北大院生がアイドル研究で専門学校へ出前授業!?
もっぐもっぐ美味しいね〜
道民や北大生はセイコーマートで1度は聞いたことがあるフレーズ…
この曲は、ambitiousという北海道を拠点とするダンス&ボーカル&DJユニットが歌っています。
ambitiousは、2020年に「北海道から世界を舞台に活躍する才能を発掘する」をテーマに開催された「アンビシャスオーディション」によって選ばれたメンバーによるダンス&ボーカル&DJユニットです。
特筆することは、オーディションの応募資格が北海道在住であることです!
これまでに北海道出身で活躍しているアーティストは大勢いますが、北海道を拠点に活動して「売れた」と言える状態になった方はほとんどいません。
一方で、他の地域では地域密着型でコアなファン層を獲得し、全国に楽曲やアーティストの人気が広がったという事例もあります。
この流れを北海道でもつくりたい
という思いからambitiousのオーディションが開催され、ambitiousが成功することで北海道に住んでいても夢を叶えることが出来るという道をつくれます。
ambitiousのプロデューサーである佐々木さんはすすきののシンボルであったダンスクラブ「キングムー」の代表や「サウナの街札幌」の運営事務局をはじめ、20代からクラブイベント、謎解きイベント、音楽フェスなどを中心に様々なイベントを主催、企画、制作し続けている方です。
NoMaps2023 北大 サウナセッションにも登壇していただきました。
NoMaps2023で知り合ったのがきっかけとなり、ambitiousの活動を筆頭に、地方で活躍しているアイドルやポテンシャルを持ったグループが売れるためのプロセスを解明することを本格的な研究として北大大学院で研究できないかということで、コアメンバーが看護学、数学の博士学生、職員といった、まったく専門とは関係のない研究チーム(ambitiousゼミ)が発足され、昨年の12月より動き出しました。
※Ambitiousゼミメンバー
杉村直孝:保健科学院看護学コース博士課程3年
長峰実央:理学院数学専攻博士課程1年
内藤輝章:大学院教育改革推進室(職員)
そして、、、
メンバーとプロデューサーを含む芸能関係者複数名から「今の活動に何が足りないか?」「問題点は何か?」といったことを聞き取り、分析を続けてきたambitiousゼミが、現時点で得られた結果をもとに6月25日(火)に札幌ミュージック&ダンス・放送専門学校(以下、SSM)にて、芸能業界の未来を担う学生たちと一緒に
「ambitiousをはじめとするアイドルが地方で売れるためにはどうしたらいいか」
について考察とブレインストーミングを行う授業を実施しました。
いざ突入、SSM!
今回の出前授業に20名の学生だけでなく、Ambitiousのメンバー(KURUMI、KAORI、REMIKA、LISA、MOEKA、MAHOの6人)とプロデューサーの佐々木さんも参加してくださいました!
最初に分析結果をまとめた資料を配付し、杉村さんが説明をします。
その後は各自でしっかりと因果関係を可視化されたものを読み込みます。
内容を把握した後はグループに分かれて意見を出し合います。
終盤には「アイドルが売れるためにはどうしたらいいか」を各グループで発表してもらいました。
SNS運用だけでも複数の意見が出たり、都会の売れているグループを参考に意見を考えたりと将来のエンタメ業界を担う学生たちのフレッシュな意見が飛び交いました。
最後はメンバーのMAHOさんから学生の皆さんに総評をいただきました。
1回90分という短い時間でしたが、今回挙がった学生たちの意見・考察を参考に今後の研究に活かしていきます。
また、今回受講されたSSMの学生は、現場の意見や考えを基に地方で売れるための壁となっている要因を知ることができたと思います。
ambitiousゼミの最終目標はアイドルが地方で売れるためのプロセスの解明と実践なので、今後はより知見を深め、論文を書けるように研究を続けていきます。
(文:理学院数学専攻 長峰実央)
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