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不祥事と株価、ESG投資の使い方〜

「不祥事を起こした会社の株はどうするのがいいの??」

という疑問に解決する動画を出してみたので補足してみます!

ガバナンス(企業統治)は株価にどう影響があるの?

どうやっていい企業を見つけるのがいいの?

っていうのを本当にざっくりと書いていきます。

ではいきましょう。

最近はやりのESG投資

ESG投資という新しい基準を使った投資方法が最近すこしずつメジャーになってきました。

E=環境 S=社会 G=企業統治

という3つに配慮しているかどうか?という基準です(ざっくりといえば、、、)

そもそもG(企業統治)というのは、企業の不正を防ぎ、業績向上に貢献する経営システムの事です。

つまり、

不正したらすぐバレる、そもそもできない、もしバレたら罰がすごい重いようになるシステムを作り、従業員が働きやすい環境を作っているか?ってことです(わかりやすくしているので厳密には他にもいろいろありますが)

今回は、学長も言っていたようにG(企業統治)に着目して株価との関係をみていきましょう。

上記の記事にあるように、企業統治が優れている企業=不祥事が起きにくい企業ということにします

企業統治が優れている企業の特徴として出ているのが、

ブリジストン、りそな、良品計画、HOYAなどにあるような

社外取締役員の数です

つまり、その企業の人間ではない人をどれだけ監視員として置いているか

ということです(厳密には色々意味がありますが、ここではそういう認識で!)

実際に2015年6月からは東証の上場条件の1つに

社外取締役員を2名以上おくこと。できない場合は説明を求める

という条件が加わりました。

たしかに、周りにある企業を見てみても最近は社外の人間を招き入れる傾向が強いと感じます。

例えば、長い間、生え抜き人材を積極的に要職につけることで有名だったトヨタでさえ、社外取締役員の数を増やし始める動きが見られています。

では、これらの企業のように、企業統治のために社外取締役員を増やした会社の株価は上昇しているのでしょうか??

ガバナンスと株価

結論からいうと、統計的にはまだ株価に反映されている企業は多くないようです。

理由はいくつかあるのですが、

①社外取締役員は企業との距離が遠いところに意味がある(癒着などがないため)が、距離の遠さゆえに不正に気づきにくい

②逆に距離が近い社外取締役員では、不正を指摘することに抵抗がある。

という2点が主な原因のようです。

つまり、社外取締役員の数が多い=いい企業

という見方だけで投資に踏み切るのは少しリスキーだと言えます。

ではどのような視点で企業を見ればいいのでしょうか??

不祥事にも色々ある。。。

まず、不祥事と一言で言っても、不祥事には種類があるということを押さえましょう

意図的な不祥事と、そうでない不祥事です。学長が言っていた日産を例に挙げるとするなら

意図的な不祥事=西川社長の金銭授受(どうみてもわざとです笑)

意図的でない不祥事=車に欠陥が見つかってのリコール(これも不祥事に入ります)

そして、社外取締役員の増員とは、意図的な不祥事に効果的だとされています (さっきの統計みると本当に効果あるのか微妙ですが)

また、意図的でない不祥事を避けるのは非常に難しいです。(自己的要因でおきるため)

つまり、、不祥事を起こす企業を事前に見つけるのはかなり難しいと言わざるを得ません。

だからこそ、1度でも不祥事を起こした企業の株は売ったほうがいいと学長もいっていたのかなあと

結論を言えば、過去の歴史を振り返って意図的不祥事がなく、意図的でない不祥事もすくない企業を選ぶ、くらいしか方法はないのかと思います。

(一部では、社長の人格など、独自のガバナンス判定ルールを設けているところもありますが、個人でその判定項目はそもそも調べるのが困難です)

じゃあ投資でどうするの??

不祥事を起こす企業を当てるのは難しい。じゃあ投資はどうすればいいの??

株価と起こした不祥事の種類を比較してみると答えが出ます。

先日判明した、三菱商事の内規違反の末、石油のデリバティブ取引を行い、300億円超の損害を出した事件。

こちらも企業統治に問題があるといえばそうなのですが、組織ぐるみではなく、個人の行動の結果として考えるならば、意図的ではない不祥事という認識も可能です。

実際、三菱商事は不祥事報告のあと、株価はほとんど下げていませんでした。

再発はない と市場は考えたわけです。被害額も時価総額の1%程度で軽微。再発もこの企業ならないだろう そう思われたわけです。

一方で、かんぽの生命保険問題、、、

もうわかりますね

意図的不祥事は1度でも起こすと大ダメージ、&繰り返す可能性がある

意図的でない不祥事は株価は下がりにくい、下がっても買い場では!?とさえ思える下がり方をする

というわけです

このような市場反応も考えて、不祥事と株について考えてみてはいかがでしょう??

ばいばーい





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