッド。固定用のツメは見当たらない

交換部品の取り付け

純正部品(およびCopy品)に交換するのであれば、外した時の逆手順を行うだけです。中央のケーブルをツメの中に養生しながら、左右端の位置合わせを確認してから両面テープを剥がして取り付けます。パッドを付けたら固定パーツを逆順で付けていけばOKです。
今回私が試したSimple品は、両面テープを剥がさずに位置合わせしてみたところ、どうも整形の為に入っているプラの板が少し長めでこのままだと綺麗にアーチにならず。ぐにゃっと曲がる感じになっちゃいそうでした。なので仮組しながらプラ板の長さを調整(カット)しました。
純正品は固定パーツでパッドの一部を挟み込む形で固定するのですが、Simple品は綺麗に挟み込むのが難しそう(うまく加工できればいけそう?)だったため、今回は挟み込むのをあきらめ、固定は両面テープのみにお任せすることにしました。なので、純正品の組み立て順とは異なり、固定パーツを左右とも取り付けてから、その間にパッドパーツを嵌めるイメージで取り付けました。この方が楽です。

交換終了

このようにしてズタボロだったMDR-1000Xは無事リフレッシュされました。現状あくまで(仮)なので、しばらく使って様子を見るつもりです。だめそうなら次は純正保守部品を買う方向で検討します。

未だに1000Xとか1000XM2とかを使っている人がどのくらいいるのかわかりませんが、同じ悩みを持つ人の助けになればと思ってnoteに残しておきます。ほいほい買い換えられる値段では無いですからね。大事に使わないと。

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