いちかわ(学園祭学園)

いちかわ(学園祭学園)

最近の記事

グラム単位で悩ましい

 僕は機材を選ぶときに、その品物の重量をめちゃくちゃ重要視します。場合によってはスペックの中で最も選定の優先度が高くなることもあります。楽器・機材が持つ機能的長所は物によってさまざまありますが、重量も立派なアピールポイントになると思っています(商品概要に寸法といっしょに重量を記載してくれてるメーカーは無条件で好きになってしまいます)。というのも、現代の楽器演奏者のうち、少なくない割合のかた(僕を含む)は、愛機を運搬するときには徒歩や公共交通機関を利用するのではないでしょうか(

    • 機械で音と気分を変えてみる

       僕にとってエフェクターは最高のおもちゃです。ものすごく乱暴な言い方をすれば、ベースという楽器の性質上エフェクターは必需品ではありません。良いベースと良いアンプ(レコーディングならば良いDIも)があれば、大抵の音楽・楽曲におけるベースというパートの役割はおおよそ果たせてしまうのが実際のところです。もちろん“大抵の”と付けたように、エレキベース本体の音だけでは事足りないケースもあります(演奏したい曲のベースがゴリゴリのシンセだとか、ブロステップのワブルベースを人力で再現したいと

      • 管楽器の威力(引力)

         僕は管楽器が一切演奏できません。小学生の頃にリコーダーで挫折してからこっち、息と指を使って演奏する楽器に対してめっぽう苦手意識が付いてしまいました。何年かに一回、ときどき当時のリコーダーを引っ張り出しては音をピョロピョロ鳴らしてみるんですが、苦手であることの確認作業になるばかりで、音楽っぽいものには昇華できる気配が全くありません。じゃあそんな無駄なオモチャ処分しろや!とは自分でも思うのですが、それが出来ないのは、演奏するのは死ぬほど苦手でも、僕がリコーダーを含めた管楽器の音

        • 音はケーブルを伝わって届く

           僕にとってケーブルは大切な楽器のひとつです。2020年現在の文明社会で音楽を他人に届けようと思ったら、何かしらのケーブルを通さずに完遂するのってほんとに難しい。“アコースティック”と銘打ったライブの場ですら、会場には大小の差はあれどPAシステムが設置され、マイクロフォンやピックアップコイルで収音された音が電気信号へと変換され、途中さまざまな音響機器を介した先にある、大出力のアンプリファイアによる増幅を経た信号がスピーカーを通して空気を振動させ、はじめて聴衆の耳まで届くという

          エレキベース改造沼

           前回の記事で『響け!ユーフォニアム』の作品分量を「TV版26話+未放映1話+映画版3本」と記述しまして、これに「おいおい『リズと青い鳥』は数に含まれないってことかよ」という緩やかながらも鋼針の如き突っ込みが内外から(主に僕の心の内から)寄せられましたので釈明いたします。  『リズと青い鳥』は皆様もご存知の通り、『響け~』シリーズの文脈を含んだ内容の映画ではありますが、単体として観たときに、元シリーズの予習などはしなくても物語の核心をとらえることができるよう徹底的に企図と配慮

          エレキベース改造沼

          「上手くなりたい」

           今回の記事タイトルは「僕が次のボイジャー探査機を作ることになったら地球の代表的芸術作品として搭載したいアニメ」もしくは「僕が市長になった街の成人式は参列者がこれをTV版26話+未放映1話+映画版3本全て観終わるまで退席できないシステムで開催したいアニメ」こと高校吹奏楽部を題材にした希代の快作『響け!ユーフォニアム』の主人公・黄前久美子さんによる物語前半ハイライトとなるセリフですが、これは楽器を手に取って演奏を志したことのある人なら(音楽に限らず描画、演技、造形、撮影、執筆な

          「上手くなりたい」

          色と音が自慢です

           僕は楽器が好きです。とりわけエレクトリックベースという種類の楽器に偏執的な魅力を感じているフシがあります。なんだったら音楽をやるために楽器を買ってるのか、楽器を買う口実に音楽をやってるのか時々わからなくなることが稀によくあります。十代の終わりごろに最初の一本を手にして以来、気付けば可処分所得の大半をこの楽器というやつにつぎ込んで今日まできてしまいました。現在も折につけ楽器店の軒先やネットの通販サイトを覗き込んでは、襲いくる物欲への抵抗もむなしく(ほとんどしてない)新機材が生

          色と音が自慢です

          明日から本気出す

           はじめまして。いちかわと申します。学園祭学園というバンドでベースを担当しています。  2020年という数字がなんだかとてもきりがいいのと、そんな2020年の1月29日にうちのバンドが新しいアルバムを発表するので、プロモーションもかねてnoteを始めてみることにしました。知己の方々も、はじめましての方々も、よろしくお願いいたします。  このnoteは基本的には学園祭学園の最新作であり、なかなかの自信作でもある新アルバム『ユートピアだより』の宣伝を目的としており、収録楽曲の推し

          明日から本気出す