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【Grookiキャンプ】ソフトクーラー1個で暑い日の1泊キャンプ

どうもGrooki(グルーキ)です。

1泊2日で久しぶりにキャンプしてきました。

2014年からキャンプを始めたので、歴としてはもう9年になりますが、泊まりでのキャンプの頻度は年に1〜2回ていどの、ぬるキャンパーです。
しかもコロナ禍の間は控えていたので、本当に久しぶりでした。

僕は、キャンプを始めたきっかけがレジャーではなく、災害時に使える道具を揃えて、野外活動のノウハウを身につけたい、と思ったことだったので(まぁそれが高じて趣味的になってるんですが……このあたりの経緯はまたいずれ書きます)、道具選びもやり方も、無骨を通り越して合理主義、無味乾燥なスタイルです。

でも、僕にとってはそれがイイ……しびれる……(変態)。

ので、「こんな素敵なキャンプ場へ行った」とか「こんなイケてる人たちと行った」とか「こんなすごい道具を買って使った」、とかいうキャンプ体験記事は他の方におまかせして、僕のこのアカウントでは、「キャンプに際してGrooki(グルーキ)は何を考え、どう動いたか、結果どうだったか(失敗も含め)」というのに絞ろうと思います。



目標「暑い日にソフトクーラー1個で1泊」

キャンプにおける、食材運搬・保管用のクーラー選びは、キャンパーの腕の見せ所の一つじゃないかなと思います。

いつでもどこでもハイスペックなごついハードクーラーボックスで、氷点下をキープできる保冷剤モリモリでやってるぜ、という考え方を否定はしませんが、ハードクーラーはそれ単体でデカくて重い荷物になるし、氷点下保冷剤なら万能というわけでもなく、食事時になっても食材や飲み物ががガチガチに凍ってたり、逆に案外早くとけちゃっててそれ以上使えなくなってたり(ものを冷やすということは、その分じぶんが熱を吸収するということ。つまり氷点下保冷剤はものの熱をガンガン吸収するので、逆に自分の温度はガンガン高くなる)……ということがありえます。

じっさい僕も、いちおうウレタン入りのハードクーラーも氷点下保冷剤も持ってて、使ってはいるんですが、最近の活躍の場は、ほとんどグループでの日帰りBBQのときだけになってます。

氷点下保冷剤は、「同時に入れてる標準スペックの保冷剤を冷やすための保冷剤」として使うと、クーラー内のヒエヒエ状態がかなり長く保てます。
……いや、あくまで個人の経験談で、実験したわけではないので、「保ててる気がする」というくらいの表現にとどめます。

僕のメインのキャンプシーズンは秋冬、ソロキャンプ主体なので、ハードクーラーはなんとなくオーバースペックで、無駄にクルマの収納スペースを占拠するんだよな……と思うこと、しばしば。

究極の理想は「それを食べる・飲む頃合いに、ちょうどいい温度になっていること」。

逆に言えば、食材の性質や食べるタイミングを逆算するように考えていけば、ちょうどいいスペックのクーラーを選ぶことができるのでは。

そこで今回のキャンプでは、「暑い日の1泊キャンプをソフトクーラー1個で乗り切る」をテーマにしてみました。


用意した食材

今回のキャンプ場は、チェックインが13時。チェックアウトが翌日の10時。
家からクルマで1時間弱ほどで到着する場所でした。

昼飯までは場外で済ませて、チェックインしてからは、おやつどき、夕食時、朝食時が、食材を扱うタイミングです。

用意した食材は以下のような感じでした。

(おやつ)
どら焼き1個

(夕食用)
袋パック入り豚汁の具材
真空パックの厚切りベーコン
プチッと鍋(使い切りの鍋スープの素)1個、塩コショウ
サリ麺(韓国の、鍋の締めに入れる用のインスタント麺)

(朝食用)
もち麦入り食パン3枚(袋入り)
真空パックのソーセージ(4本入り)

最近、ソロキャンプの夕食では、具たっぷりの汁物を好んで作ってます。
準備も調理も片付けも楽。しっかり煮れば衛生的に、おいしく食べられる。

衛生管理がさらに楽になるので、今回は、野菜と肉はあらかじめ加工され、袋パック入りか、真空パックされているものを選びました。
最悪、保冷にちょっと失敗しても、工場できっちりパックされているので、しっかり煮れば、まぁなんとか食えるだろうと。

