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【イベントリポート・下】性風俗産業で働く人の支援と新型コロナウイルス

こんにちは。GAPの広報パンダです。

【イベントリポート・上】をご覧くださった皆様、ありがとうございました。

今回はイベントリポートの続きとして、GAPがイベント中の参加者の方々との議論で感じたことや、イベント後の振り返りについてお話しします。

記事の更新が遅くなってしまったので(ごめんなさい)今回は無料公開とさせていただきます。


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「水」と「性」の違いや課題を知ってほしい

「夜の街」「夜の世界」「風俗」。いずれも風営法という法律に基づき営業されている業種のことを指します。よく耳にする言葉だと思いますが、そこで働く人々の違いや課題についてはっきりとわからないことが多いのではないでしょうか。

広報パンダもGAPで活動を始める前までは、そうでした。

わかりやすく説明すると

「水」は水商売、キャバクラやホストクラブ、スナックなど飲食接待を伴う業種

「性」はソープやピンサロ、デリヘルなど性的サービスを提供する業種

を表します。

私たちGAPが支援させていただいているのは、「性」の業種に携わる方々、いわゆる「キャスト」や「風俗嬢」と呼ばれる女性や、お店のスタッフ、経営者の皆さんです。

「水」で働く人と「性」で働く人の一番の違いは、「人に言える仕事かどうか」。「性」で働く皆さんは、自分の仕事について誰にも打ち明けられないことが、生きづらさや孤立を高める引き金になっています。そこを、GAPがサポートさせていただいているのです。

新型コロナウイルス の感染拡大で、日本中が大きな変化を迎えています。性風俗産業も、同じことが言えます。

もう、性風俗産業を無視できない社会になりつつあるのです。

「水」と「性」のちがいについては、このnoteで3回に渡って詳しくお話ししていますので、よかったらご一読くださいね。


「性風俗産業で働く人にきちんと目を向けている人がいる」

今回、イベントには約20名の方がご参加くださいました。たくさんのご質問やご意見を頂いたのですが、その中で広報パンダが一番感じたのが「こんなにも私たちの世界(性風俗産業)を応援していたり、興味を寄せてくださっている人がいるんだ」ということです。これは驚きでした。

正直、イベントを開催するのが怖かったです。

なんなら、風テラスさんとの共同クラウドファンディングに挑戦するのはもっと怖かったです。

GAPは活動して10年になりますが、これまで社会に向けてここまではっきりと「たすけてください」「困っています」「一緒に取り組んでください」と発信したことがなかったからです。

これまでの歩みを振り返ると、私たちの活動は、必ずしもご理解をいただけるとは言えませんでした。

「支援団体」にはいろいろな種類があります。ひとり親支援団体、環境保全支援団体、などなど。GAPは「性風俗産業で働く人の孤立を防ぐ支援団体」ですが、周囲から活動そのものを非難されたり、連携を拒否されたりすることが少なくありませんでした。

でも、コロナをきっかけに当事者も支援者も一変しました。私たちGAPも、支援の方法や在り方を見直した結果、こうしてイベントを開催する運びになりました。

今回のイベントでは、「外国人キャストへの支援はありますか」「経営者側と支援者はどのように協力関係を築いているのですか」「報道機関からどんな風に見られて困ったりしていますか」「いつもTwitterなどで応援しています」など、幅広い質問や意見をたくさんいただきました。

「性風俗産業で働く人にきちんと目を向けてくれている人がこの社会にいるんだ」と、感じました。

もう、本当に嬉しかったです。もっと頑張らねば!と気合が入りました。


26日(土)には、第二弾のオンラインイベントを開催します。

またnoteでご報告させていただきますね^^



夜の世界で働く人々の問題解決のために、あなたの力を貸してください。