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EV購入計画 Episode5 ORA R1

皆さんお久しぶりです。
新型コロナの影響でEV購入計画が少しばかり遅れてきている高橋です。
購入に向けた具体的なアクションは遅れてきてしまっているのですが、その分EVへの妄想は膨らむばかりで、今日はおとなり中国のEVを一台紹介したいと思います。タイトル画像にありますORA社がリリースするR1という電気自動車です。こうしてみると風貌は2020年にホンダが日本で秋にリリースする予定のホンダeにどことなく似ている。(下の写真)

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見た目が似ていることもあるし、発売時期も同じくらいなので今日はこの二台を比較してどちらなら買うかを考えてみたいと思います。
なお、数値に関してはいろいろなホームページから拾ってきていることと、それから測定方法や基準などの違いで同一比較はできないことをご容赦ください。あくまでも消費者目線で買うならどっち?というときの目安と考えてくだされば幸いです。

まずは気になるフル充電での走行可能距離(航続距離)
R1が310~351km(NEDC基準) ホンダeが210~222km(WLTP値)
両者の基準が違うのでこれをEPA基準(実際の走行距離に近い)に換算するとR1は215㎞~250㎞でホンダeは190㎞~200㎞といったところだと思います。
なお、ホンダeは高速充電で30分間に80%の充電が可能となっていますが、R1のほうはその対応についてわかりませんでした。まあ、さすがに8時間充電にかかるということはないでしょう。

ボディサイズ(全長×幅×高さ)
R1は3495×1660×1560mm ホンダeは3895×1752×1512mm
ということはホンダeはなぜだか幅の関係で3ナンバー仕様だけど、立体駐車場に入るように高さは抑えているということでしょうか。ほんの一回りホンダeのほうが大きいということになります。

最高速度
R1が102㎞/h ホンダeは145㎞/h
最高速度については実用的な限界をどこに設定るするかで出力制限が決まってくると思います。ホンダeは高速道路での走行も含めて設定されているのに対して、R1はシティコミューターやローカルモビリティとしての割り切りを感じます。電池の消費を考えると最高速度と航続距離はある程度トレードオフの関係といえるでしょう。

そして気になる価格
R1は7.18万元~7.98万元(おおむね110万円から120万円)
ホンダeは350万円程度と予想されている
なんとR1はホンダeやここでは紹介されていない日産リーフと比べて半額以下というよりも約1/3の価格設定となっている。

最後に残念ながらORA社のR1は日本発売の予定はありませんので、私が自家用車として購入することはかないません。価格が低いことはここで示したスペック以外の部分でいろいろな機能が備わっていることを意味しているとは思いますが、それでも私は日常ユースとしてどちらかを選べと言われればR1を選ぶし、今の日本ではそちらのほうがはるかに売れるのではないかと思います。

もともとR1は中国国内販売のみの車両でしたが、とうとうインドにも輸出されることになったようです。人口1位の国と2位の国である両国は、都市の過密による排気ガスの問題や、自動車産業における先進国をキャッチアップするために野心的であることで共通しています。中国のEVメーカーが日本に輸出しないのは国内向けの販売で十分な数を稼ぐことができる上に、日本の車検に対応した安全基準を満たすことが困難だということもあるようですが、実際には日本市場を魅力に感じていないということではないでしょうか。

いまだに中国製品はに安かろう悪かろう的なレッテルを張って優越感に浸っている日本人が少なくないですが、少なくともデジタル産業では日本のアドバンテージはほとんどなく、自動車についてもEV分野ではエンジン車のような優位性は日本にありません。したがって中国とインドの両国が世界のEV市場をけん引する存在となれば、またもや日本は追い抜かれてしまいかねません。

軽自動車というジャンルをここまで成熟させることができた日本だからこそ、R1のように100万円そこそこの値段で100km/hの速度が出て、200㎞巡行できるというEVを頑張って作ってほしいと思います。

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