「プチッと鍋」は今回初めて使いましたが、マジで便利だし美味しい……!
保険として塩コショウを持っていったくらいで、他の調味料を持っていく手間が省けました。

おやつ用のどら焼きと朝食用のパンは、冷やさずそのまま日陰で保管。
どら焼きは着いたらすぐ食べるし、パンも3枚で袋入りのやつなので、直射日光に晒すようなことをしなければ、常温で1日くらいの保存は余裕です。

このほか、飲み物(ジュース、お茶、コーヒー)は適当に用意。
なお、アルコールは冷やさなくていいように、ウイスキーをスキットルに入れて持って行きました(夜の脱水が怖くて結局飲まなかった)。
現地でキンキンに冷えたビールがどうしても飲みたい! という人には、今回の方法は向いてないと思います……ハードクーラー使いましょう。


キャンプ前夜の準備

ベーコンとソーセージを冷凍庫へ。
カチカチに凍らせて、翌日の夕食時までにゆっくり解凍させる作戦です。
ついでに保冷剤代わりにもなる。

前日の夕方に入れて、翌朝までにはしっかり冷凍できました


キャンプ当日

使用したソフトクーラーは、むかしホームセンターで買ったIglooイグルーの「シティトート24」(生産終了? 今も在庫があるサイトはないみたいです)。
先人キャンパーさんでレビューされてる方がいたので、参考としてリンクを貼っておきます。

特別なスペックなどない、日常のお買い物用のやつです。
持ち運びしやすく、今でもデイキャンプや秋冬キャンプで重宝してます。

カチカチになったベーコン、ソーセージと、平均的なスペックの保冷剤、飲み物、豚汁の具材(こちらは凍らせなかった)を入れます。
どら焼きとサリ麺、食パンは、調味料とともに別の小袋にて保管。
行き道の途中で寄ったコンビニで、もう2本ほど500mlペットの飲み物を買ってねじ込みました。
あとミネラルウォーター、2リットルペットボトル入りを2本、こちらは常温のままで持っていきました。

ソフトクーラーの大きさは標準的なトートバッグ程度。
カット済&パック入り食材ばかり買ったので、収納スペースにまだまだ余裕がありました。

キャンプ場到着、設営。
めっちゃくちゃ暑い日でした。設営してたとき、たぶん気温34℃だったかな……。

元来汗っかきなせいで、水に飛び込んだのかってくらい汗で全身べしょべしょになりながら、熱中症寸前のフラフラな状態でテント張ってたら、インナーテントの前後を間違えてました……。

しかも、いま写真をみて気づきましたが、前室部分をえらい引っ張ってペグダウンしてた……なんかひしゃげてる(下写真)。
どうりで、えらくしゃがまないと出入りできなかったわけだ……。

テントはコールマン「ツーリングドームLX」amazon限定グレー。
クルマに合う色合いだなと思って買ったのに、実際はだいぶ明るい灰色でした……。


夕食

18時、夕飯時にソフトクーラーを開けてみると、保冷剤はまだまだとけ残りがあって、ベーコン、ソーセージは、冷蔵庫から取り出した直後みたいな、ちょうどいい感じに解凍されていました。
この時間帯でこのくらいの冷え方なら、ソーセージも明日の朝までは全然大丈夫だと安心できました。

ちなみに飲み物はこの時点で、コーヒーはすでに空、スムージーはこの写真を撮った直後に飲んで野菜補給。コーラは夕食後用に、オレンジーナと炭酸水は朝食用にさらに保管継続。
ちょうどいい具合に解凍されたベーコンと豚汁の具材と……なんだこの角天……?
ああ、見切り品を買ったままだったので、ついでに消化しようとクーラーに投げ込んだんだ……。
まぁいいか。

ちなみに今回、調理用の火器は「トランギア ストームクッカーS」を使いました。トランギア大好き。
今回のキャンプもうひとつのミッションは、このストームクッカーでキャンプ中の全部の調理をやることでした。

スキレットで焼く肉も、メスティンでほったらかし炊飯した米も、ホットサンドメーカーで作る朝食もいいですが、ストームクッカーで煮たり焼いたりした適当な食材、不思議とそれだけでうまいと感じます。
帰宅後の洗い物や片付けも楽だし。

豚汁の具材は袋をあけてそのまま鍋へ。
ベーコン、角天は適当にカット。まな板など不要。
少しだけ水を追加して煮込みます。
プチッと鍋の素がちょうど1個で足りました。味付けはそれだけ。
ベーコン……多すぎたな……。
暗い写真で失礼……メインランタンがいきなり故障したので、非常用のUCOのキャンドルランタンに点火。このあとさらに暗くなり、やむなくヘッドライトも使う羽目に。

味なんですが……、
豚汁の具材とごま坦々のプチッと鍋は、けっこう合いました。
ただ、ベーコンは……まぁ悪くはなかったんですけど、量が多すぎし、食感的にやっぱり違ったかなぁ……冷凍した影響は全然なかったんですが、ごま坦々風味には、もっと脂身の柔らかい、いぶしてない肉が良かった。
パック入りのチャーシューとかにすればよかったかな……?

