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2020.1.10 授業誕生の瞬間に立ち会いました!!授業「オギャー!!!!」

全時空のみなさんこんにちは!!早稲田大学GSセンター学生スタッフのばみです!!
2020年01月10日にGSセンターにて、イベント『つくろう授業♡まなぼう多様性 体験会』が開催されました!!
当記事では、このイベントのあれこれについて、ゆるっとお届けしようと思います!!!!

─こうしてイベントは生まれた─

じゅぎょうたのしいね!
じゅぎょうをつくるのはたのしいね!!
(社会にとっての“当たり前”を問い直すための)じゅぎょうをつくるのはたのしいね!!!
(聴く人のもつ多様なバックグラウンドを気にかけつつ、体系的な、しかし他人事のようにならず、内容が頭に残る)じゅぎょうをつくるのはたのしいね!!!!

でも難しいねん!!!!!!!!
そういう授業をつくるのは!!難しいの!!!!

◆ ◆ ◆

そう、何かを伝えることって実はすごく大変なことですよね。GSセンターのスタッフ間の頻出話題ランキングにおいて、「人に物事を伝えることってマジ難しいよね~」が多分堂々の100位以内にランクインするくらいには、難しいことだと思うのです(ちなみに「おなかすいた~」あたりがトップだと思います、平和~)。

皆さんもいざジェンダーやセクシュアリティなどに関して何かを伝えようとしたときに、何から伝えていいのか困った経験があるかもしれません。特に、相手がまだ持っていない知見に関してしっかりと伝えるとなると、知識(インプット)も伝える経験(アウトプット)も必要になるハズ。いや~これは大変大変超タイヘン!!......でも学生生活を送る上で、これをたくさんこなしていた人物がたくさん身近にいたのではないでしょうか。そう、それは先生です。

先生が授業を行うときには、目的を設定し、知識を準備し、適切な伝達方法を考えて......やるべきことはたくさん!そしてそこから学ぶべきこともたくさんあるハズ!!
じゃあGSセンターのイベントとして、インプットとアウトプットの経験のサプリメントのように、性の多様性に関する授業を実際につくってみればいいのでは!?!?

かくして今回の授業づくりイベントの開催が決定された、というわけなのでした。

─イベント内容あれこれセット─

(イベント広報ページはコチラをご参照ください!)
まずはイベントの超大まかな流れをお伝えしましょう!

[イントロ]
自己紹介 → イベント概要説明 → 授業づくりのヒント
[ワーク]
個人ワーク → 発表と感想交換会

今回のイベントでは、実際に授業をする段階まで持っていけるような時間的な余裕もなかったため、授業計画をつくるまでの体験会のようになりました!ただ教える方法を模索するだけではなく、たくさんの知見を持ち帰っていただけるイベントになった......と信じています!!

~イベントの目標~
①ジェンダー/セクシュアリティ等に関する知識を整理し、獲得する。
②効果的な知識の伝え方を考える。
③何かを教わる時に、伝達者の意図を推察できるようになる。

さて、今回のイベントは授業づくりビギナー大歓迎!ということで開催しましたので、ある程度のヒントを用意させていただきました。あまりたくさんご用意すると自由な発想の妨げになってしまいそうでしたのでカンタンなものだけではありましたが......(詳しく気になった方はぜひGSセンターに来室して確認してみてくださいね!!(突然の貪欲な広報))。

~今回の授業づくりのヒント~
①アクティブラーニングを活用しよう
   どんな目的?どんな内容?どのタイミング?何回やる?
②授業はどう転ぶかわからない
   聴く人は教える人の意図にかかわらず学習するし、
   既に持っている知識とあわせて新しい知識を学ぶ。
③学習者のバックグラウンドは多様
   相手個人のバックグラウンドを決めつけた授業はNG。
④知識を伝える文脈に気をつけよう
   流れを考えずにただ伝えるだけだと、正しく伝わらないかも?
⑤自分の立ち位置を考えよう
   自分はどの立場として話すのか......
   それによって同じ言葉でも伝わる意味は変わるかも。

さらにさらに、どういう授業をつくっていいのかわからない方向けに、3つほどシチュエーションのサンプルをご用意しました!!今回はこれらは利用されることはなかったのですが、一応ご紹介します!!

~今回のサンプル~
A : 小学生に対して、1回限りのゲストとして、「性の多様性」について教える。
B : 大学生に対して、計15回の授業の1回分として、「ジェンダー・セクシュアリティ」について教える。
C : 企業での研修の一環として、「ダイバーシティ推進」について教える。

基本的にこのイベントは個人ワークを中心に進行したので、ご紹介できるあれこれはこのくらいです。お茶とお菓子を嗜みながら和気あいあいと授業づくりが行われた、というわけなのです!!

─元気な授業の産声が響いちゃった─

今回は特別に参加者のみなさんの許可を得て、できた授業計画を一部抜粋で紹介させていただけることになりました!!やったね!!オギャー!!

