見出し画像

中国投資の基礎基本!

早速始めていきましょう!中国投資についてです。

中国などの新興国に投資をしたいと思っている方も多いのではないかと思う今日この頃ですが、皆さんはどうでしょうか?

現在は米国、つまりSP500の積み立て投資こそが最強だ!という様な時代になってきており、投資歴の短い人も長い人も米国株においてはかなり信頼ししているのではないかと思います。

 

しかし、知らない方もいるでしょうが、昔は『新興国こそ最強だ!』という時代があったのです。

ここであるグラフを見てみましょう。

スクリーンショット 2020-06-29 19.08.57

めっちゃめちゃ値動きが激しいのが新興国全体のインデックスで、青色がみんなおなじみにSP500の推移です。ちょうど20年!

 

かなり意外な結果になったんじゃないかと思います。だってあれだけ『すごい!』って言われてるSP500と新興国のインデックスが20年スパンならリターンほぼ変わらないんですもの

 

はい、このように新興国投資は過去からの推移をみてみるとかなりリスクは高いものの、タイミングよく投資を行えばかなりいいリターンが得られると言えますね。

 

では、新興国指数の中身を見てみましょう。どうなっているのでしょうか

ここではまあ参考までに聞いてください(エビデンス出そうと思ったけど、資料作る暇がなかった。。。)

だいたい新興国指数の国別構成割合は

  

中国45%
韓国15%
台湾10%
インド7.8%
ロシア5%
ブラジル5%

画像9

の様な感じです。細かい数字はすいませんが、こんな認識で大丈夫です。

他の主要な国だと

メキシコ
南アフリカ
タイ
インドネシア
トルコ
がだいたい3%未満です。

画像10

 

注意点としては、韓国と台湾はかなり中国指数と連動した動きをします。
中国が下げれば下がるし、上がれば上がると言った具合です

 

中国とその影響を受けやすい国だけで7割近くを新興国指数は占めるので、新興国指数に投資をしたい!

と思った場合、少なくとも中国の動向だけはかならず抑えなければなりません。

 

しかし、この中国、非常に、非常に難しい。なにせ国の中に指数がいっぱいある!

 

ここでは新興国に投資をしてみたい!中国に投資をしてみたい!って人向けに、中国の投資についての基礎基本をざっくり解説してきます!

では早速いきましょう!

中国の指数と市場のいろいろ

画像11

まず、中国には複数の市場があります。それが

 

上海市場
深セン市場

 

っていう2つの市場。中国株に投資をする!ってなったら指数でも個別銘柄でも大体はここにあることが多いですし、中国の株式市場!ってなったら

上海市場を指すことが多いです。

 

では、それぞれについてみていきましょう

スクリーンショット 2020-06-29 20.00.42

 これが上海市場を指数化した、上海総合指数の内訳です。

銀行がを中心とした金融が多い!っていうことを覚えておいてください。

上海総合指数は銀行などの国有企業が指数の多くを占めています。

セクター別でみると、金融のウェートは30%を超えます。相当高いウェートなんですね。

 

では、一方の深セン市場の中身について見にいきましょう!

スクリーンショット 2020-06-29 20.03.09

うん!全然上海指数と中身が違いますね!

打って変わって、こっちではテクノロジーの占めるウェートが大きくなりました! 

深セン市場とは、その名前のある都市である『深セン』で生まれた市場です。

こも深センという街、別名『中国のシリコンバレー』とも呼ばれている場所で、有名どころでは

ファーウェイ
テンセント

などの超有名なハイテク企業が本社を構えている場所です。

画像12


そんな都市から生まれた市場ですので、やはりハイテク系企業の上場が多く見られます。結果としてITの割合が高い市場になっているんですね〜

 

かんの言い方ならわかるかもしれませんが、ここ10年、中国でも世界でも最も成長した産業は??

 

『ハイテク産業』ですね

 

そのため、上海指数と深セン指数を比べてみると、、、、

スクリーンショット 2020-06-29 20.10.59

ここ15年の推移ですが、上海総合の方は2倍にしかなっていませんが、深セン市場はなんと6倍にもなっている市場だとわかります。

 

これ、『ハイテクが成長いっぱいした!』ってだけではなくてもう1つ理由があるんです。それが

 

『上海市場は国政によって指数を抑えられている節がある』ということです。

 

解説していきましょう! 

