モノクロの風は照れくさい過去さえ思い出させて
朝起きるとキッチンで外を眺めつつお湯を沸かす。
北の街は白く凍えて、モノクロ写真そのままのようにたたずむ。
玄関のドアを開け少しの間、風を感じる。
コーヒーが好きで沢山飲むが、休みの日の一杯目ぐらいはゆっくり飲むことにする。
想いつくまま何かを書こうと思った。
自分語りじゃない日記を自分は書けるだろうか、などとしばし考えてみたが結局、気にせずどんどん書くことにする。
◇
十二月二十五日が誕生日の彼女がいた。
去年も書いているので今更ではあるが、それをネタに短編を書いた