弁明しておきたいのですが、僕は味覚がおかしいとか料理が下手だとかじゃなく、キャンプ飯は「適当に買った材料で適当に作ったわりには、意外とまずくはない」というくらいで仕上げるのが好きなんです。

燻製したり前の日から特製ソースに漬け込んだ肉でBBQしたり、スパイスからカレー作ったりピザ焼いたり……というような、凝った料理を作って味わうのもキャンプの楽しみのひとつですが、めんどくさがりな僕は、そっち方面には興味が向かなかった。

むしろ、「適当なものを食らってその場の飢えをしのぐ」的なシチュエーションを疑似体験して、なんか謎に悦に入る……という、なかなかキャンプ仲間に恵まれない性癖をこじらせてます。

たぶんそのうち、トマトとクラッカーとコンビーフを適当にむさぼって瓶入り牛乳を飲んでそう(分かるひとには分かるネタ)。

あと、ぼくはあんまり、「この具材はこの料理に使わなきゃ」「この料理はこの具材でなきゃ」というような固定観念はないです。

豚汁の具材でシチューを作っても、筑前煮の具材でカレーを作っても、何の心理的抵抗もない。ハンバーグや酢豚にパインが入ってても、正月のお雑煮がカレー味でもおしるこ風でも、おいしいおいしいと言いながら食べます。
豚バラ肉の串焼きを「焼き鳥」と言ってはばからない県で(しかも豚バラは主役級の扱い)、伊達に40年デブやってないんだぜ(キメ顔)。

残った汁にサリ麺を投入。
僕のキャンプ飯のもうひとつのこだわりは、「汁も含めて食い残しや無駄な材料の使い残しを出さないこと」。汁まできっちりいただきます。
完食。まちがいなく食いすぎです。
サリ麺(というか韓国のインスタントラーメン全般)は煮込み用の麺なので、こういう鍋の残り汁をおいしく処理するのに理想的な食材ですね。


翌日の朝食

暗くなると気温は下がり、夜明けまではだいたい25℃くらいでした。
風のない夜だったので、テントの網戸を全開にしても寝苦しいギリギリ熱帯夜でしたが、ソフトクーラー内の食材の保管には問題ない気温でした。

翌朝。もち麦入り食パンと焼いたソーセージ。
やっぱりストームクッカーは洋風な料理のほうが見た目いいですね……。

翌日の朝。
さすがに保冷剤はすっかりとけて、常温にもどる少し手前くらい。
残しておいたソーセージは、少し冷えてるくらいの状態で、フライパンで焼きだすのにちょうどいい感じでした。
オレンジーナ(飲み物)はキンキンに冷えてる……とはいかないものの、ぬるくはなく、ストレスなく飲むことができました。


まとめ

食事内容はともかくとして、「ソフトクーラー1個で暑い日の1泊キャンプを乗り切る」というミッションはクリアできたので、けっこう満足でした。

クーラーに求めるスペックを「冷たい状態をとにかく長く保つ」ではなく、「食べたい時、飲みたい時に、ちょうどいい温度に戻っている」と設定すると、工夫次第で、ソフトクーラーに限らず、「見た目はすごく好みだけど、保冷能力はどうだろう……」っていう感じのおしゃれクーラーなども、けっこう活躍してくれるかもしれません。

ただし、くれぐれも、衛生管理にはご注意を。
特に生の魚介類、生野菜、生肉などは、食中毒などに十分ご注意ください。
この記事を参考にされる際は、自己責任ということで、お願いします。

まぁこれは、ハードクーラーやクルマ用冷蔵庫を使うときにも変わりませんが……。

しかし今回のキャンプ……とにかく暑かった。
いちばん冷やしたかったのは、キャンプしてる本人の体でした。
やっぱキャンプは秋冬だなぁ。