ひとつひとつに感謝のコメントを添えさせていただきたいナ!と思う一方で、それをすると記事の長さが激ヤバになっちゃうので、やめときます!!許可くださった参加者のみなさん、心よりありがとうマウンテンでございます🏔!!!!

以下に紹介する授業計画メモの中に気になるワードがあったら、ぜひ調べてみてください!!(字数の関係での説明放棄、ゴメンナサイ!)

~Aさんの授業計画~
-第一セッション-
①大学生対象にYoutubeを用いたIce breakをする
「TELL MY STORY」お互いに勝手に紹介をして、それをあとでどこが合っていたり、合っていなかった点を確認し合う
→だからお互いにわからないことが多いし、見てもわからないよね
②動物を用いて性が多様であることを伝える
→人にもいろんな多様性がある。遺伝の話はだめ
diversityに肯定的なのか否定的なのか問いかける
③歴史やGender diversityを知る
→LGBTが病理になった背景について説明する
④性の多様性はスペクトラムという話をする
→議論をさせる Gender UnicornからElephant
-第二セッション-
⑤メディアと性の影響 有名人
⑥映画・映像やアニメを通じて考える  
⑦あなたには何ができますか?→discussion
⑧みんなもgender elephant書いてみよう
~Bさんの授業計画~
・映画「カランコエの花」の上映会を通じて、考えさせる。
日本はみんな同じという前提のもと行われるので、①映画を見て何を思ったか、②自分の学校の中でLGBTQの授業があったか、いじめがあったかどうかを知ってほしい
・SOGI MAPづくり
自分のことを相対的に考えるイベント。自分の中のセクシュアリティを問い直すという感じなので、1回では終わらないかも。グループの中で発表し合う。全部素晴らしいと思って、終わり。ネガティブな人は自由参加にする。グラウンドルールをつくる。
・ICC*イベントで、異文化を体験する授業をしたい
           *早稲田大学ICC (異文化交流センター)のこと。
~Cさんの授業計画~
①two-spiritsについて歴史的な背景も含め説明する
2spiritsは使える人と使えない人がいる。2spiritsはその当事者しか使えない。
②自分のアイデンティティの定義と、自分が思うアイデンティティについて考える
③そのアイデンティティや使用している言葉について、使っていてどんないい影響や悪い影響があるかを考える
④自分が使っている言葉と自分の使っているアイデンティティについて、どうコミュニティを作るかを考える、いろんなアイデンティティの名付け方
~Dさんの授業計画~
「差別用語になるので使わないで」と言われて、自分が知らない間に差別をしていたんだと気づいた。それを知って、ほかの人にどう注意するかも含めて考えるようになった。
目的:人を傷つけないために、自分のあたりまえは他の人のあたりまえじゃないということに気付ける授業
①自分が傷ついたことを語る
②学ぶ機会がなかったことを責めるのも、壁を生み出すし、下手に扱うと逆に差別を生み出す。教えないよりも、伝え方を考える。
注意する方法は?-大喜利大会のようにする
間違えたときに耐性をつけるために、自分の差別心に気付く会とか
~Eさんの授業計画~
目的:中学生100人に、「あなたはあなたらしくいていいよ」を伝える。
机上の空論よりも、実際に話すことが大切。面と向かって話すことで、罪悪感が生まれ、差別の発言はなくなっていく気がする。
・授業で話すことで真面目な語りになる。個人の真面目な話を聞くと考えさせられる。メディアや余談とは違う。
・自分が差別された体験を話せる場もあるといいよね!

実際に実施した授業を基に改めて考えてくださった方や自分の出会った言葉や状況から考えてくださった方、アサーティブな環境を作るために考えていらっしゃった方......本当に面白い授業アイデアばかりで楽しい発表パートになりました!!!!

どうしてもレポートではイベントのすべてをお伝えすることはできず歯がゆい限りでございますが、大変盛り上がりつつ色々考えつつ、そして意見を交換しつつ......といった絶妙に盛り上がったイベントとなりました!!
次回に似たようなイベントがあった際は、ぜひ皆さんご参加くださいネ!!お待ちしております!!!!

─超忙しい人のためのイベントまとめ─

・伝える経験を深めるためのイベントをしたくて
・授業計画づくりを実施したら
・みんな自分の興味に基づいてすごい授業計画をつくった

う~ん、超簡潔!!!!

─ばみ小話─

ばみは一介の弱小教育学徒(無名)なのですが、実は授業づくりに関する具体的な方法論に関してはあまり詳しくなかったり......。今回のイベントをつくるにあたって改めてばみ自身も色々と勉強させていただきまして、マジ感謝って感じです(ラッパーは感謝しがち)!
今回はあくまで計画づくり体験会程度に終わってしまいましたが、「オラ興味が湧いてきたぞ!」って方はまたイベントに参加していただいたり、実際に授業を実施する環境に身を置いてみたりしてみてくださいネ!!


──次回のクィアタイムもお楽しみに☆