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BMW R1200GS Adventure LC (2014), R1250GS Adventure LC (2019):1200と1250の2台共通ユーザーインプレッション(メモ)

<気に入っている点>

1 航続距離が長い
 ツーリング中に給油のタイミングや場所を気にする頻度が低い。

2 長距離を走っても疲れない
(1)スクリーンを含めた車体形状
 防風効果が高く、降雨時でも身体に雨が当たりにくいため、ペースを落とさずにツーリングを続行することが可能。
(2)アップライトな乗車姿勢
 シート高が高いため、視線が高く、視界が良い。また、膝の屈曲角度が比較的緩やかであり、長時間ツーリング時であってもシートの前後に着座位置を微調整することで膝の屈曲角度を自在に変えることができ、窮屈さを感じない。
(3)エンジン音と振動
 長時間乗車してもエンジン音と振動が味わい深く、心地よく感じられる。巡航時にはプロペラ機のように聞こえる。また、ワインディングのコーナーを抜ける時に高めのギアでアクセルを捻るとドラミングのようなエンジンの鼓動を感じさせてくれる。
(4)サスペンション
 秀逸である。特にフロントブレーキ時のノーズダイブがなく疲れない。
(5)グリップヒーター
 冬場でも快適にツーリングを楽しむことができる。

3 積載性に優れている
 トップケース、パニアケースを装着すれば荷物の収納に困ることがない。

4 安全性に優れている
 転倒してもエンジンガード、パニアケースなどの外装品がライダーの身体を守ってくれる構造になっている。また、ABSの介入は適時適切であり、ヒヤリとするような場面で助けられている。

5 フロントパネル周りの表示が見やすい
(1)メーター横のインフォメーションパネル
 必要十分な情報を見やすく表示しており、特に残りの航続可能距離、外気温、路面凍結警告といった表示はツーリング中に重宝している。
(2)純正ナビ
 運転中もハンドルのジョグダイヤルで地図の拡大、縮小表示が調整可能であり、初めて訪れる土地でも道に迷わずに重宝している。


6 メンテナンス性に優れている
(1)バッテリー充電

 フロントパネル横のソケット経由での充電も可能だが、取り外して充電する場合であっても、バッテリーの着脱はシート右下のサイドカバーを取り外すだけであり、作業性がよい。
(2)プラグ交換、バルブクリアランス調整、カムタイミング調整
 水平対向エンジンのシリンダーヘッドが左右に飛び出しているため、プラグ交換、バルブクリアランス調整、カムタイミング調整等の作業性がよい。
(3)その他
 エンジンオイル、ファイナルギアオイル、オイルフィルター、エアフィルター、前後ブレーキパッド等の交換時も特に煩わしい手順は不要であり、作業性がよい。また、2014年のエンジン水冷化に伴いGSアドベンチャーのエンジンからオルタネーターベルトがなくなり、ベルトのメンテナンスを気にする必要がない。

7 部品の調達可能性が高い
 世界中で数多く販売されている車種のため、消耗部品や付属部品等を国内外の数多くの業者が取り扱っており、調達可能性が高い。

<気になる点>

 停車時の取り回しが重い。特に、傾斜のある場所に停車する時に神経を使う。

<その他感じること>

 水平対向ボクサーツインエンジンには、数値で表されるスペックでは伝わらない上質さ、心地よさや、ある程度の距離と時間を乗車しないと伝わってこない美点があると感じている。

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