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Re:天才シャドバプレイヤーなら全カード語れる説第二百六十三回「天閉ざす昏き者」

なんか急に授業中に思いついたせいでその授業途中から何言ってたのかわからなくなっちゃった。

本日の抽選は…

Re:263回「面埋める弱き者、天閉ざす昏き者」

ROG-ヴァンパイア
8コストヴァンパイア・フォロワー
6/7→8/9
進化前
アクセラレート 2; 囁く昏き者1体を出す。
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潜伏
攻撃時 潜伏 状態で攻撃したなら、囁く昏き者3体を出す。
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進化後
潜伏
攻撃時 潜伏 状態で攻撃したなら、囁く昏き者4体を出す。

「目を逸らせ。息を潜めよ。天の果てすら歪みて堕つ。
其処は醜き箱庭。識らずとも、触れる肌に棘。
振り返れば、絶望が啼く。今再び、夜の中へ、中へ。」
――『奈落の底』、第三章、第六小節

「臓物の奥に彼の腕。叫ぶ喉へと暗闇が咲く。
悪夢は現実に跪き、終わらぬ今が産声をあげる。
嗚呼。罰は既にその身に宿り。歌。汝の歌がただ響く。」
――『奈落の底』、終章、第五小節

囁く昏き者
トークン-レジェンド
2コストヴァンパイア・フォロワー
1/2→3/4
潜伏
攻撃時 ターン終了まで+1/+0する。

罪に濡れし者、嘆きの果てを識るべし!

天閉ざす昏き者はROGアディショナルにて登場したヴァンパイアレジェンド。昏き底より出でる者のリメイクカードである。

アクセラ2と8コストの本体を持っている。

まずはアクセラ2。こちら、囁く昏き者1体を出す、という効果。囁く昏き者(通称:たこ焼き)は2/1/2潜伏で攻撃時にターン終了時まで+1/+0するというフォロワー。まぁまぁ強い。かなりの確率で生き残る実質2/2/2なのでアグロしたりバフ戦術したい時に便利。今でこそ絶命崇拝やイノリなど素で2/2/2潜伏は存在しているがこの当時だと2コス潜伏は他に2/2/1のクノイチエッグと2/1/3潜伏のプリムリオードの3枚のみとなっている。これを踏まえると体力2のおかげである程度生き残りやすくて攻撃力も実質2あるというのは結構凄いように見える。ただ相手ターン中には1/2になっちゃうので1回攻撃した後は上踏みされ放題となってしまう。

次に本体。8/6/7潜伏というビッグサイズ。効果は潜伏状態で攻撃した時に場に囁く昏き者を3枚出すというもの。進化すればさらにもう1体出せる。こちらかなり本家倉木を彷彿とさせる効果となっている。

昏き底より出でる者
WLD-レジェンド
8コストヴァンパイア・フォロワー
6/7→8/9
進化前
潜伏
攻撃時 潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに6ダメージ。
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに6ダメージ。
進化後
潜伏
攻撃時 潜伏 状態で攻撃したなら、相手のリーダーに8ダメージ。
ラストワード このフォロワーが潜伏 状態で破壊されたなら、相手のリーダーに8ダメージ。

スタッツは同じだし、潜伏で動き出したら何かするというのも同じだし、進化後に攻撃時能力がちょっと強くなるのも同じ。また攻撃時能力によって出る打点も囁く昏き者は1体につき2点出るので同じである。昏き底より出でる者はご存知の通りWLD環境を破壊し、引退者を続出させた最強カード。それと同等の能力を持っている天閉ざすも当然環境を破壊し尽くし…

ていない。なんなら使われてすらいない。

何故か。それはこいつが倉木より弱いからである。

まず打点の話。倉木は攻撃して即顔に打点をぶち込めるので一瞬にして12点、進化後なら16点を顔に叩き込める。一方天閉ざすはまず攻撃して6点ないし8点を与えた後、次のターンに6点ないし8点を分割払いする形になっている。弱い。バフ戦術との組み合わせられたり、囁くにも進化権切れたり、効果ダメージバリアに屈しなかったりと差別化自体はできるのだが大体の場面では天閉ざすの方が弱い。

天閉ざすの打点にはさらに問題が2つある。

1つ目が潜伏状態時のラスワ削除。元祖倉木はこのラストワードのおかげで潜伏状態の間に神罰などのランダム破壊で殺されたとしても6(8)点を顔に叩き込めた。一方で天閉ざすにはそれが無い。これのせいでランダム破壊されると8コスト払って何もしなかったことになってしまう。終わり。