上海総合指数の多くは『金融セクター』です。そしてその多くは銀行なんですが、中国はかなり政府の力が強い国家ですので、銀行の動きや方針はかなり政府によってコントロールされています。

画像13

 

 

実際に、銀行の多くは国有企業ですから当然ではあるのですが。。。

 

そして中国というのは急成長をしている時も現在の様に大きく経済が冷え込んでいる時も銀行に無理をさせていました。

 

具体的にいうと、現在の様な景気悪くなるような状況では

『中小企業を潰すわけにはいかない!返ってこなくてもいいからどんどん金を融資しろ!』

こんな風に銀行を使っての景気対策を取ることが案外多いんですね

 

しかし、投資家たちから見てみれば『え、ならその銀行って財務的に悪くなるよね。。。じゃあ投資しないよ、、、』って当然なります

 

そういうような背景もあって中国での指数は深セン指数がかなり好調な一方で、上海指数はそこまで伸びていないってわけなんです。

 

 

 ここで、疑問に思う人もいるかもしれません。

『アリババとかテンセントはどこの市場に入ってるの??』

 

結論からいうと、中国の市場には一切関わっていません。それら超巨大企業は中国ではなくてアメリカや香港で上場しています。

 

しかし、新興国指数が大きく上昇する要因となったのは、中国銘柄としてのアリババとテンセントの働きが大きいのも事実です。

スクリーンショット 2020-06-29 20.27.16

↑この新興国指数ね 

 

 


2004年の香港市場への上場からテンセントは14年で株価は700倍 

スクリーンショット 2020-06-29 20.32.46

 

 

2014年の米国上場からアリババは約3.5倍

スクリーンショット 2020-06-29 20.36.55

アリババ、テンセントは中国市場には上場していないにもかかわらず、新興国指数を牽引する役割を果たしています。

ここまらはそれを見にいきましょう!

指数としての『中国指数』

画像14

では、解説していきましょう!

普通の中国企業にとって上場とはかなり難しい道なのです。

 

今でこそ、銀行から融資は引けやすくなり、中国版ナスダックと呼ばれる『創科板』という上場しやすい市場もできていますが、昔はそうではありませんでした。

 

中国は今も昔も情報統制が敷かれている国ですから、外国資本の参入に規制があります。

外資参入規制というものなのですが、特にこの規制が『インターネット系の企業』に対して厳しかった。

 

かつての中国ではこの様な光景がよく見られました

『ネット系企業の新進気鋭のスタートアップ。海外からの評価は非常に高く、投資をしたがっている海外のベンチャーキャピタルは数知れず』

『でも、外資参入規制があって海外から資金を得られないスタートアップ、では銀行から融資してもらおう!』

『銀行の基準はかなり厳しく、将来性があってもスタートアップには貸してもらえない』

『じゃあ国内上場だ!しかし当時の国内市場は超大企業の国有企業がほとんどで、そもそも上場もできない』

『将来性は抜群!だが、今日明日を成長できるお金がない、、、もう海外IPOしかない!』

(VIEスキームの話は割愛 時間が足りねえ)

 

 

という風に多くの有望なネット系企業が海外へと上場していきました。その際たる例がテンセントでしょうか

 

とうぜん中国市場に上場しているわけではないから指数にも反映はされません。しかし、テンセントやアリババは歴とした中国企業!

 

そんな企業も含めた指数が欲しい!そんな要求にお答えして生まれたのがMSCIやフィッチが考案した『China index』

 

そうです。エマージング指数に組み込まれている中国指数とは、さきほどあげた2つの中国の市場の指数ではなく、全く別の『本当の意味での中国の力』を図るために指数設定会社が独自に設定した指数なのです。

 

スクリーンショット 2020-06-29 20.50.38

そんなChina indexのウェートの内訳推計はこんな感じ。

アリババとテンセントがいかに大きいか、そして中国の力を正しく判断しているとわかる指数ですね。

 

しかし、この指数にも問題があるのです。

それは先ほど挙げた『上海総合指数』のうち、一部しか組み込まれていないということです。

 

その割合はなんと20%!(知りたい人は中国A株 MSCI組入比率とかでググって)

 

理由は『世界中の人が上海総合指数に投資できるわけではないから』

つまり、中国市場は外国人にとってまだまだ門戸が狭いということです。

だからこそ、こんなに国力があるのに、投資という面では『新興国』という扱いをされているんです。 

 

しかし、今後はその割合を100%に持っていくという方針をMSCIが発表!

今後のますますの発展が気になりますね!

終わりに

お疲れさまでした!

1時間で書いたので疲れました!

また感想Twitterに呟いてくれると拾いに行きます!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?