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Queering Waseda 第12回「学スタまったりおしゃべり&ご報告」文字起こし

はじめに

「早稲田大学GSセンターpresents Queering Waseda」とは…

ジェンダー・セクシュアリティに関するトピックスを、社会規範となっている事柄を疑い検証するQueerの姿勢を持つGSセンターの学生スタッフが話し合う番組です。

エピソードの説明

2024年6月に新しく加わった学スタとおしゃべりをします。

ウェブサイト⁠⁠⁠
⁠https://www.waseda.jp/inst/gscenter/⁠

X(旧Twitter)
⁠⁠https://twitter.com/home?lang=ja⁠
Instagram⁠⁠⁠
⁠https://www.instagram.com/gscenter.waseda/⁠⁠

2024年度 GSセンター おしゃべりラウンジhttps://www.waseda.jp/inst/gscenter/news/2024/04/15/7377/

本編

タイトルコール
早稲田大学GSセンター presents Queering Waseda

ともひろ
皆さんこんにちは。学生スタッフのともひろです。この番組はジェンダーセクシュアリティに関するトピックスを社会規範となっている事柄を疑い、検証するクィアの姿勢を持つ、GS センターの学生スタッフが話し合う番組です。

いきなりですが、皆さんにご報告がございます……

GS センターは 2 拠点になりました!

はい、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、GS センターは 6 月から早稲田キャンパスの 10 号館と戸山キャンパスの 30 号館本館の 2 つの場所にオープンしています。ぜひ新しくなった GS センターにも遊びに来てください。はい、ということで茶番はさておき、今日は 6 月から新しく加わった学生スタッフをお呼びしました。えりさんとはるさんです。

えり
こんにちは。新規学スタのえりです。初めての Podcast 収録で緊張していますが、リラックスして話せたらいいなと思います。よろしくお願いします。

はる
はじめまして。同じく新規学スタのはるです。今すごく初めての Podcast 収録ワクワクしています。楽しみたいと思います。お願いします。

ともひろ
はい、お二人に加えて、ていさんも新規学スタとして加わりました。今回はメッセージの代読での参加となります。まだお二人とはちゃんと会って話したことがないんですけど、いきなり収録っていうことで結構不思議な感じなんですけど、よろしくお願いします。緊張してますか?

えり
初めてこうやって自分の声が録音される。

ともひろ
やっぱ緊張しますよね。

はる
そうですね。後でこれを聞くと思うと、ちょっと恥ずかしい。
自分が何喋ってたんだろう?っていうのを聞きたくないなと思いつつ、でもちょっと楽しみたいなっていう気持ちが大きいです。

ともひろ
はい、では早速始めていきましょう。早稲田大学 GS センターpresents Queering Wasedaスタートです。

ジングル
Queering Waseda

ともひろ
はい、それでは学スタの 3 人を深掘りしていきたいと思います。今日はいくつか質問を用意してきたんですけど、まず一つ目は GS センターで働こうと思ったきっかけですね。えりさんどうですか?

えり
はい、えりです。私が GS センターで働こうと思ったのは、ジェンダーやセクシュアリティの話題に関心があったからです。関心があったとは言ってもほとんど知識はなかったし、関連したコミュニティに属したりしたこともありませんでした。

それで、たまたま早稲田に GS センターがあるということを思い出して、ホームページを見てたらちょうどその時、学スタを募集してる時期で、たまたまお知らせを目にして、もうこれ応募しなきゃって直感的に思ったんですよね。

この話だけだとちょっと具体性が乏しいので、私の人となりが伝わるかどうか不安なんですけど、もし私のこともっと知りたいよ、私と話したいよっていう人がいらっしゃったら、ぜひ GS センターに来て私に話しかけてみてもらえたら嬉しいなと思います。

ともひろ
エントリーの期間って短いんですけど、そこで見つけられてすごい!運命的な出会いでなんかちょっとすごいなって聞いてて思いました。
はるさんはどうですか?

はる
はい、そうですね。ちょっと私は話すととても長くなってしまうんですけれど、まずそもそもジェンダー・セクシュアリティに興味を持ったっていうきっかけはある人との出会いが大きなきっかけで。

ここからの話はきちんと本人からの許可を得て話しているんですけれども、その人はすごく私にとって大切な人で 、LGBTQ+当事者の子なんですけれども、その子と出会ってからジェンダー・セクシュアリティについて、すごく二人でたくさん話す機会があって、それでジェンダー・セクシュアリティというものに興味を持ち始めました。

