PARCO 渋谷 終

おかげさまをもちまして、パルコミュージアム東京渋谷の展示を事故なく無事終えることができました

展示中たくさんの植物好きのお客様とゆっくりとお話をさせていただきました
たくさんの植物一見さんの会話を盗み聞きしました
ご意見ご要望をたくさん教えていただき
そしてお土産までたくさんいただいてしまいました

展示にお越しいただいた皆様仰ってくださった展示の圧倒的なインパクト
私も搬入の時点で感じており、荷解きをしながらこれは大変なことになるど…と独り言連発でした

今回の展示のインパクトの正体は振動だと思っております
什器も鉢も微弱ながら常に振動していますし、植物は言わずもがな毎秒振動してくれています、そして素晴らしい映像と音楽は鼓膜と神経を揺らし脳や細胞を振動させてくれていました

そして何より大きい振動はお越しいただいたお客様の呼吸や鼓動だと思います
久々に人の目を見て振動を感じる事ができるレベルのエネルギーを感じました
印象的だったのは旅行者の白人のおばさまが目を見開いてのけぞりながらWow!!と言った時、振動で押されて正面にいた私ものけぞってしまいました

毎回言いますが展示は人ありき
人が来てくれなければ展示にはあまり意味がありません
あれだけたくさんお客様が来てくださり、振動を共有してくださったことで
あの素晴らしい展示は現実化しました
一緒に展示を創造してくださった皆様に重ね重ね御礼申し上げます

たくさんのご来場誠に有難うございました!


KINOCOはじめ空間制作や運営に携わってくださった、たくさんの皆様にもなんと御礼を言って良いやらわからないほどです
各々が自分の好きを持ち寄り、自分達の感性をぶつけ合う様子を見て感動しました
ご一緒させていただき本当に光栄でした
有難うございました



自分の中での、展示中における情報量が多すぎて?

展示のことを思い出そうとすると、思考が慌ただしく出たり消えたり
あっちにいったりこっちにいったり
最後は心電図の波形が停止した時のように無の状態になってしまう
今文章を書いていてもそうです
今回もロクな文章を書ける気がしません

本当に摩訶不思議な感覚で正直未だロスも訪れてない状況です
脳内がどこまでも凪 ただただ思考停止、とにかく嫌な感じではなくぼーとしてしてしまう
ポジティブな放心?
今までの展示が終わった後の感覚とは明らかに異なるそれはなぜ起こるのか?
考えていました




先日家で展示中にいただいたソフビを撮影していたら、あっ と
もしかしたらこういう事かもしれないと思いました



この展示をやる前まではおそらく自分自身が光であって、その光の中から無限に広がる暗闇を見上げて行き先を模索している感覚?でした

でも今は無限の暗闇の中にいて光の周りを漂いながら
その光をゆったりと眺めている

「欲しいのものを探すも良し
今持っているものを愛でるも良し」

これは私の制作、私生活、夢など
様々な物事に対して当てはまる変化なのですが



今回の展示が引き金となって、そんな事が起きたんだ と感じました

こういった意識の反転が人生の重要な節目にたまに起きます
人との共鳴による意識の反転を自分は愛と呼んでいます


どっちが良い悪いとかではなく
反転と言っても吉や凶のような二極的なものがひっくり返るという感じでもない
本のページを一枚めくるというような感覚に近いと思っています


展示を見ているお客様を見ていて
楽しさや喜びというのものは打算的であったり、ましてや責められるようなものでもなく
本来とても清らかなものなんだなぁ、ということ痛烈に感じました

そこで意識が反転したのかもしれません

これは私の個人的な思考に関する考察なので、理解していただくことは難しい前提で自己満で書きますが、

自分が闇と思っていたものは光であり
光と思っていたものは闇だった 
つまりそのどちらも実は同じ物質で、大切な自分のアイデンティティであり
それぞれは不変的でずっと同じ状態で留まるという事はあり得ないということ

むしろ自分が意識すればいつでも変化を意図的に起こすことができる
そのことに気づいたことで、長年制作の枷になっていた思考をようやく外せるかもしれないという気持ちになれました



私には幼い頃から両親が不仲で争いの絶えない家庭で育った親友がいます
彼はそういった家庭で育ったにも関わらず若い頃から「最悪な環境で育ったからこそ自分は幸せな家庭を築んだ」と言っていました
しかし彼はその後大きな失恋をし「自分はあんな家庭環境に生まれたのだから元から幸せになる資格などなかった、二度と家庭など持とうと思わない」と言うようになりました

過去の同じ環境を理由に失恋前と失恋後にまったく正反対の思いを選択しています

絶望だったり辛い経験は容易に本来の喜びや楽しさを歪めて、自らの望みを見えにくくしてしまいます
しかしその歪められた喜びや楽しさのその先にあるものさえ
決して不変的なものではないんだと今回の展示で思えたので

私の親友にもきっと反転が起きるんだろうなぁと今は思います


話がだいぶ逸れましたが、
来ていただいた皆様にもわずかでも振動による好ましい反転が起きていてくれたら嬉しいなぁなんて
余計なお世話を妄想しながら生活しております




さて今回はKINOCOが大変な事をすべてやってくれたので我々は制作に集中できました
そもそもKINOCOのトランクウェアがあったからこそ生まれた異空間だと思っています
準備期間ちょうど一年二ヶ月?
社長、小川さん本当にお疲れ様でした
お二人がはじめの一歩を踏み出して、東海道を駆け回って全てを段取りしてくださったお陰様で今回の調和があります


本当に有難うございました!
これからもKINOCOの表現とケミストリーを楽しみにしています!




こんなに自分の中で言語化しにくいグチャグチャな感覚を文章にしましたが、おそらく読んでくださる方にとっては意味不明だと思います
お時間をいただいてしまい申し訳ありませんでしたが、このとりとめのない表現を最後まで読んでくださり有難うございました




また日を改めてPARCO展示の投稿などしたいと思っています
そして、今後はお客様の投稿をどんどんrepostさせていただきたいと思っています
今回の展示をやってみてやはり鉢だけてなく植栽をpostしなければと思いました!

ご連絡をさせていただく事があるかもしれませんが、嫌な場合は断っていただいて大丈夫ですので
ご協力してくださる方いらっしゃいましたら何卒よろしくお願い致します。








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