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エッセイそしてときどき不思議な話

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最近思ったこといろいろ、そして過去にあった事を思い出して書く
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2023年1月の記事一覧

【雑記】こんな夢を見た

冬だった。 急な山の斜面に杉の大木が密生し昼なお暗い森の中に一本の道が通っていて上に伸びている。老婆に続いて坂を上る。 その一族は亀を育てていた。 大きな海亀だった。 海亀はその傍の木々に取り付いている。一族の者達は、亀が上手く木を登って行けるよう手助けをするのだ。 登れずに地面で重なり合い蠢く黒く大きな海亀達がいる。それを一匹ずつ持ち上げては木に取り付かせる。こんな寒い冬の山にいても亀は木に登って上の方でしがみつく事によって冬を越すのだ。 一本道は坂を上り切った先

【雑記】君といた雨の日は

 ついさっきのことだが、少しばかり驚いたことがあって、自分のいい加減さにつくづくあきれていた。  何に驚いたかというと、自分の記憶の曖昧さに驚いたのだ。それは、ずっと頭の中にあったある日のイメージだ。時々、思い出してはどこか温かい気持ちにもなっていたその日の記憶に実はある筈のない記憶が入り込んでいたのだ。  自分にとっては結構大きな出来事だった『人生初デート』。その日のことを思い出していた。それを書き留めておこうと思ったのだ。間違えようもない思い出のはずだったから、それを