上のラスワ削除に関してはまぁギリ許せないこともないのだが2つ目はやばい。それが4体ばら撒くという打点形式の脆弱性である。こいつら揃いも揃って体力が2しかないのでaoeで簡単に焼き払われる。そこまで数がないランダム破壊と違ってAOEはかなりの数があるのでこれは致命的である。クルトだの破滅のサキュバスだのイオだのアリアの旋風だのキャルだのイアンだのいくらでもこいつらを一撃で吹き飛ばせるカードが存在している。また4体ばらまきは攻撃している天閉ざすと合わせると盤面がこいつらだけで埋まっちゃうので天閉ざす攻撃ターンにせっかく余ってるppを盤面展開に利用できない。終わってる。

↑これは完全に当たってしまった事前評価(当たって悲しかった)

これまでウダウダ言ってきたがこいつの何より一番の問題は託宣無いクラスで8ppの出た瞬間何もしないカードをポン起きしなきゃいけないところである。進化を切れば1面取りつつたこ焼き4体は出せるが、上述の通りたこ焼きは本当になんでも取られるので8コスト+進化権でやれたことが相手にaoeを吐き出させることのみ。終わっている。本家倉木はこの使い方しても顔に8点は叩き込めている。また、倉木が暴れていた理由の一つにエンハバフォメットによるコスト軽減があった。天閉ざすにはそういった相棒も存在していない。哀切ラウラあたりは相棒してくれそうなんだけど、哀切は天閉ざすがアディショナルで来る前に悪さしすぎて6コスになっちゃったから大した軽減じゃないし、ラウラはどうせ走らせるならカラミティブリンガーとか破滅のサキュバスを走らせたい。終わり。

以上の理由よりこのカードを採用するならアクセラレートを評価するしかないのだが、アクセラは取られづらい代わりに盤面圧力がない2/2/2、それだけである。機械Vにしろ復讐Vにしろシナジーを大事にしがちなクラスであるヴァンパイアにちょっと取られづらい2/2/2というだけで入れるデッキは存在しなかった。アクセラという形式のせいで獄炎のデーモン魅惑の一撃によるハンドバフ受けれないのも結構辛い。リミだとカオスシップ避けれる2コス枠としてアグロ復讐みたいなデッキに採用されることもあったそうだが、少なくともローテでは全然活躍できずにその生涯を終えた。たこ焼きがかわいいくらいしか話題が無い。

追記:
このカードに唯一無二の役割を担えさせるデッキの存在を書くのを忘れていたので追記。そのデッキとはプルソンである。こちら、アミュレットも砕けるジャバウォックみたいなカードなのだが天閉ざすは潜伏で生き残りやすい種をアクセラで撒きながらプルソンで出てきても強い。プルソンからするとオリカみたいなもんである。

せっかくの倉木リメイクなのに弱くて悲しくなってしまう。てかこのカード、アクセラを除けば原作をそのままグレードダウンさせたみたいな効果なのなんなんだ。環境は進んでんのに効果弱くしてどうすんだ。母なる大地ダメだったから母なる紋章を出そうみたいなノリで刷ったのかもしれないけど、倉木はバフォメット込みのパワーなんだから大地みたいに扱っちゃダメだろ。

ただ、ちょっと天閉ざすに同情できるポイントもある。それがこの当時は倉木がまだナーフされていたという点。ナーフ後倉木は与えるダメージが全部5に修正されていた。そう考えるとナーフ前倉木と同等の打点を出すならタイムラグ付けなきゃなって考える気持ちは分かる。ただ、流石に弱くしすぎ。アクセラ付けたからいいっしょwじゃないんだよね。

ボイス&イラストは相変わらずかっこいい。そこに関してはちゃんとそのまま引き継いでくれてて助かる。ただ、天閉ざすあんまり使ったことも使われたこともないので何を言ってたか今回改めて聞き直したけど全然覚えてなかった。本家の「破滅の果てに汝が罰有り」「無情の暗黒、汝の罰」が耳に残りすぎてる。

倉木、未だにシャドバの壊れカードといえばこいつって人もいるだろうし、最近シャドバやってない人なんかは特にその考え持ってそうだから再度リメイク来てもいいと思う。今度こそ強くなってほしいっすね。パズズあたりと仲良くやってほしい

最後にたこ焼きを焼く天閉ざす昏き者のイラスト描いたので置いておきます

前回→変化する魔術師

次回→クイーンサーペント

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