見出し画像

Forward Lunge

2021年は5本のnote記事を出させていただきました。ただ、例年までのnote記事の傾向と異なり、運動テクニックのHow To的内容の記事はModified RDLだけで、それ以外の4本の記事は運動のエラー動作の背景にある「なぜ」の解説や垂直跳びの動作を区分けして説いたものとなりました。
その理由は単純に、この数年間ですでに多くの運動を紹介してきたということもあり、今年私が「多くの方に紹介すべき」と確信できた運動がModified RDLだけだった、というだけです。
ただ、今年も暮れに差し掛かるこの時期に、もう1種目の運動が紹介すべきレベルに育ったので発表させていただきます。


フォワードランジ(FL)です。リンク先にある動画をまずはご確認ください。

この運動、特に上のリンクサイト内の「wide」の動作パターンは、筋力や柔軟性がまだ不安定なクライアントの方々のウォームアップとして非常に優秀で、最近頻繁に指導に取り入れています。
この運動から得られるクライアントの方々の反応はすこぶる良好で、しかもnarrowまで習得そして実施していただくことで生まれる身体能力向上に関わる利点を複数見受けることができたため、これらの運動に秘められた優れた効能に気づきました。


このnote記事の中では、ウォームアップとしてのFLの実施方法つまりはHow Toと合わせて、FLを習得し継続的に実施するとどのような身体能力が育成でき、その後どのような運動の導入が容易になるかなど、その活用方法も説いていきます。

またフォーム解説だけでなく、いつものようにいくつかのエラー動作パターンの紹介をすることで、この運動の目的と効能を明確かつ詳細にご理解していただけるはずです。
同時にそれらエラー動作の説明は、疑問には思っていたけど漠然とした答えにまでしか達していなかった人体の習性を明確に理解することに繋がるかもしれません。例えば、このサイトの「error d」で見られる、ランジ時に一度上方向に膝を引き上げる動作パターンが起こる理由と、それがGS Performanceの運動指導においてはエラー動作とされる理由は、多くの運動指導者に響くのではないかと推測しています。


まずは、このページにあるForward Lunge (wide)の説明に移ります。

スタートポジション(トップポジション)は下の写真のように直立です。

画像1

そしてボトムポジションでは下の写真で見て取れるように、前に出した足の踵が地面に着き、後ろに残った足の膝が地面に着きます。

画像2

上のボトムポジションからスタートポジションに戻る際は、その踵で地面を押す前足の力を主役として使います。

画像3

スタートポジションに戻ったら今度は逆の足で行い、それを交互に行います。

👉スタートポジションでは、下の写真のように左右の足の間にこぶし1つ分の間をあけて、動作中の足は平行移動ね!←これはnarrowの時も一緒!

画像5

画像6



FL(wide)の優れている点のひとつは、この一連の動作だけで太腿の前側も後ろ側もストレッチできるという点です。
前方に踏み出した足の太腿裏側だけでなく、後ろに残った足の太腿前側にもしっかりとストレッチがかかります。運動習慣をこれから取り入れようとしている方々にとっては、このストレッチの作用だけでも十二分に価値があります。

画像7

ここから先は

6,436字 / 9画像

¥ 1,650

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?