Red Hot Chili Peppers 2024.5.20 (1/2)
2023年の来日時、「今観て『なんかレッチリも年取ったなあ』とか考えたくない」と思っていて、あれこれ迷った末に行かず、そして後悔した。
後からTシャツだけでも入手しようとメルカリを見漁り、転売価格にキレた。そのうち、日本国内で販売されたものと、アメリカの公式サイトからオンラインで販売された同デザインだがツアーデイトが古く日本の記載がないもの、似て非なるTシャツがあることがわかった。前者のほうが強気価格で出品される傾向があった。
フェイバリットなバンドを見逃した禊としてTシャツを買うことは決めていたが、日本のデイトのあるものかないものか? 難しい選択だった。だって普通に買うTシャツ1枚分くらい金額が違う!
結局、見逃したのだという後悔を形にするため、デイトのないものを買った。
そのTシャツを着て、2024年5月20日東京ドームへ向かった。
Unlimited Love Tour 2024、なぜか日本のプロモーターはTheをつけていた。気になった。
前日はあまり眠れず、遠足に行く子供と何ら変わらない。
物販の開始時間には並んでいたかったが、寝坊したため、着いた頃にはまあまあな列になっていた。2時間半並んで、目当てのTシャツを自分のと友達のぶん、その他細々したものも買った。
結局、ぼくが並んだ10時〜12時頃が最も混んでいたような気がする。平日だということもあり、噂に聞いていたほどは並びはなかった。
Stadium Arcadiumのツアーで来日したときも、東京ドームでレッチリを観た。
当時ぼくは大学1年生で、軽音サークルの大多数が翌日会ったときにレッチリのTシャツを着ていた。「あ、〇〇さんも観に行ったんですか」「当たり前やろ」「そのTシャツ人気なかったですよ」「やかましいわ」
レッチリは共通言語だった。バンドマンでCan't Stopを弾けない奴なんて全員モグリ。
パンクスも、メタラーも、どんな音楽好きもレッチリは刺さる。
あれから17年、ジョン・フルシアンテが帰ってこなければレッチリを観に行くことはきっとなかっただろう。
ジョシュのことを考えると胸が痛むし、その時期の曲もいいものはたくさんあるけれど、しかしやっぱりジョンが好きだ。
そのくらい10代から20代にかけてのぼくはジョンを追いかけていた。なけなしのバイト代でなるべく古いサンバーストのストラトキャスター(74年製、ジョンのメイン機とは全然仕様が違う!)、DS-2やビッグマフ、micro ampなど真似できる機材は揃えた(WH10は復刻前で買えなかった)。
服装とか、コードストロークの間にトリルを入れる遊び方とか、ステージでの動き方とか、真似できることはなんでも真似していた。
おかげで変に尖り、J-POPばかり聴いている同級生を馬鹿にするイタいロック野郎になってしまい、メン募掲示板で出会った20も歳上のおじさまたちとバンドを組んだりした。
みんな今何してんだろうな。
同じ景色を見ているだろうか?
そんなこんなを思い返していたら、友達が合流した。
20年前初めて買ったベストアルバムにはDVD付きが存在することを後から知り、その友達に半ば強引に買い取らせ、DVD付きのを買いなおしたのだ。
その時から友達もぼくもレッチリを聴き続けている。
友よ、同じものを好きになってくれてありがとう。
あとCD買い取ってくれてありがとう。
つづく