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短編小説まとめ

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短編と掌編をまとめました。
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#クリスマスカラス

【ショートショート】『クリスマスカラス 2』 #親切な暗殺

前編はこちら。 いつものように合鍵を取り出し君のマンションのドアを開ける。目の前に現れたのは知らない男だった。そして僕に『きえろ』と言った。 そいつのすぐ後ろに急いで纏ったらしい毛布から素足を晒してつっ立っている君がいた。 ◆ あれからずっと、うなだれて生きてきた。 ギザギザになってしまった感情線。それを見ているうちに何かのスイッチが入った気がした。 急いで部屋を飛び出した。赤や緑のランプが点滅する浮かれた通りを駅まで走った。 雪が薄っすら積もっていたが、雪

【ショートショート】『クリスマスカラス』

ドアチャイムが鳴った。スコープを覗く。マスクをしていても横顔でもすぐに君だとわかった。 「やあ」 ドアを開けるとドクターマーチンのブーツからレザージャケット、キャップで覆われた頭のてっぺんまでブラックな君がいた。 「メリークリスマス」 二コリともせず君はいった。 やっとその夜がクリスマスイブであることに気が付く。 「相変わらず真っ黒なんだね。こんな日も」 「カラスの勝手でしょ」 キャップのバイザーに少し残っていた雪が融けて水滴になる。 「寒いから入れてよ」 「や