彼女とすごく仲良くなって、いろんな人となりとかを知っていく中で、すごく彼女は感性が美しいので、彼女の目に映る世界ってすごく綺麗だなっていうのを思ってて、けれど、それと同時にすごく切ない世界なんだなっていうのを一緒にいてすごく感じていて、どうしたらもっとこの子が生きやすくなるんだろうなっていうことを、ちょっと考えながら日々を過ごしていたんですけれども。ある時にその子がイベントに参加する機会がありまして、で、次の日に昨日あったことを嬉しそうに報告してくれたんですけれど、その時の笑顔がもう本当に忘れられないくらい印象的で、なんか今まで見たことないぐらい楽しそうな笑顔をしていて、それを見た時にイベントの力ってすごいなっていうのを感じて、で、よし、大学生になったら私も GS センターというか GS の関係するイベントを何か作る仕事がしたいなっていうのを考え始めてました。

私、今1年生なんですけれど、その4月入学する前に新入生の説明会というものがオンラインであったんですけれど、その時に、今の学スタの方が GSセンターのことを話していらっしゃって、それを聞いてこれだってなって即決しました。

で、春休みにこう GS センターのことをいろいろ調べてて、4 月になって入ってから学スタの募集が出てるのを見た瞬間にもうそれをすぐに飛びついて、応募する文章を書き始めたっていうのが入ったきっかけになります。

ともひろ
はい、めちゃめちゃ並々ならぬ思いがあったんですね。

(読み上げ)
最初のきっかけは今もう卒業された当時学スタだった方に、学スタ興味ないんですか?と聞かれたことです。

それまでは学スタとして働くことは利用者の自分には関係ないことだと思っていましたが、その時から自分ごととして考えるようになりました。

他の学スタの方たちともお話する中で、私も挑戦してみたいと思い、2024 年度は募集人数が多かったこともあって応募を決めました。

はる
はい、そうですね。今一番感じてるのは決められた時間内にタスクをこなさないといけないっていうのがすごく大変だなっていうのが率直な感想で無限ではない時間のやりくりというものにすごく悪戦苦闘をしています。知識をもっとつけたいですし、

けど、いろんなイベントにも関わりたくて、やりたいことがありすぎて、本当に1日24時間じゃ足りないなっていうのを毎日感じてます。そうですね。GS センターの雰囲気もすごく好きで、なんか暖かさの塊みたいな。

そんな感じの雰囲気がしてて、周りの人を尊重する気持ちもあるし、自分を大事にする気持ちもあるし、相手に対して気になったことはでもちゃんと指摘するとかいうその雰囲気がとてもいいなっていうのを感じています。

ともひろ
GS センターはイベントもやるし、利用者対応もやるし、ミーティングもあるし。
で、すごいいろんなことやらなきゃいけないと思うんですけど、これからどんどんはるさんがいろいろバリバリ働いていく未来がちょっと今見えました。

はる
バリバリ働きます。

ともひろ
はい。じゃあ、えりさんはどうですか?

えり
はい。仕事は本当に充実しているなって思っていて、利用者の方にセンターの説明したりとか事務作業したり、シフト勤務の時はいろいろな種類の業務があってそれをこなしていってます。で、1 ヶ月やってみて意外と仕事の量が多いなっていう風に私も感じてて。

まだ入りたてなので、そういう大きなことをやってるって言うよりは小さい細かい作業の数が多いっていう感じで、毎日少しずつやってます。毎日じゃない、シフト勤務に入る時に少しずつやってます。

で、特に私はちょっと若干神経質っていうか、細かいところが気になってしまう性分なので、届いてるメールとか読まなきゃいけない、マニュアルとかはもう本当に入念に目を通して少しでも、うーんってなったところとか、疑問点があれば、あかねさん(*専門職員)にすぐ質問するようにしてます。あかねさんは本当にどんな質問にも答えてくださって優しいです。GSセンターの職員の方々とか学スタ、また利用者の皆さんも優しい方々ばかりで快適に働けてるし、もう業務にもだいぶ慣れてはきたかなという感じです。

ともひろ
えりさんのこの細かいところ、細部を見るのってすごい大事で、わーってこういろんなタスクやってると細かい部分って、どうしてもこぼれがちになっちゃったりってあると思うんですけど、そういう視点があることで、チーム全体がすごいうまくまわっていくと思うので。

すごい、その細部を見て詰めていく作業っていうのすごいイベントやる上で大事なので、これから絶対生きてくるんじゃないかなって思います。

ともひろ
はい、最後ていさんですね。

(読み上げ)
利用者だったところからいきなり学スタになったことで、最初は戸惑いがありました。学スタは責任ある立場ですし、業務の種類も多くとても忙しい1ヶ月だったなと思います。

