人生を変えるサウナ術 本田直之/松尾大
人はみな生まれながらに平等だが、サウナ以上に平等な場所はない
～フィンランドの言い習わしより～
こんな素敵な（笑）言葉からこの本は始まる。
そう、私もサウナ大好き人間の一人だ。
新型コロナの自粛ムードで一番困ることの一つがサウナに行けないことかもしれない。この本を読んで困ったことといえば、サウナに行けないことによるストレスを深く自覚してしまったことだ、、、
もしもこれを読んでいるそこのあなたもサウナが大好きならぜひこの本を読んで爆笑したり、なるほど！深くうなずいたりしてほしい。
もしもこれを読んでいるそこのあなたがサウナが苦手だと思っているなら、是非この本を読んでそのまちがったサウナ観を楽しく転換してほしい。
ようは、すべてのビジネスパーソンに読んでほしいのだ(笑)
著者はサウナの効用は「ととのう」ことにあると述べる。現代社会の中でサウナは、ビジネスパーソンの心の拠り所、ストレスの多い世の中から精神と肉体を一時避難させて立て直すための、瞑想空間となる力を持っている。と力説する。全くその通りだと思う！
ヤフー株式会社の川邉健太郎氏の言葉が紹介されている。
「『なぜサウナに入るのですか？』と聞く人がいるけれど、逆に『なぜサウナに入らないのですか？』と聞きたくなる。『あなたは、サウナでととのう必要もないくらい、恵まれた環境で生きているのですか？』と。」
なんと痛快なコメントだろうか。ますますサウナに入りたくなってくるではないか！
この本では、サウナに関しての様々な効用や外国のサウナ事情、サウナが今後どのように進化していくかなど様々なことが書かれている。そしてサウナ大好き人間の一流のビジネスパーソンがサウナについて様々なことを語っている。どれも（サウナ好きの私にとって）面白いので逆に本の内容を紹介するのが難しい。
しかし、あえて二点紹介したいと思う。それは第５章の経営者たちのサウナ哲学というところに出てくるエピソードだ。
「サウナで考え水風呂で決断する！」
現代社会は情報化社会と言われまさに情報過多な毎日を過ごしている。経営者となればその中から取捨選択を迫られる毎日となる。経営を取り巻く環境が厳しければそのぶん雑念や不安が思考をからめとろうとするだろう。そんなときにサウナに入ると、そもそも熱いゆえに重要度や緊急度の低い情報を考慮している余裕がなくなり、本質的に重要なことだけに絞られてくるというのだ。老廃物とともに雑念も排出されるということだろうか。確かにそうかもしれない。
そして、思考の結果の決断が正しいかどうかはその時点ではわからない、結果は後から付いてくるからだ、したがって不確実な未来に向かって力強く決断する必要が生じるわけだが、水風呂がそれを後押ししてくれるとのことだ。たしかに水風呂では私だけでなくときどき「よしっ！」って言ってる人を見かける。きっと決断しているんだと思う(笑)
そして、水風呂に入ったら「やっぱりこれはちがうかも、、、」ってなることもあり、そのときは水風呂できっぱり忘れることもできる効果もあるそうだ。これまたたしかに水風呂で「もうええか、、、」と開き直る瞬間を覚えているのは私だけではあるまい。
ああ、サウナに入りたい、、、
「『発散』よりも『内省』が必要だ」
仕事のストレスを飲み会で発散するというのはおなじみの光景だ。しかし、本当にそれだけでよいのだろうか。疲れている自分や頑張っている自分を認めて向き合うこと、そして癒してやることがとても重要な時代になっているのではないだろうか。現代のビジネスパーソンに必要なのは発散ではなくて内省ではないかという仮説をたて、それに最もふさわしい空間はサウナではないかと結論付ける。これは私見であるが、内省するにあたって邪魔になるのはデジタルデバイスである。サウナや水風呂にそれを持ち込むことは出来ないというのもまたサウナの効用だ。
サウナで目を閉じて日常を振り返り、明日への活力を養う。内省を超えて瞑想の領域にすらたどり着くことができるかもしれない。私たちはさうなでまたよみがえるのだ！
ああ、サウナに入りたい、、、
こんな感じで、サウナ愛満載の一冊である。
そして巻末にはなんと特典として「今すぐ行きたい！日本・世界の名サウナ」というコーナーまである。私の住んでいる石川県からは野々市市の『源泉かけ流し しあわせの湯』が紹介されている。はずかしながらこんな素敵なサウナがあるなんて知らなかった。
この本で紹介されているサウナ施設も休業しているところが多いはずだ。経営者の方々も従業員の皆さんもお困りのことだと思うが、サウナが多くの人を救うという社会使命のためにも踏ん張ってほしい。
コロナが終息したら必ず行きます！
そんな思いを強くする一冊でした。本と個人的な趣味ですみませんでした。
懲りずに次も楽しみにしていてください
ではまた
追加、、、
そういえばこんなのもあるらしい。能登島の海岸にテントサウナ作ってサウナと海を往復したい～
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