でも、その分すごく充実した1ヶ月を過ごさせてもらいました。職員の方たちや他の学スタの皆さんがとても優しく、いろいろ教えていただいて少しずつ慣れてきたように思います。新しく利用者の方たちと知り合えるのはとても楽しいですし、今後も楽しみなイベントがたくさんあります。

ともひろ
はい、ということで 1ヶ月短いようで長いというか、もう皆さんでもどんどん慣れてる感じがすごい感じるし、なんかミーティングの感じとか。

でも、すごいみんな積極性があって、自分初めて入った頃はミーティングで全然発言できなかったし、なんかどうしようみたいな。すごいモジモジしてたんですけど、お三方すごいアクティブで、積極性があってすごいいいなっていう風に感じてます。

すごい褒めまくりになっちゃってますね。

えり・はる
(笑)

えり
今後も積極的に頑張ります。はい。

ともひろ
3 つ目の質問に行きたいと思います。ジェンダー・セクシュアリティで興味関心のあることは何ですか?今度、はるさんどうですか?

はる
はい、そうですね。私はまずそもそも個人差っていうものにすごく興味があって人について学びたいなと思って大学に来たんですけれど、入ってジェンダーというものに出会ってから本当にすごく面白いなって思っていろいろ勉強してるんですけれど、今すごく私が興味持ってるのは主に 2 つあって、1 つは恋愛観の違いっていうものがすごく面白いなと思っていて。

例えば恋愛するしないっていうのも人それぞれだし、そういう人の中でも自分の恋愛感情の持ち方っていうものが人それぞれあるっていうのが色んな人と話したり、いろんな文章を読んだりしてて面白いなっていうのを思っています。

2 つ目は言葉なんですけれど、今 LGBTQ+ってよく言われると思うんですけど、その「プラス」っていうところに隠れているたくさんの言葉たち。例えばアセクシャルだとかアロマンティック、リスロマンティック、クワロマンティック、ポリアモリーなどのそういういろんな言葉がまだ知られてないようなものがたくさんあるんですね。

それがあるんだっていうのを知った時に、なんだかすごく世界が広がった感じがしてて、なんか言葉を知るって世界を知るって事だなっていうのはそれをやってて思ったので、もっともっとこれからも言葉を知りたいなと思っています。

ともひろ
はい、確かにいろんな多様な。ジェンダーセクシャリティの形がある中で、やっぱりどうしてもその中でも少し周縁化されてしまう人々がいたりということには、常に私たちは目を向けていかなきゃいけないっていうのがすごい大事な活動ではあるので、これからどんどんいろんなイベントだったり、企画していく中で、いろんなところにリーチしていけたらいいなっていう風に思いますね。
はい、じゃあえりさんどうですか?

えり
はい、私は言語を学ぶのが元々すごく好きで趣味で、言葉というものに関心があるので、特に日本語の性差に関心があります。例えば、いわゆる男言葉と女言葉とか文末や言葉のチョイスが違ったりしますよね。

もしかしたら、この日本語の性差が日本における異なるジェンダー間の不平等さとかとも関連があったりするんじゃないかなとぼんやり考えていたりもするので、いつか専門家の方をお呼びしてイベントできたらいいなと考えてます。

ともひろ
言葉遣いってすごい特徴的で、研究でもやられてるような内容だと思うんで、これから言葉遣いに関するイベントをちょっと個人的に楽しみにしたいと思います。

はい、ていさんの読み上げます。

(読み上げ)
Attractions とrelationships に関して興味があります。性的指向と恋愛的指向を分けて考えることは一般的になってきていますが、sexual attraction (性的魅力)とromantic attraction (恋愛的魅力)以外にも、たとえば platonic attraction や aesthetic attraction、sensual attraction、alterous attraction など色々な種類の attraction があることは、日本語圏ではまだあまり広まっていないのではないかと思います。

また、「ポリアモリー」という言葉が広まってきた一方で、一口に polyamorous といっても本当に多様な関係の築き方があることに焦点が当てられる機会はあまり多くないように思います。

個人的に attraction と relationship のあり方は密接に関係していると思っていて、こういう話をもっとしてみたいです。このように多様な attractions や relationships に名前がついて語られることは面白いですし、(異)性愛規範や恋愛伴侶規範を解体することにも繋がるのではないかと思っています。

ともひろ
はい、やっぱ英語圏のいろんな議論を活かして、GS センターでイベントをするってすごく大事なことだと思うので、新しい情報だったり、どんどんキャッチアップしていくっていう。すごい素敵だなっていう風に思いました。

最後の質問です。GS センターでやりたいことはありますか?えりさんお願いします。

えり
はい、私がやってみたいことは大きく2つあります。
1つ目は早稲田の学内で GSセンターの認知度を上げていくことです。早稲田大学にはGSセンター以外にも様々な場面で活用できるいろんなリソースが用意されているんですけど、認知度が低いために必要としている人に届かないということは、割とよくあるんじゃないのかなというふうに感じています。

GSセンターも例外ではないと思っていて、知名度を上げることで、もっとこのコミュニティを活性化して良いものにしていけると思うので、すでにコンドームの配布のようにユニークで効果のある広報活動は行われてるんですけど、私も私なりの案を出して知名度の向上に貢献していきたいと思ってます。

2つ目にやりたいことは、SDC(スチューデントダイバーシティセンター)全体でダイバーシティを尊重する大学の風土づくりを進めていくことです。

GSセンターはそのSDCの一員で、他にICC(異文化交流センター)とかARC(アクセシビリティ支援センター)があるんですけど、この3つのセンターが連携とってイベントとかを行って交流の機会を増やしていければダイバーシティを尊重する土壌というのを早稲田大学にもっと根付かせていくことができると思ってます。

私は ARCで支援学生もやっていたりするので、この3つのセンターの連携をもっと推進していく役割を担えたらいいなと思っています。

ともひろ
はい、楽しみです。やっぱり、コラボイベントだったり、学内に周知していくのって結構難しくて、その中でいろんなハードルがあったりすると思うんですけど、えりさんが絶対やってくれるなっていう風に今確信したので、これから楽しみにしたいと思います。

はい、じゃあはるさんはどうですか?

はる
はい、そうですね。私もGSセンターで自分だからこそできることをやりたいなと考えているんですけど、それで思っていることは、ジェンダーやセクシュアリティに今まであまり関心を持ってこなかった人たちを引き込むというか、いろんなことを伝えるという役割をしたいなというふうに思っています。

例えば、先ほど話した言葉についてですけれど、私たちはいろんな感覚を多分人それぞれ持っていると思うんですけれど、それに対して言葉があるということを知った時に、なんだかすごく安心するってことがあると思うんですね。

なので、今はあまり知られていない言葉を皆さんにこう紹介してこんな言葉があるんだ。自分は一人じゃないんだ。っていうことを感じてもらうようなきっかけを作れたらなっていうふうに思っています。

ともひろ
はい、ありがとうございます。ていさんのを読み上げます。

(読み上げ)
西早稲田キャンパスを巻き込むような活動をしたいです。ただでさえ、ジェンダー比が偏っていたり、ジェンダーやセクシャリティに関する授業がなかったりと過ごしにくさを感じる西早稲田キャンパスですが、理工の学生は実験が多かったりして、忙しい人が多く、距離のある GS センターに行くことは難しい人も多いです。

もともと GS センター西早稲田分室があればいいのにとずっと思ってきたので、まずは西早稲田キャンパスでイベントを開催していきたいと思います。

その第一弾が 2024 年7月24日水曜日1時半から2時半に開催するおしゃべりラウンジ @ 西早稲田キャンパスなので、ぜひご参加ください。

ともひろ
ということで。はい、この後も告知があるんですけど、おしゃべりラウンジを開催が予定されています。はい。

エンディング

ともひろ
お届けしてきました。Queering Wasedaお別れの時間となりました。さて、今回はどうでしたか?はい、じゃあえりさん。

えり
はい。えーと、緊張したし、ちょっとなんだろう、うまく話せなかったなってところも少しあるんですけど、でも全体的に伝えたいことは伝えられたと思うので、皆さんに何か私のことが伝わっていたらいいなっていう気持ちです。ありがとうございます。

ともひろ
はい、ありがとうございました。はるさん、どうですか?

はる
そうですね。今まであまりこう深く話す機会がなかったので、皆さんが考えてることだったりとかを聞いてなんだかすごくワクワクしました。楽しかったです。ありがとうございました。

ともひろ
はい、ありがとうございました。ということで、今回紹介した3人の学スタが、これから GS センターをどんどん盛り上げてくださると思うので、ぜひ学スタのみんなに会いに来てください。よろしくお願いします。

えり・はる
お願いします。待ってます。

ともひろ
はい、じゃあ告知です。GS センターの X やインスタグラムでイベント情報などをお知らせしています。番組詳細の欄からチェックお願いします。続いてイベントのお知らせです。おしゃべりラウンジ @ 西早稲田キャンパスが 2024 年7月24日水曜日の 1時半から 2時半に開催されます。詳細欄からチェックお願いします。はい。

それでは皆さんまた次回の放送でお会いしましょう。お相手は GS センター学生スタッフのともひろと

はる
はると

えり
えりでした。

全員
バイバイ!